2008年7月24日木曜日

104: の回転が50倍速くなる脳の作り方


頭の回転が50倍速くなる脳の作り方~「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法~

苫米地 英人

2007

 今日は、苫米地 英人 先生の『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方』をご紹介します。先日、『英語は逆から学べ!』を読んで、この本も気になったので読んでみました。頭の回転数を上げる方法を学びたいと思います。

 サッカー選手の一流と二流の分かれ目は、俯瞰能力の有無であると苫米地先生は述べられています。このことは、よく中田選手について言われていることですね。一流選手は、目の前のボールを追うのだけではなく、試合全体を空から見渡すように把握できる能力があるそうです。

 また、「勉強ができる人」と「頭が良い人」の決定的な違いも、「高い視点を持っているか」と言うことだそうです。「高い視点を持つ」ということを、苫米地先生は「抽象度が高い」と表現しています。抽象度の上げる方法が今回の学びの標的ですね。


【目次】

はじめに
Chapter 1 脳を鍛えても頭は良くならない!〜最新!機能「脳」科学が解明した最速・超効率の学習法とは?〜
Chapter 2 なぜ、大人になってから外国語を学ぶと上達が遅いのか?〜「英語脳のつくり方」に学ぶクリティカルエイジ克服法〜
Chapter 3 ようこそダ・ヴィンチ・プログラムの世界へ〜誰でもできる加速学習プログラムのメカニズム〜
Chapter 4 あなたの能力を50倍にする基本ステップ〜もっとも学習に適した「脳のつくり方」「集中力のつけ方」〜
Chapter 5 どんな試験でも最速で合格する脳のつくり方〜「記憶力アップ」&「速読」トレーニング〜
Chapter 6 最速で目標達成する「新しい脳」のつくり方〜あらゆる問題解決、目標達成を可能にするIQアップ・トレーニング〜
特別編 夢をかなえる「新しい脳」のつくり方—上級トレーニング「パラレルタイムライン・ダ・ヴィンチ・ワーク」〜
おわりに


【注目の3ポイント】

《1.どうやって回転数を上げるのか?》

 抽象度が高い思考になるということは、「抽象度の高い空間に対して身体性を持って操作している」という状態になっていることなのだそうです。つまり、本来触れることが出来ない世界に触れるということですね。この状態になるためには、物事を解釈し、深く説明するというトレーニングが良いそうです。

《2.英語脳を作るためにするべきことは?》

 脳には、語学学習に最適な年齢ゾーンがあるそうです。これはクリティカルエイジ(0-13歳くらい)と呼ばれ、この時期を過ぎると語学の習得が難しくなると言われています。しかし、苫米地先生はこのクリティカルエイジは克服することが可能だと断言しています。『英逆』でも記事にした通り、脳の中に新しい空間を作ることで克服できるのだそうです。

 では、新しい領域はどうやって作るのでしょうか?その基本ステップを書き出しておきます。

    ステップ1 リラックス状態をつくる
    ステップ2 コンセントレーション(集中)状態をつくる
    ステップ3 超並列脳をつくる

 このステップは、ミカン集中法ととても似ていますね。フォトリーディング講座を受けた方は気づかれたかもしれませんね。『仕事に活かす集中力のつくり方』で紹介した辻メソッドでもミカン集中法に似た方法がありました。学習の準備としてこのような手続きが非常に有効であることを再度認識させられました。

 苫米地先生は、このステップ1が抽象度を上げるために必要だと述べられています。

 最後に、英語脳の早く作るコツをピックアップしておきます。『英逆』の記事も参考にしてください。

    ・日本語脳の活性化を抑える
    ・次の展開を予測する
    ・海外ドラマを見続ける

《3.夢を変えるとは?》

 目次を読んでいて、苫米地先生が夢をかなえることについて言及されていたので気になって読みました。「パラレルタイムライン・ダ・ヴィンチ・ワーク」という方法が解説されていて、これによって夢をかなえた現在を生み出すことができるのだそうです。

 「未来にしっかりと臨場感を持てば、過去の記憶のそれぞれが、それにふさわしいものとして解釈されるのである」と苫米地先生は説明されています。さらに、望ましい未来に合わせて、実際に現在や過去が変わることにもなるそうです。


【読書後の感想ひとこと】

 苫米地先生は、セミナーも開催されているそうですので、参加してみたくなりました。


【関連記事】

● 苫米地 英人 英語は逆から学べ!
  苫米地先生の英語脳についてフォーカスした本を紹介しています。クリティカルエイジについても本書でしく説明されています。 

● 辻 秀一 仕事に活かす集中力のつくり方
  高い集中力を維持するための柔軟なセルフコンセプトを作る方法もミカン集中法に似ています。

● ポール・R・シーリィ あなたもいままでの10倍速く本が読める
  ミカン集中法について書かれた本を紹介しています。

● 築山 節 脳が冴える15の習慣
  頭の回転数を上げる方法について記事にしています。

● 池谷 裕二 だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法
  池谷先生も脳科学者です。


【読みたくなった本】

  ■ 苫米地 英人 脳と心の洗い方~「なりたい自分」になれるプライミングの技術~ 2006
  ■ 苫米地英人 年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方 2008


【今日の折り目】

16折/183ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。

【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
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★☆☆☆☆ ☆☆

今月は、あと6冊!

【バックリンク】

◦ 速読法と記憶法
◦ 脳を鍛えれば今までの10倍うまくいく
◦ 頭の回転をよくする74の方法
◦ 【コラボ書評 with 読書I/O日記 #001】ブレインハックス


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