2008年7月30日水曜日

109: 仕事ができる人の実践段取り術


仕事ができる人の実践段取り術

日経BP社

2008

 今日は、『仕事ができる人の実践段取り術』をご紹介します。書店で見つけた即買いました。




【目次】

自分の力を出し切るための準備の技術
会議の生産性を大幅アップ打ち合わせの達人になる
「リスクマネジメント」で危機を回避ミスを防ぐ法則
プレッシャーの中で「成果」を出すためにハートを強くする
営業、面接、プレゼン・・・「即OK」をもらうための初対面の技術


【注目の3ポイント】

《1.プレゼンのコツ》

 プレゼンは「構造固め」が勝負だと西村 崇 氏は主張しています。これから話す内容について、予め相手と話の構造を共有することによって、スムーズにプレゼンが展開していくからです。3つの段階を踏んでプレゼンを展開していくと分かりやすいそうです。

    1.話の「構造」を固める
    2.ストーリー(伝え方)を考える
    3.結論→理由→具体例で「納得」

 また、話すスピードも大切なのだそうです。渡邉 美樹 氏が言うように、必ずしもいつもゆっくり話す必要はないと私も思いますが、相手の理解度に合わせて話すべきだと思います。1分あたり、300字程度のスピードで話すと、一番聞き手に心地よく伝わると、西松 眞子 氏は説明しています。

《2.「こうありたい」思考で重圧を緩和する》

 「絶対要求思考」とは、「〜しなければならない」や「〜してはいけない」といった自分を追いつめる思考のことです。この思考に落ち入ると、心理的な重圧を自分に課すことになります。このような思考の代わりに、「相対願望思考」をすると良いそうです。イメージとしては、高い視点から状況を眺めるという感じです。先日読んだ、『あなたの「天才」の見つけ方』にも通じる考え方だと思います。身につけておくとよい思考法ですのでおススメします。私もこの思考に救われることが多々あります。

《3.会議の成功は準備にあり》

 大串 亜由美 氏によると、会議の労力の配分は「準備:本番:フォロー」の比率を6:3:1にすると良いのだそうです。また、その打ち合わせは本当に必要なのかと考えることも大切なのだそうです。

 また、会議では「論理的に話す」「他人の話を整理して聞く」「全体と細部を構造化する」ということをしなければならないため、仕事の総合力が試されるのだそうです。こういう視点で会議に臨むと、楽しいですね。

【読書後の感想ひとこと】

 池谷 裕二 先生や米山 公啓 先生のコメントも参考になりました。この他にも幅広い分野の方々の段取り力が紹介されているので、お得な一冊でした。


【関連記事】

● THE21編集部 すぐに使える!仕事ができる人の話し方
 渡邉 美樹の話し方のコツについて記事にしています。

● エレン ランガー,加藤 諦三 あなたの「天才」の見つけ方
 自分置かれている状況を客観的に見つめる必要性について記事にしています。


【今日の折り目】

13折/106ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。

【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
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★★★★★ ★☆

今月は、あと1冊!

【バックリンク】

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