2011年2月9日水曜日

A6メモを使う3つのメリット




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昨日は私のA6メモのつかいかたのルールについてお話ししました。長らく使っていたノートからA6メモに切り替えたきっかけは、梅棹忠夫先生の本です。

『知的生産の技術』のなかでは、梅棹先生はご自分で考案された京大型カードを使われています。このカードも私のA6メモも、「自分の記録を十分に活用する」という根本的な考え方はまったく同じです。

それでは今日は、私がA6メモを採用した理由をノートやカードとの比較をまじえてお話します。

まず、A6メモのメリットを3つ挙げます。


① カード・ノートに比べて軽くて安価である



京大式のB6サイズの情報カードは100枚で499円ですが、私の使っている『SPセクションパッド』は168円です。カードの30%程度のコストで使えるということです。ちなみに、これまで使っていた70ページの『文庫本ノート』は270円です。

ということで、メモ用紙はノートやカードに比べてとっても安いので、気楽にどんどん思いつくままに書き込んだり、スタンプを押したり、シールを貼り付けたりして使っています。

また、メモ用紙は紙が薄いので、ノートやカードほど分厚くなく、沢山持ち歩いてもかさばらず、重たくなりません。これが次のメリットに重要なのです。


② 組み替えが自由にできる

カードやメモ用紙の最大の強みは、ページをばらして自由に机に広げたり、組み替えてまとめたりできることです。これは綴じられたノートには難しいことですよね。



私たちの集中力はそれほど長く続くことはないと言われています。みなさんも、1日思い浮かんだ事柄を振り返ってみてください。仕事のこと、プライベートのことなど、さまざまなことが入れ替わり立ち替わり思い浮かんでいたのではないでしょうか。

このように私たちの意識や思考は、時間の経過にしたがってどんどん移り変わるものです。これらを時系列に記録するというのが、奥野さんや堀さんの提唱されているライフログやユビキタスキャプチャーです。

私はノートをめくって考えるよりも、切り離された紙切れをあつめて並べる方が、物事を考えるのが楽です。

『知的生産の技術』から、梅棹先生の言葉を引用します。


カードは、蓄積の装置というよりはむしろ、創造の装置なのだ。(P58)

カードは分類することが重要なのではない。くりかえしくることがたいせつなのだ。(P59)



③ デジタル機器と相性が良い

3つめのメリットがメモデータのデジタル化です。手書きのアナログ情報をスキャンするなら、ノートよりもメモの方が圧倒的に早いです。

『スキャンスナップ』にセットすれば、またたく間に、連続したPDFファイルにしてくれますし、机に広げるだけで関連するメモを俯瞰的にカメラで撮影することもできます。



作成したメモの検索は、タグとタイトルを利用しています。

明日は、A6メモのデメリットとその対策についてお話しします。


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今日もお読みいただき、ありがとうございました。

知的生産の技術 (岩波新書)知的生産の技術 (岩波新書)
梅棹 忠夫








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