2008年7月22日火曜日

102: すぐ結論を出せる考える技術・話す技術


すぐ結論を出せる考える技術・話す技術

和田 秀樹

2007

 今日は、和田 秀樹 先生の『すぐ結論を出せる考える技術・話す技術』をご紹介します。この本を読んで、深く考え、素早く結論を出したいと思いました。

 イエスかノーかと聞かれると、悩むことも多いですね。プロローグには、『結論は同時に提案や仮説でもある。それを理解している人は、二者択一の金縛りから抜け出せる。』と書かれていました。二者択一から一歩進んだ代替案や折衷案を考え出すといいということですね。


【目次】

プロローグ 「結論の早い人」は朗らかに生きられる!
第1章 大胆に考え方を変える「キーワード」を探せ
第2章 つねに「三つの根拠」を頭の中に張りめぐらそう
第3章 「三つの選択肢」で生きるのが楽になる
第4章 すぐ結論を出せる人は、成功する
第5章 より「マシ」を選べばすぐ結論が出る
第6章 知って得する「すぐ結論を出す」方法
エピローグ ダメならやり直せば済むのが人生です


【注目の3ポイント】

《1.早く結論を出すためには?》

 対立的な二者択一で結論を出そうとすると、迷いが生じることがありますね。そのようなときは、自分なりの3つめの選択肢を用意すると良いそうです。この時なるべく違う視点からの選択肢を設定することがコツです。そうすることによって、もとの2つ以外の点から3つ目の案の良いところが際立つとともに、選べる余裕が生まれるからでしょうね。

 また、話し合って結論を出す場合は、他人の意見を肯定することが最も大切なのだそうです。これは、否定されることによって引き起こる感情的なやり取りを封じるとともに、出された案をもとに建設的な意見として自分の案を提示しやすくなるというメリットがあります。和気藹々と議論を進めながら、いろいろな意見をまとめ、進めていくと結論に着実にたどり着くことが出来ますね。

 「総論」「分析」「懸念」が中心の議論の場合は、結論までに時間がかかります。このような場合は、具体的なプランを出すのがコツだそうです。具体的なプランはたたき台になります。たたかれることによって、プランはさらに実現可能な結論に向かって進むということです。

《2.論理的に話すためには?》

 和田先生の有名な論理的に話すコツに、“根拠は3つ”があります。3つ根拠を指し示すことで、「深く」「早く」「正しく」結論を出すことができるそうです。「根拠は3つ」の私のイメージを紹介します。三脚と衛星です。三脚は、物を安定に倒立させる必要最低限の構造ですね。また、衛星は、地球上をカバーするために、3箇所に打ち上げられると聞きます。これも必要最低限なのかなと勝手に想像しています。ちなみに、4つ以上の根拠には無駄が多いのだそうです。

《3.マシなほうを選ぶとは?》

 「やらないよりマシ」「何もしないよりマシ」と考えるだけで、少しずつ進歩します。いい口ぐせにしたいですね。


【読書後の感想ひとこと】

 買い物をする時、何かを我慢する時、迷った時にも3つの根拠が応用できるそうです。こうすることによって、スッキリと納得した結論を出すことが出来るためです。積極的に考えていきたいですね。


【関連記事】

● 図解 あの人はいつ勉強しているのか
  和田氏先生の勉強法が紹介されている本を紹介しています。


【参考サイト】

* 和田秀樹のヒデキワダ・ドットコム
  和田先生の公式サイトです。


【読みたくなった本】

  ■ 和田 秀樹 「場の空気」を読むのが上手な人下手な人 2007
  ■ 和田 秀樹 頭のいい人の「質問力」と「返事力」 2007
  ■ 和田 秀樹,大塚 寿,奈須 正裕,植木 理恵 部下のやる気を2倍にする法 できる和田 秀樹 上司のモチベーション・マネジメント 2004
  ■ 和田 秀樹 <疑う力>の習慣術 2004


【今日の折り目】

25折/182ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。

【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

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今月は、あと8冊!

【バックリンク】

◦ 頭の引き出しが多い人の習慣
◦ 非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門


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