仕事をがんばる時期があっていい!
こんにちはchampleです。
今日は、田島 弓子さんの『ワークライフ“アンバランス”の仕事力』です。
田島 弓子 様 本書をご恵贈頂き本当にありがとうございました。
田島さんとは、先日の『UNDERGROUND_GARAGE1111』の懇親会でお話しさせていただきました。セミナーで流れたインタビューでは、
仕事は期待に応えることである。ただ自分がやりたいことは趣味である。ここが仕事と趣味の違いである。
会社と自分がwin-winになる。
と、仕事に対する姿勢を教えていただきました。これらについても本の中で述べられています。
実際にお会いした印象は、とってもアクティブでいて、爽やかな雰囲気の方でした。
お料理をされていたときに手に怪我をされて、結構平然と対処されていたのですが、血が止まらないということで病院に行くと、傷がかなり深いことが判明したそうですww。「気づきましょうよ!」とつっこみそうになりましたが、さすがアクティブな人はちゃうな〜とも感じてしまいました。笑
さて、本の内容に移ります。(あっさり)
田島さんは、ワークライフアンバランスをこう定義されています。
「ワークライフ“アンバランス”」とは限られた時間で「中身の濃い」「質の高い」仕事を「どれだけ多く」できるかという考え方。
重要なのは、「体」を使うことよりもむしろ「頭」を使うことである
アンバランス=「ただのワーカホリック」になってはいけません(p.64)
つまり、無駄にだらだら残業するとか、ワーカホリックになれということ言っているわけではないのです。
私の好きな言葉に“Doing more with less”があります。これは、本田直之さんの言葉です。
田島さんの言葉と本質は同じですね。
17年間のサラリーマン生活で得た田島さんのアンバランスエッセンスが詰まった1冊。
それではさっそくポイントを見てみましょう!
【ポイント】
「与えられた仕事、目の前の仕事をやりとげる」が私の基本スタンス。与えられた仕事には必ず「目的と目標」がありますから、目標達成を目指して、つねにブレることなくアンバランスに「行動」に結ぶつけることができたのでしょう。
(p.38)
たとえ指示された仕事が退屈な単純作業でも、前向きな気持ちで作業に取り組むために私が必ずやっていたこと。それは、「この仕事をやる目的と目標」を自分なりに決めることです。
どんな内容の仕事でも、それが「仕事」であるかぎり、そこには必ず何かの「やる理由と意味」があるはずです。もし、それを上司から明確に言われなかった場合にも、自分でその業務の「やる理由と意味」を考え、そこから「目的と目標」を具体的に設定して業務に臨むという工夫を行っていました。
なぜなら、「目的と目標」は仕事をやる上での最大のモチベーションとなるからです。自分なりに「目的と目標」を具体化することによってモチベーションを高めることが、前向きに仕事に取り組むための「術」のひとつというわけです。
(p.88-89)
どんな仕事にも「やる意味と理由」があり、だからそれに沿った「目的と目標」を自分でセットできれば、仕事へのモチベーションを上げることができると書きました。
さらに「目的と目標」に「動機」が加われば、人間はもっと動くことができるはず。動機は必ずしも、その仕事に直接リンクするものでなくてかまいません。
(p.107)
【読書の目的】
ハードな仕事を楽しむ姿勢と方法を学ぶ。
【マインドマップメモ】
仕事の基本スタンスが幹になっています。
(枝はピンクで)
【感想】
読みはじめてまず感じたのが、まえがきが濃い!田島さんのアンバランスへの思いが11ページに書かれています。まだ読まれたことのない方もまえがきだけでも是非読んでいただきたい。
まだ仕事にハマったことがない人は、「ワークライフアンバランスな時期があっていい」ときっと思われるのではないでしょうか。
また、アンバランスといいながらも、人それぞれ、人生の時期に合わせてバランスを調節すればいいということです。必ずしも杓子定規に決めつける必要はないという気づきも得られるはずです。
「勉強でも何でもいいから打ち込めるものを見つけてとにかく4年間頑張りなさい」これは大学に入学したときに教授から言われたことです。人生の一定の時期は、何かにハマることが大切だと思います。
振り返ってみると、自分も22~28くらいの7年間が結構アンバランスな時期でした。今から振り返っても楽しい時期でした。体調は不良でしんどかったですけど……。苦笑
最後に余談ですが、このワークライフアンバランス本ですが、読んでると田島さんの元気がもらえるので、ヘコんだときに読み返すことでモチベーションが回復ました。
これからは、やる気ドリンクみたいに読み返そうかと……。笑
ではまた。今日もお読みいただきありがとうございました。
【今日紹介した本】
■ ワークライフ“アンバランス”の仕事力 田島 弓子 2008
【本書を読んだchampleのつぶやき】
*chample_ytk 胆力は、胆識につながる。胆識とは、実行に移すことのできる見識。(北尾吉孝氏) "修羅場を乗りこえたことで精神的にたくましくなり、「胆力」という大事な力をつけることができます。"(p.105)田島 弓子 ワークライフ"アンバランス"の仕事力 http://bit.ly/4G7pC5
*chample_ytk 空気を読むということに近いリアルルールの把握。観察と記録、そして段取り。 "“リアル”ルールを把握している人、していない人"(p.78)田島 弓子 ワークライフ"アンバランス"の仕事力 http://bit.ly/4G7pC5
*chample_ytk 読むが価値、聞くが価値、経験は価値! “経験は価値です。失敗を乗り越えたという経験は、何よりも自分の自信につながります。”(p.137)田島 弓子 ワークライフ“アンバランス”の仕事力 http://bit.ly/4G7pC5 Re http://bit.ly/2LUNxD
*chample_ytk やる気がなくてもやる、書く! “やりはじめないと、やる気は出ません。脳の「側坐核」が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は、何かをやりはじめないと活動しないので。『海馬』より” ほぼ日手帳spring 2009 4月3日 Re http://bit.ly/1O5lYb
*chample_ytk 記録することで、やる気スイッチも入るのか〜。さっそく実践! “ちなみに、気合いを入れるために私がやっているのは、「文章化する」「紙に書き出す」ことです。”(p.61)田島 弓子 ワークライフ“アンバランス”の仕事力 http://bit.ly/4G7pC5
*chample_ytk “「失敗するなら、質の高い失敗をすること」”(p.132)田島 弓子 ワークライフ“アンバランス”の仕事力 http://bit.ly/4G7pC5
*chample_ytk “私たちがサラリーマンである以上、勝負すべき場は「会社と自分の仕事」です。”(p.117)田島 弓子 ワークライフ“アンバランス”の仕事力 http://bit.ly/4G7pC5
*chample_ytk “すべての仕事には、それに取り組むべき「理由と意味(目的と目標)」があります。”(p.96)田島 弓子 ワークライフ“アンバランス”の仕事力 http://bit.ly/4G7pC5
*chample_ytk “「負けず嫌い」は、究極の「前向きな気持ち」である”“身近にライバルがいるということは、「前向きにがんばる」ための最高のモチベーションになるはずです。”(p.73,75)田島 弓子 ワークライフ“アンバランス”の仕事力 http://bit.ly/4G7pC5
*chample_ytk “覚えるべきことは、教えられること以上に、教えてもらえないことや自ら気づくことから得ることのほうが圧倒的に多いからです。”“オフィス内の様子をとにかく観察するのです。”(p.70,75)田島 弓子 ワークライフ“アンバランス”の仕事力 http://bit.ly/4G7pC5
*chample_ytk “人生には偏ってでも、ひとつのことに、とことんのめりこむ時期があっていい!” 田島 弓子 ワークライフ“アンバランス”の仕事力 http://bit.ly/4G7pC5
【関連記事】
● UNDERGROUND_GARAGE1111に参加してきました。
● プロの残業術。
【読みたくなった本】
■ *chample_ytk 『金井 壽宏 働くひとのためのキャリア・デザイン』 キャリアは自分でデザインしきれるものではなく、働く過程で出来上がっていくもの http://bit.ly/4F4Cyg
【目次】
はじめに
PART1 “アンバランス”のススメ
1 私がワークライフ“アンバランス”になった理由
留学後の就職活動
「自分は会社に試されている」という意識
「働くことは面白い!」
「クビはイヤだ!」という危機感が原点
2 アンバランスに働くと、こんな良いことが!
[その1]やり遂げたときの達成感
[その2]たくさんの「濃い経験」
[その3]メリハリのきいた生活
3 自分にとってのベストバランスを見つける
ワークライフ・バランスは、ひとりひとり違う
4 とにかく一度、アンバランスに働いてみる
アンバランスを自分の意志で選びとる
限られた時間を使って、いかに「濃い」仕事をするか
前向きな姿勢で量をこなす!
5 アンバランスは苦労や失敗の連続!?
苦労や失敗は「濃い経験」
「自分目線」から「目標目線」へ
楽勝にできれば苦労はしない
6 アンバランスであるためのカギは「気持ち」!
「気合い」で、前向きな意識のスイッチを入れる
「集中」することで、仕事の面白さにハマっていく
アンバランスの落とし穴〜「やみくも病」に注意
仕事は熱く、頭はクールに
PART2 アドレナリン出っぱなしの「アンバランス働き術」3つのルール
ルール1 学ぶべきことはすべて現場から学ぶ
学ぶべきことはすべて会社にある
上司から学んだ「言葉であらわせないもの」
負けず嫌いは美徳
「人から教えられないこと」に自ら気づく
“リアル”ルールを把握している人、していない人
事件は現場で起こっている!
ルール2 まずは目の前の仕事を完璧にこなす
「目的と目標」は最大のモチベーション!
退屈な仕事のモチベーションを上げる「工夫力」
「興味力」で単純作業も面白くなる!
文句を言うのであれば、まずやってみてから
あなたの不満は「会社目線」?「自分目線」?
ルール3 仕事は「ハマって」やる
「ハマる」とは?
「ハマる」ことで自分の限界を越える
「ハマる」ための動機の引き出しを複数持つ
「ハマる」の最大の効能〜アドレナリン噴出!
「ハマる」が生み出すオーラと、オーラが引き寄せるもの
PART3 キツイ仕事にハマる!
1 キツイ仕事=伸びるチャンス
キツイ仕事は断らない!
2 キツイ仕事の乗り越え方 3カ条
[その1]目的と目標を絶対に見失わないこと
[その2]「命までとられない」と思うこと
[その3]シミュレーション!シミュレーション!シミュレーション!
3 失敗を活かす、失敗から学ぶ
質の高い失敗とは、失敗を通じて自分が一皮むけること
失敗のリカバリーが、一番自分に力がつくとき
感謝とチャレンジ精神で、自分の背中を押してみよう
4 叱られたときの正しい対応 3つのステップ
[STEP 1]言い訳せず、まず最後まで相手の話を聞く
[STEP 2]会話は「すみません」から始める
[STEP 3]事実に基づき、失敗の原因をちゃんと説明する
5 私のモチベーションキープ法
マンガで自分を励ます
まっピンクに染まったスケジュール帳
分身の術〜自分の中の「1号クン」「2号クン」「3号クン」
PART4 もっと仕事が面白くなる!「超・アンバランス働き術」〜さらに本気編
1 「ハマる」の先にある「本気」
2 「人交力」を身につける
人と仕事ができれば、仕事はもっと面白い
人に動いてもらうためには、まず自分が動く
譲れるところ、落としどころを互いに見つける
自分のキャパシティを広げていく
3 「人交力」を高めるためのコミュニケーション術
1対多数のコミュニケーション
忙しいときほど積極的なコミュニケーションを!
「話しかけないでオーラ」から抜け出るための2つの習慣
4 本音を引き出すコミュニケーション4つの法則
[法則1]まず、時間をとってもらう
[法則2]つねに相手をたてる
[法則3]聞くことに徹する
[法則4]根回しを怠らない
5 自ら仕事を作り出せる人間になる
ビジネスにおける三遊間のボールを穫りにいけ
自分の中に「遊軍力」を身につける
6 「必殺技」でもっと仕事が面白くなる
「私はこの会社に向いていないのではないか?」
自分にしかできなそうなことを「心の武器」に!
ほめられたり、頼られたりするのは、どんなとき?
自分の価値に気づくことができれば、もっと仕事が面白くなる
PART5 キャリアアップもアンバランスに!
1 私のキャリア体験
100%仕事にどっぷりつかる、エキサイティングな日々
はじめての自力での転職活動
キャリアは、仕事を積み重ねることで結果的に「つくられる」
2 サラリーマンのキャリアプランニング、常識の嘘?!
「自分のハッピー」と会社の「ハッピー」をすり合わせる
3 キャリアプランの落とし穴
目の前の仕事に「ハマる」ことがキャリアを拓く
自分がやりたい仕事とは違う仕事=新しいことを知るチャンス
「やりたいこと」に固執することの落とし穴
ゼロセットの繰り返しに注意!
「石の上にも3年」の真実
4 キャリアとは「つくる」ものではなく「つくられる」もの
5 良いキャリアをつかむための3つのコツ
[コツ1]いただいたチャンスは「引き受ける」
[コツ2]転機のきっかけを見逃さない
[コツ3]今の環境でベストを尽くす
【バックリンク】
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***
レビュープラス
4 件のコメント:
田島です。UGG1111ではお目にかかれて光栄でした。
そして書評いただきありがとうございます。
拙い個所満載でお恥ずかしい限りですが、「働くって面白くできる」と思っていただけたり、仰る通り「やる気ドリンク」みたいに使っていただけたら嬉しいです!
>「気づきましょうよ!」とつっこみそうになりましたが
突っ込んでくださったら良かったのに(大阪出身)!
またお目にかかるのを楽しみにしております。
田島弓子さま
この本は田島さんの「がむしゃらに一生懸命働くことって楽しいよ」というメッセージがすごくよく伝わる本です。
この本を読むと、仕事に打ち込むことで充実感や仕事人としての成長が得られるということが追体験できます。
仕事をするたくさんの人に読んで頂きたいですね。
>突っ込んでくださったら良かったのに(大阪出身)!
今度お会いしたときはぜひ、ツッコミ入れさせて頂きます。笑
私も読みました♪
確かに前書き、グッときますね!
私もアンバランスなほど夢中に働いていますので元気もらいました。
仕事、会社、勉強会、イベント・・・
ライフワーク全体に没頭しているような感じです。
私の友人が金井教授に師事しています。
次回OSN12/20に参加予定ですので、ご都合あえば絡んでみてください^^b
Dr.OGAさま
充実した毎日を送られているようですね。素晴らしいことですね。
OSN参加予定ですので、ぜひお話を聞かせていただきます。
いつもありがとうございます。^^
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