2008年5月16日金曜日

46: 朝9時までの「超」仕事術


朝9時までの「超」仕事術

見田村 元宣




 TSUTAYAで、たまたま見つけた、もう一冊です。以前は、『ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ』を紹介しましたので、今回は『コチラ』です。見田村 元宣 さんは、朝4時起きの税理士さんだそうです。

 成功者には早起きが多いから、そこからまねてみようというのが、早起きになったきっかけだそうです。成功して、金銭的に余裕のある生活を送りたいのが、目標なのだそうです。と、これだけならまず、マネしようとしても早起きは続けられなくなると思います。

 しかし、三田村さんのスゴいところは、具体的な年収額を決めているにとどまらず(皆さんそれぞれ目標額があると思います)、統計的に日本人のうち、何人がその域に達しているかを知って、モチベーションを補強している点にあると私は思います。図解を参照してください。


【図解】

早起きのポジティブフィードバック


【目次】

はじめに 4時起きで得られる高密度の早朝3時間
第1章 早起きすると人生が加速する!
第2章 朝4時起き生活の基本リズムのつくり方&早朝3時間の時間活用術
第3章 早朝3時間で年収3倍を実現した「超」仕事術
第4章 朝4時起きで始める自分ブランドづくり
第5章 明日から朝4時起きで人生を変革しよう!
第6章 「早起きの継続+思考の転換」が成功へ導く
おわりに 目指すは「大統領のように働き、王様のように遊ぶ」


【注目の3ポイント】

《1.早起きで手にした朝の時間の使い方》

 朝4時の起床から6時の出社までの2時間は、ウォーミングアップ時間として使っているそうです。これは、『脳が冴える15の習慣』で紹介した通り、脳にとっても大切な時間ですね。

 6時の出社から9時の始業までの3時間は、そのまま使うのではなく、1時間に区切って使うのだそうです。人間の集中力は90分が限界なので、それ以上になると効率が低下するからですね。長い時間配分のデメリットについて、ティモシー・フェリスさんの『なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?』に出てくる「パーキンソンの法則」を思い出しました。

『仕事は、完成するために割り当てられた時間に応じて、重要性や複雑性において、膨張する』


 三田村さんは、朝一番ほど、文章を書くことなどのクリエイティブな作業に向いた時間帯はないと言います。小山さん『STUDY HACKS!』や結城さん『頭がよくなる照明術』も朝のクリエイティビティの高さに注目されていました。というわけで、私もブログを朝書くことにしています。仕事のウォーミングアップとアウトプットとクリエイティブな作業ができるという一挙三得です。

《2.自分のやるべき仕事を明確に線引きして、仕事を分割・分配する》

 三田村さんは、朝の3時間を使って、自分にしかできない仕事を片づけるようにしているそうです。これは、社長である自分がやるべき仕事と従業員がやるべき仕事を明確に線引きし、従業員の出社前に、自分ひとりでやるべき仕事に集中しているということです。こうすることで、人に任せるべき仕事も見えてくるため、効率が上がるようですね。

《3.億万長者になる確率は1%もある!》

 三田村さんの目標は、年収1億円を達成することだそうです。それで、日本で金融資産を1億円以上持っている人は147万人いるそうで、これが国民の1%ちょっとにあたる計算になります。「意外と多いな」というのが私の感想です。1億円があたるなら、福引きを100回くらい回したくなりませんか?お金の話は、人それぞれですけれど。

 三田村さんは、成功のイメージを「金銭的・物質的・精神的に恵まれている」状態として捉えられているそうで、そのことはあとがきにも書かれていました。これにも、私は納得しました。

 さて、でここで私が一番注目したのは、夢や目標を具体化するだけでなく、客観的事実を認識することで、モチベーションを高めているという点です。(【図解】をもういちど見てみてください)これは、継続力を維持するのにも役立つと思います。


【読書後の感想ひとこと】

 実は、私も早起きなほうで、9〜10時に寝て、3〜4時に起きる生活を続けています。でも、起き難い日もたまにあります。

 しかし、この本を夜に読んで、次の朝目覚めた時に、このことが頭をよぎり、ぱっちり目が覚めました。他人の立てた夢ですら、この威力なので、自分で明確に立てれば、絶対早く起きられるのではないでしょうか。目標(夢)の具体化と、客観的数値には、大きなチカラがありますね。「目標さえしっかりしていれば、早起きは必ず成功に結びつく!」とは、三田村さんの言葉です。

 いままで、「早起きのススメ」に関する記事や本を読んできましたが、これほど深く納得させられたのは初めてでした。オススメします。

【関連記事】

1.ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ

2.脳が冴える15の習慣

3.STUDY HACKS!

4.頭がよくなる照明術

【参考サイト】

(1)朝4時起きの税理士 見田村元宣のビジネス成功宣言!!

【今日の折り目】

20折/190ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。

【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

★★★★★ ★★☆☆☆ 
☆☆☆☆☆ ☆☆☆   今月は、あと11冊!

【バックリンク】
 
◦ 答えが見つかるまで考え抜く技術

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