思考のボトルネックを解除しよう!
石川 和幸
2008
鹿田さんの『聞くが価値vol.04』で講演予定の石川 和幸さんの1冊です。
【感想】
ボトルネックとは、瓶の首のことです。バケツの水は「ばしゃん」と流れ出しますが、ワインボトルの中の水は「ボコッボコッ」とゆっくりしか出ませんよね、これがボトルネックです。(陰圧になるのも一因ですね)
本書では、隘路という言葉で解説されています。流れ作業のうち、効率が最も悪い箇所があれば、それに依存して最終産物(製品、成果、など)の量が減るということです。
複数人でやる仕事では、スピードの遅い人によって共同作業が遅れていくということを以前本で読んだことがあります。石川 和幸さんの本では、自分自身のなかでも起こっているということに着目されているのが非常に興味深いですね。
石川 和幸さんは、「思考」を知識・選択・生/活力の3つ要素の集まりとして捉え、この3つのなかにもボトルネックとなる箇所が存在することを指摘しています。つまり、これら3つの要素のボトルネックを解消していくことによって、「思考」をどんどん伸ばすことができるということですね。
ボトルネックについては、的確なたとえ話が盛り込まれているので、非常に理解しやすいですね。
さらに、石川 和幸さんの一文には、力があります。これについては【注目ポイント】をご覧下さい。
・自分の頭打ちを感じている方
・ビジネス書を読んでも身についていないと感じる方
・どうせ出世できないな〜と思ってしまっている方
にオススメです。ボトルネックを解消することでこれからが変わると思いますよ!
また、本書とあわせて『「聞くが価値」vol.04』セミナーにも参加されるとより多くの学びが得られると思います。
【読書の目的】
思考のボトルネックを意識し、生産性をあげる。
【注目ポイント】
・ ダメなほうがアウトプットを決めている。
・ ビジネス書には技能に関するものが少ない。
・ 効率的にやみくもに情報を仕入れなさい。
・ 情報を吸収し、手法を学んで、情報と手法を使って考えることをくり返せばくり返すほど、頭の良さが増幅される。
・ 言葉は、世界を切り取りし、再構成して操作することを可能にした。
・ 「煮てから切る」か、「切ってから煮る」か。
・ 前提が変われば結果が変わる。
・社会は学校ではない。そもそも答えがない。
・読むとか聴くとかする以上に、行なうことが大事。
心に刺さるひと言がありませんでしたか?
【今日紹介した本】
■ 石川 和幸 思考のボトルネックを解除しよう! 2008
【関連記事】
● 細谷 功 いま、すぐはじめる地頭力
【参考サイト】
* 「聞くが価値」vol.04:敏腕コンサルタントから学ぶ、稼ぐための「問題解決力」と「ボトルネック解除法」with 横田尚哉氏・石川和幸氏
鹿田尚樹さん主催のセミナーで講演される予定です。とても良いセミナーシリーズですので、おススメします。
【読みたくなった本】
石川 和幸さんは多くの本を参考書籍として挙げられています。
■ 三本木 亮 ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か 2001
■ 三本木 亮 ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス 2002
■ 宮川 宏之 QC7つの道具の書き方・使い方―サークル学習用・研修用の例題シートつき 1992
■ 市川 伸一 考えることの科学―推論の認知心理学への招待 1997
■ 内田 和成 仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法 2006
■ 御立 尚資 戦略「脳」を鍛える 2003
■ 齋藤 嘉則,グロービス 問題解決プロフェッショナル「思考と技術」 2007
■ ウィリアム パウンドストーン,松浦 俊輔 ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか? 2003
■ 原尻 淳一 PLANNING HACKS! 2007
■ 石田 淳 「続ける」技術 2006
こちらは私が個人的に気になる1冊です。
■ スティーブ・モリヤマ ユダヤ人成功者たちに秘かに伝わる魔法のコトバ 2004
【今日のひとこと】
『大志は現実化する! 〜空間芸術 編 〜』を運営されているhiroさんがどらさんの『さむコピ』経由でこのブログに来てくださり、コメントも頂きました。
すっごく見やすいページであった為思わずプリントアウトしてしまいました。
嬉しすぎるコメント!感謝です。
hiroさんは本田直之さんに招待された一人なのだそうです。うらやましいですね。これからも宜しくお願いします。
どらさんにも感謝。
【今日の折り目】
33折/271ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
5
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【目次】
はじめに
第1章 ボトルネックって何だ?
第2章 「知識」のボトルネックを分解する
第3章 情報のボトルネックを解除せよ
第4章 手法のボトルネックを解除せよ
第5章 技能のボトルネックを解除せよ
第6章 「知識」のボトルネックを改善しよう
第7章 「選択」というボトルネック
第8章 最後のボトルネック、「生/活力」のボトルネック
あとがき
【読書カウンター】
★★★★★ ★☆☆☆☆
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☆☆
今月は、あと16冊!
【バックリンク】
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6 件のコメント:
自分もこの本を『聞くが価値Vol.4』に備えて読もう読もうと思っていましたが、まだ買ってすらいないです・・・。
早く読みませんとね・・・。
また、『聞くが価値Vol.4』でお会いしましょう!!
masterさま
コメントありがとうございます。
いまから石川さんにお会いするのが楽しみです。質問まとめておかないと!!
では当日お会いしましょう。
こんにちは
「思考のボトルネック」は良い本ですよね。公演も大いに期待です。
あと、鹿田さんのところでも言及してもらって大変嬉しく思っています。
「聞くが価値」でお会いするのが、本当に楽しみです。
sundoba さま
コメントありがとうございます。
キラリと光る書評を目指して頑張ります!
今回は、sundoba さまをはじめ、お会いするのが楽しみな方が沢山です。
いいですね。こういうセミナー。
鹿田さんに感謝。
chample様
思考のボトルネックの著者の石川です。
書評賜りありがとうございます。
いろんなことを詰め込んでしまって
読みにくかったと思いますが、
きちんと読んでいただき、うれしい限りです。
まだまだ本も出していきますので、
末永く宜しくお願いいたします。
それでは、鹿田様のセミナーでお会いできることを
楽しみにしております。
石川 和幸 様
コメントありがとうございました。
石川様の思いがぎっしり詰まった1冊ですね。
実は、非常にたくさんの注目ポイントがあり、紹介しきれていません。
健康を保つための3Sもその1つです。
Simpleであれ
Smallであれ
Sustainableであれ
健康だけにとどまらず、働き方を含めた生き方全体に応用できるフレーズだと思います。
いろいろと質問させてください。
講演、楽しみにしております。
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