2008年5月19日月曜日
48: なぜ、アイツだけは怒られないのか
なぜ、アイツだけは怒られないのか—一瞬で“怒り”を“好感度”に変える50の心理術
内藤 誼人
2007
今日は、以前読んだ『「人たらし」のブラック心理術』の内藤 誼人さんの本をご紹介しましょう。人を怒ることの問題点と、怒られないようにするための秘訣について、心理学的な実験結果を交えながら説明してくれています。また、後半は愛されキャラというか、憎めないキャラを分析しています。
「はじめに―なぜ怒ってはいけないのか?」では、怒る人のことは嫌いになる確率が高く、仕事をしたくなくなるという実験結果が紹介されています。したがって、仕事の勝敗の分かれ目が、「以下に自分が好かれているか?」ということになります。そこで、人に好かれたいなら”怒らない”のが、得策だと考えられますね。
【目次】
まえがき―なぜ怒ってはいけないのか?
第1章 どういうときに人は怒るのか
第2章 起こりっぽい人は、ここで見抜け!
第3章 起こりっぽくなるシチュエーションを回避する
第4章 自分の怒りを抑え込む心理テクニック
第5章 相手の怒りを一瞬で鎮める”反則”テクニック
第6章 怒られるのを水際で食い止める心理テクニック
あとがき
【注目の3ポイント】
《1.ネガティブな本音を直球で投げてはいけない》
「ネガティブな本音は、人間関係において、癌にしかならない」と、内藤さんは言います。ですから、”ネガティブなホンネ”は、ストレートに伝えるのではなく、うまく言い訳をしてやんわりと伝えるといいそうです。
例えば、友人が待ち合わせに遅れてきた場合の言い訳として、一番反感を買うのが、ホンネ丸出しの「来たくなかった」で、逆に反発の感情を和らげた言い訳が、「友人を空港に送っていたんだ」であるという実験結果も示されていました。
《2.不機嫌な人は飲み食いしない》
お茶や茶菓子を出した際に、断ったり手をつけなかったりする客人は、怒りっぽいか不機嫌な可能性がたかいそうです。不満や不機嫌な状態では、話し合いはうまくいきそうにないですよね。
そんなときは、「私のふるまいが、何かお気に障りましたでしょうか?」とやんわり聞いて、相手の本音を聞き出してあげると良いそうです。これは参考になりました。
《3.”衝突したら”すぐに修復が憎めないキャラの秘訣》
人は平均一日4〜5回はイライラして人に文句を言うのだそうです。したがって、どんなに気をつけていても、”衝突”は避けられないようです。ですので、衝突後は速やかに修復するのが良さそうです。これは、幼稚園で人気のある児童の特徴を調べた実験の結果から導かれたようです。
人気のある児童は、そうでない児童と同程度にケンカをするそうです。しかしケンカした後に、人気のある児童は、人気のない児童に比べて6倍も相手に話しかけていることが分かったそうです。つまり、この”関係修復”の早さが人気の秘訣と考えられるわけですね。
【読書後の感想ひとこと】
本文に挟まれているコラムも結構参考になる事例を紹介してくれています。
コラム
徹底的にやれないなら、親切にするな
大人びた顔をした人ほど、たくさん笑え
”軽く”仲が悪いくらいのほうが仕事はうまくいく
イライラは、”ちょっとずつ”吐き出すのがマナー
”お触り上手”は誰からも好かれる!?
男性はブサイクに厳しく、女性は美人に厳しい
「軽く”仲が悪いくらいのほうが仕事はうまくいく」は、自分も何となく考えていたことで、仲良し同士は”なあなあ”になり、仲の悪い同士は”仕事”になりません。着かず離れずで、お互い軽い悪口を言い合うくらいがちょうど良いというところなのですね。
【関連記事】
1.「人たらし」のブラック心理術
【今日の折り目】
45折/202ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
4
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【読書カウンター】
★★★★★ ★★★★☆
☆☆☆☆☆ ☆☆☆ 今月は、あと9冊!
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