『読書I/O日記』のMharuさんとのコラボ記事早くも第二弾です。
この本はMharuさんに教えて頂いて読んでみたのですが、読んでよかった1冊でした。Mharuさんに感謝です。
ではさっそく『やまかわ』バージョンいってみましょう!
【感想】
堀 E. 正岳さんは国立大学の研究者をされていて『Lifehaking.jp』を運営されているブロガーでもあります。本文の随所に的確な引用がなされていて、とても説得力のある1冊でした。この1冊を読むだけでたくさんの本の情報が得られます。
この本を読むと、自分と向き合うことの必要性に気づくはずです。「常に近道を行け。近道とは自然に従う道だ」という哲学に沿って本書は書かれています。ですので、新しいことに手を出すのではなく、今の自分を一度整理して生活してみようというのが堀E. 正岳さんのメッセージです。
私自身も仕事術に関する情報を集めるのが好きで、ついつい色々試しています。
でもこれは、マラソンしながらどんどん荷物を担いでいっていることになっていないだろうか?と気づかされました。表紙のピクトグラムもそのことを表現していますね。
本書も非常に気づきの多い1冊でした。
【注目の7ポイント】
1.一度に取り組む活動を「一つの習慣」に集中する
これは、継続して活動するためのコツなのだそうです。『活動に集中する』ことによって、『効果が現れ』、その効果が自分で分かるからこそ、『モチベーションが維持』される。そしてまた、『活動に集中できる』というポジティブなループを起こすことができます。
『一つの習慣』の設定が重要です。本書には3つの注意点が挙げられていますので、参考にして下さい。
2.理想の1日を探し出す「24時間テンプレート」
「あれやりたかったのに、時間がなくて出来なかった・・・。」
ということはよくありますよね。これは時間に追われている時の典型です。時間に追われる側から時間を追う側にならないと、1日を理想通りにすることは無理です。
そこで、堀 E. 正岳さんは「24時間テンプレート」を考案し、理想的な時間の使い方を習慣化しているそうです。この方法はとても簡単に出来るのが特徴です。時間の区分は3つです。
・生活に必要な『必需時間』
・仕事や家事等の『拘束時間』
・家族との時間やリラックスのための『自由時間』
それぞれを色分けで塗りつぶして、自分が能率の上がるタイムスケジュールを把握するのが目的です。これになれたら、本田直之さんの勧める『時間割』も有効ですね。
3.「シングル・タスク」のほうが効率がいい
特に思考を伴う作業においては、シングルタスクを徹底したほうが効率が良くなるそうです。コンピューターも高速で切り替えて複数のプログラムを進行させるということをどこかで読みました。単純作業なら同時並行処理でもかまいませんが、考えながらする仕事は1つに集中するべきですね。
4.5行で済ませる電報メールのすすめ
メールに時間をとられがちな人にとってとても参考になるポイントです。堀 E. 正岳さんはメールがもつ時間の不公平性に着目して、大胆なメールダイエット術を紹介されています。メールを確認するタイミングと、メール件名と本文の内容を改善するだけで毎日のメール処理がぐっと楽になります。
短いメールは、読むのも書くのも楽なので、
5.準備なんて忘れて、まず書き始めればいい
本文から引用します。
どんな目標に対しても、「準備をしてから」ではなく「いきなり実践」をすることは成功を先取りしてしまうコツです。
6.「質」より「量」を積み上げる
有名な陶芸クラスの実験について紹介されています。質で評価されると告げられたグループよりも、量で評価すると告げられたグループのほうが、量・質ともに優れていたという結果です。数をこなすことが成長に大事なのですね。
HIROKI tanahashiさんのブログ記事『なぜ量が質を生み出す可能性を持っているのか?』も参考にしてみて下さい。
7.「壁」を乗り越える思考
ランディ・パウシュ教授の言葉が引用されていました。
「壁は、本当にその夢を実現したいと思っていない人を阻むためにあるんだ。夢を本当にかなえたいと思っていない、『他の人たち』はそこで止まってしまう。本当にかなえたいと思っているなら、君はそれを越えていくはずだ。」
【読書の目的】
情報にあふれる毎日を、もっとうまく生きる。
【マインドマップメモ】
赤いブランチには気になるポイントを挙げています。それぞれは注目ポイントと対応しています。また、本書でとりあげられている便利ツールの「ラジオサーバー」「Simply Noise」「Evernote」は導入してみようかと考え中です。
【今日紹介した本】
■ 情報ダイエット仕事術 堀 E. 正岳 2008
マインドマップメモのグリーンの枝で描いているように「シゴタノ!」の大橋 悦夫さんも推薦する1冊です。
【コラボ記事】
* 読書I/O日記フォトリーディング×マインドマップ|【コラボ書評 with 山といえば川 #002】情報ダイエット仕事術
Mharuさんの記事です。次の1冊もお楽しみに。
【参考サイト】
* Lifehacking.jp
堀 E. 正岳さんのブログです。
【読みたくなった本】
■ 最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版 ランディ パウシュ,ジェフリー ザスロー,矢羽野 薫 2008
【今日の折り目】
33折/215ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
5
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【やまかわポイント】
83 pt
【目次】
はじめに
第1章 あなたの目標を「ダイエット」する
第2章 時間を生み出す「時間ダイエット」術
第3章 楽して成果を上げる集中力のつくり方
第4章 「割り込み」に先回りする仕事術
第5章 成果を出し続ける知的アウトプット術
第6章 「継続」にとらわれない習慣術
第7章 「小さな習慣」から、「大きな成功」へ
おわりに
【読書カウンター】
★★★★★
今月は、5冊目!
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