『クイズ文?』という耳慣れない言葉を書店で見つけて読んでみました。
こんにちはchampleです。
【感想】
なぜ、私はブログを書き始めたのか?
それは文章の論理性を高め、分かりやすい表現を心掛けることができると考えたからです。もちろん、ブログ記事は報告書・企画書・論文などとは体裁が異なるのは事実です。しかし、自分の考えを他人に伝えて、相手に働きかけるという点が、共通しているのではないでしょうか。したがって私は相手に働きかけるために、論理性を持った分かりやすい文章を書く必要を感じたわけです。
この本は、
・論理的な文章の書き方を簡単に知りたい方
・説得力のある文章を書きたい方
におススメできる非常に良い1冊です。
【読書の目的】
論理的な文章を書くための方法を学ぶ。
【マインドマップメモと注目の3ポイント】
私が気になったポイントは以下の3点でした。マインドマップではポイントから3本枝が伸びています。
1.言いたいことが伝わっているか?
2.クイズ文の4つの型とディベートとの関係とは?
3.クイズ文を書く時の注意点は?
では順に見ていきましょう。
1.言いたいことが伝わっているか?
クイズ文とは、“問題・結論・理由”を備えた文章のことです。この簡単な法則を守るだけで読みやすい文章が書けるようになります。
ここで、飯間さんは的を得た質問を想定されています。
「なるほど、クイズ文なるものは読者に伝わりやすいかも知れない。でも、文章としてまとめたいテーマの種類はさまざまだ。必ずしもクイズの分の形だけが良いとは限らないだろう。日常よく目にする文章には、クイズ文でなくても、十分読みやすい文章がいくらでもあると思うが、どうか」これに対して、以下のように反論されています。本書より
考えの伝わる文章を書くということと、読みやすい文章を書くということは別物です。読みやすい文章だからといって、筆者の考えを読者が間違いなく受け止めてくれるかというと、必ずしもそうはなりません。分かりやすくても結局何が言いたいのかが分からない文章はあるということを指摘しています。ですので、“問題・結論・理由”という型にはまった文章構造とすることで、読者の思考に道筋を付けてあげることが、「伝わる文章」には必要なのですね。これは文章に限らず、話し言葉にも応用できる大切なポイントですね。本書より
冒頭の、「なぜ、私はブログを書き始めたのか?」は、本書で説明されている通りに論理の流れを作っています。説得力があるように私は思いますが皆さんいかがでしょうか?
論理の流れは、以下の通りです。
(問題)→(結論)→(反論)→(最反論)→(結論の再確認)
2.クイズ文の4つの型とディベートとの関係とは?
クイズ文のはじめの部分には、問題となる文章が配置されます。この問題、つまり疑問には4つの種類があるということです。
1.Yes or No: 是か非を問うもの
2.How: 手段や方法を問うもの
3.Wh-: いつ、どこで、だれが、など対象を問うもの
4.Why: 理由を問うもの
この4種類の中から、議論する内容に応じて適切な型を使ってクイズ文を書く必要があります。
また、ディベートの絶大な効用について、飯間さんは以下のように述べています。
クイズ文は、自分お考えを確実に読者に伝えようとする文章形式であり、読者の反応を強く意識して書くものです。ところが、一人でパソコンに向かっていると、つい、読者の存在を忘れて、独りよがりな、説得力の弱い文章を書いてしまいます。ディベートの場で、対立する側の人と丁々発止のやり取りを経験すれば、文章を書くときにも、読者がどういう反応を返すか、または、どういう反論が起こりうるかをいつも念頭に置くことになります。この点で、ディベートの効果は絶大です。本書ではディベートの詳細なやり取りを再現して解説されています。立論から反論までの過程を学ぶことによって、読者の反論を考慮した文章を書くことを心掛けられるようになりました。実は、「1.言いたいことは伝わっているか?」の部分も、反論を考慮した文章構造になっています。本書より
3.クイズ文を書く時の注意点は?
・問題:特異的に、明確に書く
・結論:問題の直後に書く
・理由:反論を想定して書く
この他、いくつかの注意点があり参考になります。
しおりがかわいいので、最後にご紹介。
書を携帯して街に出よう。
21世紀の価値はわたしたちがつくる 携書 Discover
【今日紹介した本】
■ 非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 飯間 浩明 2008
【関連記事】
● 図解する思考法
● 文章力の鍛え方
● すぐ結論を出せる考える技術・話す技術
● THE 21 2008年 08月号 『読まれる文書 vs. 捨てられる文書』
● 伝える力
【参考サイト】
* 飯間浩明のことばのページ
飯間 浩明さんのサイトです。一軒家のかわいいページですね。
【参考書籍】
1.ロジカル・ライティング 照屋 華子 2006
こちらもビジネスの場で使う文章を書くうえで参考になる良書です。
【読みたくなった本】
■ 仕事はストーリーで動かそう 川上徹也 2008
データや論理だけでは人は動かない。ストーリーを仕事に使いましょう。というとても面白い本です。
【次の1冊は・・?】
■ 光と影の法則 心屋仁之助 2009
先日キャンペーン情報をお伝えしました心屋さんの最新本を読んでいます。
アマゾン1位を獲得されたそうです。おめでとうございます!
【ひとこと】
『バットマンビギンズ』を観ました。バットマンのルーツを知ることができます。『ダークナイト』も撮ったクリストファー・ノーラン監督がいい味出しています。
【今日の折り目】
14折/261ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
5
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【やまかわポイント】
63 pt
【目次】
はじめに
第1章 伝えたい考えは「クイズ文」で書く
第2章 クイズ文の型を理解しよう
第3章 実践! クイズ文を書いてみよう
おわりに
【読書カウンター】
★★★★★ ★★★
今月は、8冊目!
【バックリンク】
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2 件のコメント:
はじめましてchampleさん。
私は毎回『山といえば川』を拝見させて頂いております。
私のサイトにchampleさんが遊びに来て頂きビックリしました!
ちょうどリンクつくらせてもらおう!と思っていたところでしたので!!
丁寧な記事のつくりがすごいですね。マインドマップも参考にしております。
これからも拝見させて頂きますのでよろしくお願いいたします。
わんわん さま
コメントありがとうございます。
ブログをいつも読んでくださりありがとうございます。
>ちょうどリンクつくらせてもらおう!と思っていたところでしたので!!
そうなんですね。ありがとうございます。私も『オススメ マイ ブログ リスト』に追加させていただきました。
>丁寧な記事のつくりがすごいですね。マインドマップも参考にしております。
そういっていただけるととても嬉しいです。ありがとうございます。
こちらこそこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
鹿田さんにも感謝ですね。
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