頭の回転をよくする74の方法―「脳力」アップのトレーニング術
米山 公啓
2004
【感想】
タイトル通り、頭うまく使うヒントが74個も紹介されています。たとえば携帯やアプリケーションなどの説明書を読んでみると、意外な便利機能を発見して、使いやすくなることがありませんか?脳にも同じことが言えると思います。この本は、テンポよく74の方法を図解入りで紹介されているので、サクサク読めました。そのなかには、「これいいな〜」という新鮮な発見や、「あっそうなんだ!」と今までの自分の行動が実は脳に良かったという気づきが沢山ありました。
脳の特性を理解すると、自分の特性に合わせて最大限に脳を使いこなせるようになるでしょうね。『脳を鍛えれば今までの10倍うまくいく』という本にも詳しい解説がありますので、参考にしてみてください。
脳に対する誤解はだいぶなくなってきていると思いますが、いま一度“おわりに”から引用します。
齢をとると、脳はどんどん脳細胞が減っていくので、ダメになっていくばかりという話を聞いたことがありませんか。
しかし、決してそんなことはありません。医学的にも
脳神経細胞の新生は証明されていますし、脳の中は意外にも、常に活発に細胞が作られていたのです。
さらに『海馬/脳は疲れない』から引用します。
あとで理由を詳しく述べますが、少なくとも脳の大切な機能のうちいくつかは、30歳を越えてからのほうが活発になることがわかっています。
いかがでしょうか?歳をとっても、脳は質的にも量的にも機能は維持され進化するという嬉しい情報ですよね。もちろん積極的に鍛える必要があるのは、健康のためには適度な運動が必要なのと同じですね。
【読書の目的】
脳の回転数を上げたい。
【注目ポイント】
注目したポイントをずらっと並べてみます。
・脳で見ると判断力がつく。
・脳は1時間に1回、整理する時間が必要である。
・仕事を早く終える人は動機付けをしている。
・一般的には、起床後3時間あたりが脳の活動が活発である。
・文房具店に行き、指先に刺激を与える。
・時間という緊張感が集中脳を高める。
・額に手を当てて考えてみる。
・一行日記をつける。
・ネガティブな考えは解決法を見失う。
・ランチのお店を開拓する。
・良いアイデアが出ないときは買い物へ行く。
【関連記事】
● 午堂 登紀雄 脳を「見える化」する思考ノート
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● 築山 節 脳が冴える15の習慣
● 池谷 裕二,糸井 重里 海馬/脳は疲れない
● ビル ルーカス,牧野 元三 脳を鍛えれば今までの10倍うまくいく
【参考サイト】
* 米山公啓のホームページ
米山 公啓さんのホームページです。
【参考書籍】
1.米山 公啓 医者の半熟卵 1996
米山先生の学生時代の思い出を綴ったエッセイです。米山先生との出会いはこのエッセイがきっかけです。あれから10年も経ったと思うと、時の流れを感じてしまいますね。
このエッセイはとても面白いですよ。医学部の(壮絶な?)生活がなんともコミカルに描かれていて、学生時代にこれを読んで笑い転げたのを思い出します。
【読みたくなった本】
■ 米山 公啓 脳がどんどん若返る生活習慣 2008
【今日の折り目】
20折/197ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
4
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【目次】
はじめに
1 仕事を面白くする「反応脳」のつくり方
2 仕事がグングン速くなる「集中脳」の高め方
3 上司の評価がもっと上がる!「アピール脳」の鍛え方
4 アイデアがひらめく!「リフレッシュ脳」への切り替え方
5 脳には限界がない!「成長脳」を生む技術
おわりに
【読書カウンター】
★★★★★ ★★☆☆☆
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
☆☆
今月は、あと15冊!
【バックリンク】
* 書評の塊:2008年9月9日 の書評
sundobaさんにこの記事を取り上げて頂きました。感謝!
◦ 超!部下マネジメント術 ~1/3の時間と労力で人が育つ~
◦ 【コラボ書評 with 読書I/O日記 #001】ブレインハックス
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