2009年1月10日土曜日

「脳にいいこと」だけをやりなさい!


近所のTSUTAYAで売り上げの上位に挙っていたので、読んでみました。


【感想】

年の初めに読んでおきたいオススメの1冊です。

これまでは、脳の物理的な仕組みについて書かれた本を多く読んできました。それに対して、この本では脳の精神的な特性を学ぶことができました。これらは、それぞれ相補的に理解しておくことで、自分の能力を最大限に利用することができるようになると思います。


【読書の目的】

脳に良いことを知り、Happyに生きる。


【注目のポイント】

*「脳にいいこと」7つの絶対ポイント

  1.ネガティブ思考の「大そうじ」をする。
  2.プラス思考で、脳にポジティブな回路をつくる。
  3.何事にも「愛情表現」を忘れない。
  4.全身の細胞から健康になる。
  5.瞑想などで脳を「人智を越えた大いなる力」につなげる。
  6.目標をもち、脳に眠る才能を開拓する。
  7.つき合う人を選んで、脳にいい刺激を与える。

幸せは追求するものではなく、自分の脳が、現状をどう評価するかによって「幸せ度」は決まるのだそうです。そのためには、上に挙げた茂木健一郎先生の7つのポイントが重要なのだそうです。

どの項目も読んで納得のポイントばかりですね。

『ネガティブ思考の「大そうじ」をし、プラス思考で、脳にポジティブな回路をつくる。』

自分に起こった現象は見方・受け取り方次第で大きく変わりますよね。一見、嫌な事に思えても、ふと考え方を変えてみたら案外悪い事でもないようにも思えます。そう思えると、なんだかその後の頭の中は落ち着いた環境になります。そうすると仕事にしろプライベートにしろ楽しく過ごす事が出来るようになりますね。

『瞑想などで脳を「人智を越えた大いなる力」につなげる。』

イメージトレーニングもしてみると良いですね。「現在の自分は過去の思考の産物である」という言葉がありますね。人は望んだ、あるいは考えた通りの方向に向かうという事でしょう。少しでも楽しく、積極的な人生にしたいですね。

『つき合う人を選んで、脳にいい刺激を与える。』

これは私自身が最近非常に実感していることでもあります。まず、尊敬できる先輩方と共に仕事ができる環境に恵まれています。また、プライベートでも、仕事場で知り合った方々や書評を通じて知り合った皆様とのおつきあいがとても楽しいですね。

このように公私ともに充実しているので、精神が非常に安定しているのがわかります。精神が安定するということは、当然、日々の生活は楽しく、仕事が効率にはかどるので、脳にとってはポジティブなフィードバックになっています。

茂木先生は、「楽しそうな仕事をなさっていますね」とよく言われるそうです。研究は地味で過酷な仕事も少なくないのですが、「その仕事が何であれ、今あるものを楽しめる自分を作ってきたから」「今、自分がしていることが好きで楽しい」のだそうです。

仕事を楽しむ。大切なことですね。

*脳は大人になってからも柔軟で、私たちが考え方や感じ方や行動パターンを変えれば、脳はそれに応じて自ら溝を変えていく。

溝とは、パターン化されてしまった思考をさします。雪のつもった道路にタイヤの跡がどんどん重なっていくように、同じ考えや行動を繰り返すうちに私たちの神経回路には溝が出来上がってしまうのだそうです。

ですので、たまには違う事、あえて違う考え方で、考えそして行動すると生活が変化するということですね。

*その困難も「自分に必要だから起こったのだ」と考える

困難にぶつかった時、私たちは「なぜ私だけがこんな目に遭うのだろう。不公平だ」と不平を漏らしてしまいがちです。しかし、何が起こったとしても、「これはきっと最終的に自分のためになる。人生に“間違い”などという言葉はないのだ。必ずここから何か良い事が学べるはずだ」と考える事によって、幸せ度が上がるのだそうです。

過去や現在の状況に捕われず、未来に目を向けて、積極的に生きる

という一文も心に響きました。


【今日紹介した本】

■ マーシー・シャイモフ,茂木健一郎 「脳にいいこと」だけをやりなさい! 2008


【関連記事】

● 楽しく暮らそう
● 潜在意識を味方にしよう
● 脳を使いこなそう
● 脳を知ろう


【読みたくなった本】

■ 「頭のいい人」はシンプルに生きる―「快適生活」の方法 ウエイン・W. ダイアー,渡部 昇一  2006

あなたは、「ものわかりのいい人」になる必要がない!
自分の能力を100%発揮できる環境づくり

■ 一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える  Anthony Robbins,本田 健 2006

人は、一つのキッカケで“まるで別人”のように成長する!そのキッカケについて書かれているそうです。


【今日の折り目】

56折/238ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません


【やまかわポイント】

109 point
(100 point以上は、私が読んでとても参考になった本の指標になっています。)


【目次】

訳者のことば 今、注目の脳内の「楽観回路」を働かせる方法!
1 「脳の使い方がうまい人」には7つの特徴があった!
2 簡単で効果抜群の脳の「大そうじ」!
3 脳に「ポジティブな回路」をつくる法
4 「脳が一番喜ぶこと」を毎日する
5 食事・運動・生活…脳細胞が元気なら、何でも思い通りに!
6 夢を楽々実現する、ハイパーエネルギーの秘密!
7 眠っている才能を目覚めさせる脳の刺激法
8 こんな人とつき合えば、脳はいい刺激を受ける


【読書カウンター】

★☆☆☆

今月は、あと3冊!


【バックリンク】

◦ 【コラボ書評 with 読書I/O日記 #001】ブレインハックス

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