2008年9月26日金曜日

「コメント力」を鍛える


「コメント力」を鍛える

有田 芳生

2002


ジャーナリストで、テレビコメンテーターもされている有田 芳生さんの著書です。


【感想】

有田さんのテレビコメンテーターとしての経験を交えて、「コメント」の大切さや、「コメント」するときのポイントが書かれています。

日々テレビで取り上げられた事件に対して、どのように準備し、どうコメントしたのか、そして今どう思っているのか。有田さんの思考の経緯を辿ることができます。

本書は、

短くてもいい。心に残るコメントでありさえすれば。

というメッセージに集約されます。

心に残るコメントは、自分の身体の中から湧き出た言葉でなければなりません。


これはブログも同じですね。

書評ブログ(メルマガ)を運営するのであれば、
その有用なアウトプットツールを利用して「あなたの言葉」を生み出すこと。


鹿田さんがブログに書かれている通りだと私も思います。

得た情報をこれまでの経験をふまえて解釈し、自分自信の意見を交えてアウトプットしていく。

意義のある情報発信をするためには必要なことですね。


テレビ報道と内容が連動していたので、懐かしく思いながら読むことができました。有田さんのコメントの舞台裏が垣間見える良書でした。齋藤 孝さんの『コメント力』とあわせておススメします。


【読書の目的】

コメントをするときの心構えを学ぶ。


【注目のポイント】

 ・コメント力と取材力、その根源は同じ

 ・コメント力は人間観察力

 ・言力

 ・テレビでの発言は、1テーマにつき30秒から長くて90秒

 ・相手の胸にストンと落ちるような言葉をかける

 ・「泣いて馬謖を斬る」

言力とは、「着想力・構想力・表現力・発言力・説得力・演出力」をひっくるめた言葉の力のことです。

 言葉とは、それを発する人間のこれまでの生き方やそのなかで培われた人間性が大きくものをいう。身体のなかから湧き出る自分の言葉で語らなければ、相手の心に届くわけがない。自分という存在への理解の深まりが、“言葉の魅力”を増すことになる。「身についた言葉」とは、その人間の全存在から現れ出るものなのである。


【今日紹介した本】

■ 有田 芳生 「コメント力」を鍛える 2002


【関連記事】

● 齋藤 孝 コメント力
実践的にコメント力を鍛えるなら、こちらの本を読んでみてはいかがでしょうか?


【参考サイト】

* 【ビジネス書評】鹿田尚樹の「読むが価値!」【ビジネスブック・ミシュラン】:『いつも目標達成している人の読書術』@丸山純孝
書評ブログの運営だけでなく、セミナーも開催されている鹿田さんが、情報発信の大切さについてまとめられた記事です。


【読みたくなった本】

■ 樋口 裕一  ホンモノの思考力―口ぐせで鍛える論理の技術 2003
■ 日垣 隆  情報の「目利き」になる!―メディア・リテラシーを高めるQ&A 2002
■ 永江 朗 インタビュー術! 2002


【今日の折り目】

9折/186ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません


【目次】

はじめに
序章 「コメント力」は暮らしのなかで生きる力になる!
第1章 「コメント力」とは何か
第2章 TVコメンテーターから見た「コメント力」の現在
第3章 方法論としての「TVコメンテーター」
第4章 コメントは苦手というあなたへ
あとがき


【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
★★★★★ ★★★★★
★★

今月も目標達成!


【バックリンク】

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