コメント力
齋藤 孝
2004
『質問力』『コメント力』『段取り力』の力シリーズの2冊目の紹介です。普段から、コメント力を上げたいと思っていたのでぴったりな1冊だと思い読んでみる事にしました。まえがきにはしょっぱなから、「日本人はコメント下手な国民である」と断言されています。これはぜひ勉強せねば・・・。
【感想】
コメントの大切さを再認識させられました。まえがきにはこのように書かれています。
ひと言、ふた言で端的に自分の感じたことや考えたことを表現しなければならない時に、気の利いたことがいえないと、能力が低いのではないかとか、何もわかっていないのではないかと思われてしまい、次から呼んでもらえなかったり、仕事のチャンスを失うだろう。
アウトプットする大切さはこのブログでも何度も取り上げてきました。考えていても口に出さなければ、何も考えていないのと同じ、質の悪いコメントをしてしまうと逆にマイナスになる。的確なコメントを残すように心がけたいですね。
本書は、
第1章では、コメント力について
第2章では、コメント力トレーニングの実践問題
第3章では、有名人のコメント考察
第4章では、漫画などの登場人物によるコメント考察
という構成になっています。読みやすい1冊でした。
・どういうコメントがいいのか
・優れたコメントをするにはどうしたらいいか
・ユニークな視点でのコメントの価値
といった、知っておくべきコメント力理論がたくさんありました。
また、実践問題も16個出題されていて、例えば・・・
今はカリフォルニア州知事になている俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが知事選を戦っていたとき、遊説先で観衆から突然、卵をぶつけられた。テレビカメラも回るその前でとっさに彼はこう言って、悪意の攻撃をかわした。さて彼は何といったのだろう?
「奴には○○○の貸しだ」
という問題とその解説があります。これは極端な例ですが、コメントは突発的に要求されることも少なくありません。普段からのトレーニングを欠かさず、常に磨いておきたいですね。
最後に、『天才バカボン』のバカボンのパパに習うコメント力に関する齋藤 孝 先生らしい解説がとても面白いですよ。
コメント力を磨きたいブロガーの方に、ぜひおススメする1冊です。
【読書の目的】
コメント力を磨く。
【注目のポイント】
・欧米人は、少しでも深い意味のあることを言おうとする意識がある。
・ひと言で「なるほど」と思わせるような、見方が鋭い、本質をついた言葉を発する必要がある
・コメント力の基本は、「対象についての話からずれない」こと。
・「お得感」のあるコメント
・はずしているけど面白いコメント
・コメントを文字化する。
・優れたコメントとは、内容か表現が面白いコメントである。
【今日紹介した本】
■ 齋藤 孝 コメント力 2004
【関連記事】
● 齋藤 孝 段取り力
【参考サイト】
* 齋藤孝のホームページ
【読みたくなった本】
■ 齋藤 孝 眼力 2004
【本日到着の本】
■ 有田 芳生 「コメント力」を鍛える 2002
■ 白取 春彦 勉学術 2006
■ W.T.キュステンマッハー,R.キュステンマッハー,佐伯 美穂 世界で一番シンプルな時間術 2006
【今日の折り目】
29折/206ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
5
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【目次】
プロローグ 「コメント力」は現代社会を生き抜く必須の能力
第1章 「コメント力」とは何か?
第2章 「コメント力」トレーニング集
第3章 優れた「コメント力」
第4章 独創的な「コメント力」
エピローグ
【読書カウンター】
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☆☆
今月は、あと4冊!
【バックリンク】
◦ 「コメント力」を鍛える
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