2008年10月4日土曜日
白い仮説・黒い仮説
白い仮説・黒い仮説
竹内 薫
2008
【感想】
『99%は論理力 1%は直感力』『99・9%は仮説』に続いて3冊目の紹介です。竹内 薫さんの文章は、分かりやすく読みやすいですね。
本書は、ニセ科学に騙されないための科学的思考の方法が解説されています。
そもそも、ホンモノの科学の理論も「仮説だらけ」です。これについては、『99・9%は仮説』で詳しく書かれています。ですので、科学に似せたニセ科学も仮説の信用度が低くても、簡単に受け入れられてしまうのかもしれません。
*マイナスイオンは体に良いか?
*クラスター水は存在するか?
*カロリーゼロはゼロではない
*北極の氷が溶けるとどうなるか?
*テレビの視聴率はあてになるのか?
本の前半では、ここに挙げたような日常的に話題にのぼる仮説について科学的にアプローチして、信用度(グレー度)として指標化されています。「へ〜そうだったんだ」という気づきがきっとあると思います。
後半はより科学的な内容になっているので、文系の方から理系の方までおススメできる1冊です。
また、エピローグで紹介されている「袋叩き事件」には、科学業界にいる身としては非常にリアリティーがありました。そんな中で、活躍されている竹内 薫さんを尊敬いたします。
【読書の目的】
世の中の仮説の白黒を知る。
【注目ポイント】
・寝る前に覚えると、記憶定着率が上がるのは定説である。
・血液型占いは、東アジアでしか通用しない。
・500 mLのスポーツドリンクを飲んだら、1時間歩かないと消費できない。
・恐竜の頭とロングテール
【今日紹介した本】
■ 竹内 薫 白い仮説・黒い仮説 2008
【関連記事】
● 竹内 薫 99%は論理力 1%は直感力
● 竹内 薫 99・9%は仮説
【参考サイト】
* 薫日記
竹内 薫さんのブログです。
【今日の折り目】
13折/205ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
4
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【目次】
プロローグ 現代日本は「黒い仮説」が跋扈する時代
第1章 健康か、不健康か、それが問題だ
第3章 生命と進化からだまされない考え方を学ぶ
第4章 地球と宇宙は白い仮説、黒い仮説の宝庫
エピローグ 「黒い仮説」時代をどう生きる
【読書カウンター】
★★★★☆ ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
☆☆
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