2008年9月2日火曜日

頭の引き出しが多い人の習慣


頭の引き出しが多い人の習慣―仕事も勉強も人間関係もぜんぶうまくいく人

和田 秀樹

2003


【読書の目的】

インプットした情報を上手く引き出して、アウトプットしたいと思いこの本を読みました。


【感想】

引き出しを多く持つためには、インプットを絶やさず、要約しながら体系化した上で、その知識を他人に披露する。

これが本書のエッセンスです。

まえがきには、国際社会は知識社会へと移ってきていることが紹介されていました。また、知識をたくさん仕入れることが問題解決への近道であるとも述べられていました。

この問題解決時に大切になってくるのが“試行力”なのだそうです。この“試行力”とは、蓄えた知識を加工し、組み合わせ、試行錯誤する力のことです。

このようなトレーニングが不足していると和田 秀樹 先生は指摘しています。トレーニング不足・・・レバレッジ・シンキングにも出てきたフレーズですね。


本書は・・・、

 人の話が頭に入ってこなくて困っている
 頭の中に引き出しをたくさん作りたいと思っている

方々にオススメする1冊です。


【注目の3ポイント】

《1.知識の詰め込みの問題点》

詰め込み教育が悪であるという意見は良く聞きますね。和田先生はこの意見とは反対で、詰め込むべきであると主張しています。ただし、単に詰め込むのではなく、体系的に知識を詰め込むと同時に、それを使う経験をすることが大切であると述べています。勝間 和代さんがグーグル本で書かれているフレームワーク力とアウトプット力ですね。

《2.知識を定着させるためには》



方法は、経験記憶に基づいていますね。年を取るにつれて経験記憶の能力が向上するので、この方法は大人向きですね。経験記憶については、『だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法』で記事にしていますのでご覧下さい。

《3.落ち込んでいるときはむしろ復習のチャンス》

人間は精神的に落ち込んでいるときほど、ミスに気づきやすくなるそうです。ですので、自分の覚えていることを確認するのに向いている時期であるといえます。ただし、間違いを見つけて落ち込むのではなく、発見できてラッキーと思うことが大切だそうです。余計に落ち込んでしまいますもんね。


【関連記事】

● 本田 直之 レバレッジ・シンキング
● 和田 秀樹 すぐ結論を出せる考える技術・話す技術
● 勝間 和代 効率が10倍アップする新・知的生産術—自分をグーグル化する方法
● 池谷 裕二 だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法

【参考サイト】

* 【ドーなってるの?ゆとり教育】 - 基礎、問題点と今後の展望を特集!
まえがきには、たくさん覚えることで創造性がなくなると指摘した教育論者によってはじめられた「ゆとり教育」についてふれられていました。「ゆとり教育」について分かりやすくまとめられたサイトです。


【今日の折り目】

15折/191ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません


【目次】

まえがき
序章 引き出しの多い人がうまくいく時代
第1章 気持ちの持ち方で引き出しを増やす
第2章 引き出しを増やすルールがある
第3章 引き出しを増やすテクニックもある
第4章 引き出しが多い人の習慣
第5章 引き出しはとにかく使わなければならない
第6章 応用、加工で差をつける
終章 大切なのは好奇心を持ち続けること


【読書カウンター】

★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
☆☆

今月は、あと20冊!

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