2008年9月29日月曜日

40歳からの人生を変える1日10分速読勉強法


40歳からの人生を変える1日10分速読勉強法

高島 徹治

2003


少し前に買っておいた本です。復習しようと読み直しました。(たしかこの本を買ったときは20代後半だったような・・・)アマゾンでは速読法の箇所に関する批判が目立ちますが、そのあとの勉強法は非常に参考になります。


【感想】

プロローグには、知価社会に突入したと書かれています。5年も前にすでにその兆候があったのですね。さらにいうと、堺屋 太一さんが、1985年に初めてこの“知価社会”という言葉を使われたのだそうです。

また、タイトルにある40歳という年齢については、頭を使い続ける人の海馬は40歳を超えても、発達し続けるというところからきています。これについては、以前紹介した池谷先生の『海馬/脳は疲れない』で、30代からの脳の変化に関する箇所を参考にしてください。

先に言った高島式勉強法は、『3回転学習法』というもの。

「最低三度、重ね読もう」と言ったのは寺田昌嗣さんです。寺田さんの3回読みとよく似ている『3回転学習法』とは、3段階で学習する方法です。

 1回目 サラブレッド学習
 2回目 ブル学習
 3回目 記銘学習

という3段階で情報を頭に塗り重ねていきます。的確なインターバルで復習するのが記憶定着率を向上させるコツなのだそうです。

また、「酒飲み兼勉強時間」という裏技も面白いですね。自分はお酒を飲んだ処理処理能力が低下するので、勉強はしたことがなかったですが、こういう方法もいいですね。アイデア出しはやったことがあって、これは結構発散思考になって良い一人ブレストになりますよ。

先日紹介した“眺め読み”による難読書の敷居を下げる方法に近いように思います。難しい科目をワイン片手に勉強してみるのもいいですね。


【読書の目的】

時間密度の高い勉強法を習得する。


【注目の3ポイント】

 ・時間に対する4つの考え方

 ・6分単位のタイムシート

 ・テキストを3回読もう

 ・まずは全体像を把握する

 ・記憶の定着は、覚えた直後に復習するよりも、ある程度時間を経てから復習したほうが効果が高い。

 ・仮に未知の分野であっても、一定の自信をもって踏み出していけば、なんとかなる。


【今日紹介した本】

■ 高島 徹治 40歳からの人生を変える1日10分速読勉強法 2003


【関連記事】

● 池谷 裕二,糸井 重里 海馬―脳は疲れない
30代からの脳の変化は、知っておいて損はないですね。

● 寺田 昌嗣 フォーカス・リーディング
速読批判という点では、高島さんと似ていますね。 


【参考書籍】

1.高島 徹治 実践!すぐ役立つ「勉強の技術」―頭のいい社会人の「読む」「選ぶ」「覚える」「考える」 2001


【読みたくなった本】

■ 堺屋 太一 知価革命―工業社会が終わる 知価社会が始まる 1985
知恵の値打ちをはじめて示唆した1冊なのだそうです。

■ 池谷 裕二 記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 2001
池谷先生の著書ですね。これはまだ読んでいませんでした。

■ 高島 徹治 もっと効率的に勉強する技術!―1時間の勉強が30分で終わる! 2007
高島 徹治さんの最近の著書です。

■ 高島 徹治 45歳からの資格が取れる超効率勉強法 2002
資格試験におけるアウトプットの方法について詳しく書かれているそうです。

■ 菅原 貴与志 司法試験への招待―最短時間で合格するために 2002
速学術について書かれているそうです。


【ひとこと】

いいことがありました♪

先日、白取 春彦さんの『勉学術』で“眺め読み”をご紹介しました。この読み方は、なかなか読めない本をいかに読んでしまうかというコツでした。この方法を『シゴタノ!』の大橋 悦夫さんにお知らせしたところ、返事を頂きました。大変嬉しいコメントが添えられていたので、一部ご紹介します。

記事で言及いただき、ありがとうございます!
『スピードハックス』についてもご紹介いただいているのですね。
重ねて感謝申し上げます。

ブログの充実した書評に刺激を受けました。

大橋さん、ありがとうございました。

実は、このブログを始めたのも、また続けられたのも大橋さんの『「手帳ブログ」のススメ』がきっかけだったのです。ブログを書かれている方にはぜひ一度読んで頂きたい1冊です。


【今日の折り目】

34折/220ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません


【目次】

プロローグ 四〇代だから脳は発達する
第1章 勉強しないと生き残れないいまの「四〇歳」
第2章 あやまりだらけの「世に盛る」速読術
第3章 「速読勉強法」で「知価社会」に切り込め
第4章 ビジネスマンのための「速読勉強法」
エピローグ 「速読勉強法」で豊かな人生を


【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
★★★★★ ★★★★★
★★☆☆

+2冊


【バックリンク】

◦ ほぼ日手帳をとことん使いこなす3つのポイント


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