2009年9月15日火曜日

文章力の基本

あなたの文章はちゃんと相手に伝わっていますか?

こんにちはchampleです。


今日は書店でチェックして購入した1冊『文章力の基本』をご紹介します。本書は「簡単だけど、誰も教えてくれない77のテクニック」というサブタイトルがついています。この本は文章を書く時に間違いやすい点について、正誤形式の文例を使って具体的に解説しています。

本書は、文章を書く企業の方、学生の方にオススメします。私たちはメール、報告書、企画書など仕事や生活で毎日多くの文章を書きます。文章には書き手と読み手があり、書き手の意向を読み手に伝えるコミュニケーションと言えます。文章によるコミュニケーションを上手く成り立たせるためには良い文書を書く必要があります。本書には良い文章を書くための心構えについても書かれています。この心構えは文章を書く人すべてに必要だと思いました。

では見てみましょう。


【概要】

第1章 短く書く
・短く言い切る
・一度にたくさん伝えようとしない
長い文章は短くすることで明快になります。

第2章 自然な正しい表現で書く
・文章の前半と後半をかみ合わせる
・必要な「てにをは」を省かない
・列挙する時は同じ品詞で書く

他にも…、
「趣味と仕事が両立する」
「趣味と仕事を両立させる」
といった受動態や能動態における助詞の使い方も曖昧になりがちなので注意が必要です。

第3章 言いたいことを明確にする
・シンプルに整理する
・段落に分ける

パラグラフライティングという書き方があります。一番言いたいことをキーセンテンスとして一段落に含めて、後はパラグラフの残りでその説明をするという方法です。これで何が言いたいか分からないという状況は防ぐことができます。パラグラフライティングについては、倉島 保美さんの『論理的な文章が自動的に書ける!』が非常に参考になります。

第4章 分かりやすく書く
・読み手に頭を使わせない
・ぼかして書かない
・「ことで」を多用しない

章末に「日本語は曖昧か」というコラムがついています。日本人は曖昧だと言われることが多いですが、それは日本語に原因があるのではなく、日本人が曖昧な表現を好むということに原因があるそうです。以心伝心を理想として、日本人はあえて曖昧な表現を使ってきたのです。しかし、曖昧さは誤解の元になります。

第5章 簡潔に書く
・いきなり核心に入る
・同じ意味の言葉を重複して使わない


第6章 共感を呼ぶように書く
・目に浮かぶように書く


第7章 表記とレイアウトにも心を配る
・括弧と句読点を正しく使う
・ホワイトスペースを活用する

本書を探していた理由は、奥野 宣之さんが「まなびた!」で「括弧の中に読点を入れるかどうか、そういうことを学ぶべき」とおっしゃっていたのを憶えていたからです。文章を書くのに論理も必要ですが、基本的なルールをしっかり守ることが重要だと考えています。


【読書の目的】

文章のルールをおさらいし、間違いのない伝わる文章を書く。


【マインドマップメモ】


文章力をつけるために必要な7つの力と、文章を書く3つの喜びが参考になります。また、良い文章に必要な事柄も憶えていくべきだと思いました。

「仕事のスピードは、問題の本質・勘所をいかにつかむかに大いに関係している」


【感想】

このブログも含めて、私は、日々文章を書きます。

実際に本書を読んでみると、自分の文章にも当てはまりそうなミスが沢山掲載されていて、はっとさせられます。相手に伝わる“良い文章”を書くためには、基本的なルールからレイアウトのことまで多くのことに気を配る必要があります。本書を読めば、明解で間違いのない文章を書けるようになるでしょう。また、今更聞けない“てにをは”のルールや句読点の打ち方など、読んでいて頷けるポイントが沢山ありました。これからは、本書で確認しながら文章を書くようにしようと思います。

また、本書の章末に書かれているコラムでは、文章作成の観点からの筆者の考えに触れることができます。マインドマップに書き出した仕事に対する心構えが参考になりました。

文章作成法の本を紹介する記事は、書くのに少し緊張しましたが、多くの方に読んで頂きたい1冊でした。


【今日紹介した本】

■ 文章力の基本 阿部 紘久 2009


【関連記事】

● 成長思考セミナー「まなびた!」File. 01に参加してきました!


【参考サイト】

* 【セミナーの様子&感想】奥野宣之氏×多田健次


【参考書籍】

1.論理的な文章が自動的に書ける! 倉島 保美  2003




2.伝えるための書く技術 向田 千恵 2006





【やまかわポイント】

58 pt


【目次】

はじめに
第1章 短く書く
第2章 自然な正しい表現で書く
第3章 言いたいことを明確にする
第4章 分かりやすく書く
第5章 簡潔に書く
第6章 共感を呼ぶように書く
第7章 表記とレイアウトにも心を配る
おわりに


【バックリンク】

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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なぜか先日書き込んだコメントを削除なさったようですね。
お気に召さなかったのなら、反論なさるのが筋ではないでしょうか。

いずれにせよ「〇〇力」の〇〇には「行動」とか「注意」といった行為を表す言葉が入るべきで、このような「文書力」はいただけません。
「作文力」と表すべきでしょう。

いまや野党に転落したある政党の「責任力」も不適切でしたが、こちらのように作文(といってもビジネス文章のそれ)の範を垂れる本の題名がこれではいただけませんね。

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