あなたの「天才」の見つけ方―ハーバード大学教授がこっそり教える
エレン ランガー,加藤 諦三
2002
今日は、エレン ランガーさんの『あなたの「天才」の見つけ方』をご紹介します。園 善博さんのブログで紹介されていて、読んでみようと思いました。学習時の心がけについて学ぶために、この本を読みました。
本書は、今までの自分の人生を立ち止まって反省するための本なのだそうです。どう学ぶか?どう生きるか?を考えながら読むことを訳者の加藤 諦三が勧められています。
【目次】
訳者まえがき
はしがき
第1章 怠け者でも天才になれる!?
第2章 創造的な注意散漫
第3章 ご褒美はお預けにしない
第4章 暗記に頼らず学べる
第5章 忘却のすすめ
第6章 現実は作り出すもの
第7章 正しい答えという幻想
訳者あとがき
【注目の3ポイント】
《1.マインドフルネスとは?》
マインドフルネスという言葉の定義について、まず説明しておきます。マインドフルネスは、学習だけでなく、人生そのものにも応用できることだと思いますので、是非、参考にしていただきたいと思います。
マインドフルネスとかマインドレスネスとかいうのは物事の解釈の仕方でもある。マインドフルネスとは、いろいろな視点からものごとを捉えることができることであり、新しい情報に心が開かれていることである。
《2.聡明な無知でありつづける》
- 聡明な無知であれ
これが、本書を一言で言い表しています。知識にとらわれることなく、発散的でありなおかつ、不確かなな思考が、創造に結びつくということです。マインドフルな状態で学び続けることが、ポイントです。マインドフルな5つの心理状態について、書き出しておきます
1.新しいものに心が開かれていること
2.特徴に敏感であること
3.状況の違いに敏感であること
4.漠然とであっても、いろいろな視点がありうると意識していること
5.「今」を大事にすること
《3.マインドフルな状態における学び》
マインドフルに学ぶ姿勢がまとめられていたので、書き出します。
1.状況をいくつかの視点から見て、
2.その状況下で提供された情報を新しいものとみなし、
3.自分が情報を知覚しているときの状況に注意を払い、
4.最後に、その情報を理解するために使える新しいカテゴリーを作り出す。
和田 秀樹 先生が述べられている、メタ認知がこれに相当する考え方ですね。
【読書後の感想ひとこと】
一見、学習の本でありながら、人生論でもある。と、翻訳された加藤 諦三先生は述べられています。多くの科学的実験結果に基づいて書かれているので、ゆとりのある心の状態の重要性がとてもよくわかりました。
【関連記事】
● 吉田 新一郎 効果10倍の“教える”技術
主体的な学びの場を提供する重要性について記事にしています。
【参考サイト】
* 道:あなたの「天才」の見つけ方—ハーバード大学教授がこっそり教える
園 善博さんのブログでの本書の紹介です。
【参考書籍】
1.和田 秀樹 大人のための勉強法 2000
2.和田 秀樹 大人のための勉強法―パワーアップ編 2001
学習時のメタ認知について説明されています。
【読みたくなった本】
■ 加藤 諦三,C. ドウェック,E. ランガー 人を動かすための手っ取り早くて確実な方法 2003
【今日の折り目】
29折/222ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
5
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【読書カウンター】
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