毎日、余計な情報に埋もれていませんか?
こんにちはchampleです。
今日ご紹介するは、奥野 宣之さんの『情報は「整理」しないで捨てなさい』です。奥野さんの本『だから、新書を読みなさい』は以前に記事にしました。
奥野 宣之様、著書をご恵贈頂き本当にありがとうございました。
本書は、『情報は1冊のノートにまとめなさい』の読者から寄せられた質問に着想点があるそうです。その質問とは…、
なんでもかんでもメモをとることなど当然ありませんよね。そこで奥野さんは、普段自分が何気なくしている行動について注目してみることにしたそうです。
奥野さんにとって、情報の取捨選択は習慣になっているそうです。自分にとって当たり前のことを本にまとめるために、多大な労力を費やされたことが伺い知れます。
何日もの間、奥野さんはICレコーダーを片手に自分の行動を記録し続け、自分の無意識の行動について考えたそうです。そして、奥野さんはその無意識の技術を「戦略的インプット」と名付けました。
では、その「戦略的インプット」とはどんなものなのか、さっそく見てみましょう!
【ポイント】
・「戦略的インプット」は、情報を大量に集める技術ではなく、余計な情報を捨てて、使える情報だけに自分の頭で向き合うための技術です。それも、いったん集めてから捨てるのではなく、「その場で処理する」のです。(p.45)
・戦略的インプット4つのフロー(p.65)
① 目をつくる
② 広く情報に触れる
③ 使えるかを判断する
④ 捨てる・拾う
・大量の情報の中から、自分にとって「使えない部分」をどんどん捨てて、目の前から消し去る。反対に「使える部分」は、アイデアの材料としてじっくり料理する。この「技術」こそ、僕がこの本で紹介する「戦略的インプット」です。(p.15)
・横と縦の軸で散らす
「横」とは、他人はどうしているか、隣の家ではどうしているか、海外では、他の会社では、他の業界では、と空間的に広げていくこと。
「縦」とは、江戸時代はどうだったか、ローマではどうだったか、戦前はどうだったか、原始時代はどうだったのか、と時間軸でずらしてみることですね。(p.97-99)
この横と縦の軸を意識することで、自分の文章に多様性とオリジナリティーが出ます。これは複数の視点で対象を捉えているからです。@spicy_spiceさんともこれについて話していました。Tweetはこちら。
【読書の目的】
情報をインプットするときに使うフィルタリングの方法を学び、情報を取捨選択する。
【マインドマップメモ】
「戦略的インプット」についてシンプルにブランチが伸びています。情報をその場で判断することと、情報を縦横に拡張して捉えることがポイントです。
【感想】
と、奥野さんが書かれている通り、「戦略的インプット」はありふれた情報から魅力的な「知的生産物」を作るための優れた技術です。
いらない情報はその場で捨てるということが「戦略的インプット」の一番のポイントだと思います。郵便受けの前でチラシを選んで捨てるという喩えは非常にわかりやすく、すっと頭に染み込みました。
実際の行動は、“奥野 宣之の一日”の所を一読されるとすぐに分かりますよ。
本書は、他とはひと味違うアウトプットのための「戦略的インプット」を説いた良書です。
著者やブロガーの方にオススメの1冊です。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ではまた。
【今日紹介した本】
■ 情報は「整理」しないで捨てなさい 奥野 宣之 2009
【本書を読んだchampleのつぶやき】
*chample_ytk “メディアから「使える部分」だけを集め、見聞きした情報と合わせて、自分の考えをまとめていく。余計な情報を捨てることは、エッジの効いたアウトプットをするために、僕が無意識にとっていた 態度だと分かったのです。” 奥野 宣之 情報は「整理」しないで捨てなさい(p.251)
*chample_ytk 赤を意識すれば赤いバスが目に入るのと同じです。“課題意識を持っているだけで、普段と同じ、ありふれたメディアの情報や日常的な光景が「取材現場」にさま変わりする。これこそ「目をつくって おくこと」の効果なのです。” 奥野 宣之 情報は「整理」しないで捨てなさい(p.71)
*chample_ytk この作業は、郵便受けの前でチラシを分けてゴミ箱に捨てるイメージです。“いったん集めてから捨てるのではなく、「その場で処理する」のです。” 奥野 宣之 情報は「整理」しないで捨てなさい(p.45)
*chample_ytk 奥野流戦略的インプットとは、“大量の情報の中から、自分にとって「使えない部分」をどんどん捨てて、目の前から消し去る。反対に「使える部分」は、アイデアの材料としてじっくり料理する。” 奥野 宣之 情報は「整理」しないで捨てなさい(p.15)
【関連記事】
● だから、新書を読みなさい
【関連サイト】
* 奥野宣之の実験室
奥野 宣之さんのブログです。
【目次】
序章 大事なのは「情報の入口戦略」
「本当になんでも書くの?」
入口で選別すれば「整理」はいらない
あなたにとって本当に重要な情報は、案外少ない
四段階からなる「戦略的インプット」
インプット戦略があれば逆転できる
第1章 捨てる勇気を持とう
奥野 宣之の一日
「できる人」との差は「捨てることができるか」で決まる
「みんなと同じ」は泥の船
「違い」はインプットから始まる
その場で処理する「瞬間芸」が今の時代には必要
情報に流されていると「独自性を失う」
特別な情報なんていらない
情報に序列をつけることが重要
戦略的インプットは頭の中を「寄せ鍋」にする
戦略的インプットは「行動」のこと
四段階で情報を手なずける
第2章 情報を見逃さない力を身につける
目をツクッテおくとすべて取材現場になる
ゴールに「必要なもの」をリストアップ
リマインダーで意識にすり込む
第3章 捨ててはいけない情報にアクセスする技術
何でもつまんでみる原則
ウェブでは「まとめサイト」を探す
情報に「いちいち引っかかる」技術
「辞書引き」を癖にする方法
横と縦の軸で散らす
情報のいちばん「おいしい」食べ方
理想は「触れると同時に捨てる」
第4章 「使える情報」「捨てる情報」を即決するルール
どんな情報でも「ただの人間が」作っている
情報は小さなブロックに分解できる
判断基準①:新旧
判断基準②:正確性
判断基準③:加工度
判断基準④:発信源
判断基準⑤:希少性
判断基準⑥:再現性
判断基準⑦:効率性
判断基準⑧:インパクト
判断基準⑨:コスト
扱いやすければ拾う
第5章 情報の捨て方、拾い方
調べものは「辞書」から
フリーソフトでウィキペディアもオフライン化
「まとめ記事」で勉強する
何度も読む本はまとめておく
書類はコピー用紙の箱にどんどん捨てる
通信社のウェブサイトで速報チェック
月刊誌の「遅さ」を活用する
「政府」を情報のソースにする
プレスリリースを手に入れる
ウェブで「現場」に行く
数字と固有名詞から拾う
日経の名物情報は「企業ニュース」
一般紙の名物情報は「わかりやすい説明」
辞書を引いたら「未知」だけメモ
書類に「×」を書く
「自分由来」は必ずメモする
酒の席の発言は隠れてメモする
夕刊に注目する
願望はメモして冷静になる
街の観察日記を書く
打ち合わせの雰囲気をメモに残す
偶然の出会いはメモる
会議情報は一元化しておく
捨てる資料はその場で廃封筒に
テレビは録画ベースで観る
録画を観たらメモを作る
説明用DVDはメモ化して捨てる
自分の考えを検閲しない
現物の保存には手書きがいい
イベントでは「現物」を採取
「複数講読」で情報を多様化
最後には自分で考えることが必要
あとがき
【バックリンク】
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こんにちはchampleです。
今日ご紹介するは、奥野 宣之さんの『情報は「整理」しないで捨てなさい』です。奥野さんの本『だから、新書を読みなさい』は以前に記事にしました。
奥野 宣之様、著書をご恵贈頂き本当にありがとうございました。
本書は、『情報は1冊のノートにまとめなさい』の読者から寄せられた質問に着想点があるそうです。その質問とは…、
「本当に、どんなことでもノートに書くのですか」(p.12)
なんでもかんでもメモをとることなど当然ありませんよね。そこで奥野さんは、普段自分が何気なくしている行動について注目してみることにしたそうです。
書かないだけではありません。よく考えてみれば、むしろ僕はよく情報を捨てているのです。(p.13)
奥野さんにとって、情報の取捨選択は習慣になっているそうです。自分にとって当たり前のことを本にまとめるために、多大な労力を費やされたことが伺い知れます。
無意識の「情報を捨てる」行動を自分で観察し、その理由や判断の決め手を明らかにする。これは当初、想像していたよりははるかに大変なことでした。(p.252)
何日もの間、奥野さんはICレコーダーを片手に自分の行動を記録し続け、自分の無意識の行動について考えたそうです。そして、奥野さんはその無意識の技術を「戦略的インプット」と名付けました。
では、その「戦略的インプット」とはどんなものなのか、さっそく見てみましょう!
【ポイント】
・「戦略的インプット」は、情報を大量に集める技術ではなく、余計な情報を捨てて、使える情報だけに自分の頭で向き合うための技術です。それも、いったん集めてから捨てるのではなく、「その場で処理する」のです。(p.45)
・戦略的インプット4つのフロー(p.65)
① 目をつくる
② 広く情報に触れる
③ 使えるかを判断する
④ 捨てる・拾う
・大量の情報の中から、自分にとって「使えない部分」をどんどん捨てて、目の前から消し去る。反対に「使える部分」は、アイデアの材料としてじっくり料理する。この「技術」こそ、僕がこの本で紹介する「戦略的インプット」です。(p.15)
・横と縦の軸で散らす
「横」とは、他人はどうしているか、隣の家ではどうしているか、海外では、他の会社では、他の業界では、と空間的に広げていくこと。
「縦」とは、江戸時代はどうだったか、ローマではどうだったか、戦前はどうだったか、原始時代はどうだったのか、と時間軸でずらしてみることですね。(p.97-99)
この横と縦の軸を意識することで、自分の文章に多様性とオリジナリティーが出ます。これは複数の視点で対象を捉えているからです。@spicy_spiceさんともこれについて話していました。Tweetはこちら。
【読書の目的】
情報をインプットするときに使うフィルタリングの方法を学び、情報を取捨選択する。
【マインドマップメモ】
「戦略的インプット」についてシンプルにブランチが伸びています。情報をその場で判断することと、情報を縦横に拡張して捉えることがポイントです。
【感想】
今も昔も、つくづく仕事で苦労するのは、成果物に「違い」を出すことです。(p.26)
と、奥野さんが書かれている通り、「戦略的インプット」はありふれた情報から魅力的な「知的生産物」を作るための優れた技術です。
いらない情報はその場で捨てるということが「戦略的インプット」の一番のポイントだと思います。郵便受けの前でチラシを選んで捨てるという喩えは非常にわかりやすく、すっと頭に染み込みました。
実際の行動は、“奥野 宣之の一日”の所を一読されるとすぐに分かりますよ。
本書は、他とはひと味違うアウトプットのための「戦略的インプット」を説いた良書です。
著者やブロガーの方にオススメの1冊です。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ではまた。
【今日紹介した本】
■ 情報は「整理」しないで捨てなさい 奥野 宣之 2009
【本書を読んだchampleのつぶやき】
*chample_ytk “メディアから「使える部分」だけを集め、見聞きした情報と合わせて、自分の考えをまとめていく。余計な情報を捨てることは、エッジの効いたアウトプットをするために、僕が無意識にとっていた 態度だと分かったのです。” 奥野 宣之 情報は「整理」しないで捨てなさい(p.251)
*chample_ytk 赤を意識すれば赤いバスが目に入るのと同じです。“課題意識を持っているだけで、普段と同じ、ありふれたメディアの情報や日常的な光景が「取材現場」にさま変わりする。これこそ「目をつくって おくこと」の効果なのです。” 奥野 宣之 情報は「整理」しないで捨てなさい(p.71)
*chample_ytk この作業は、郵便受けの前でチラシを分けてゴミ箱に捨てるイメージです。“いったん集めてから捨てるのではなく、「その場で処理する」のです。” 奥野 宣之 情報は「整理」しないで捨てなさい(p.45)
*chample_ytk 奥野流戦略的インプットとは、“大量の情報の中から、自分にとって「使えない部分」をどんどん捨てて、目の前から消し去る。反対に「使える部分」は、アイデアの材料としてじっくり料理する。” 奥野 宣之 情報は「整理」しないで捨てなさい(p.15)
【関連記事】
● だから、新書を読みなさい
【関連サイト】
* 奥野宣之の実験室
奥野 宣之さんのブログです。
【目次】
序章 大事なのは「情報の入口戦略」
「本当になんでも書くの?」
入口で選別すれば「整理」はいらない
あなたにとって本当に重要な情報は、案外少ない
四段階からなる「戦略的インプット」
インプット戦略があれば逆転できる
第1章 捨てる勇気を持とう
奥野 宣之の一日
「できる人」との差は「捨てることができるか」で決まる
「みんなと同じ」は泥の船
「違い」はインプットから始まる
その場で処理する「瞬間芸」が今の時代には必要
情報に流されていると「独自性を失う」
特別な情報なんていらない
情報に序列をつけることが重要
戦略的インプットは頭の中を「寄せ鍋」にする
戦略的インプットは「行動」のこと
四段階で情報を手なずける
第2章 情報を見逃さない力を身につける
目をツクッテおくとすべて取材現場になる
ゴールに「必要なもの」をリストアップ
リマインダーで意識にすり込む
第3章 捨ててはいけない情報にアクセスする技術
何でもつまんでみる原則
ウェブでは「まとめサイト」を探す
情報に「いちいち引っかかる」技術
「辞書引き」を癖にする方法
横と縦の軸で散らす
情報のいちばん「おいしい」食べ方
理想は「触れると同時に捨てる」
第4章 「使える情報」「捨てる情報」を即決するルール
どんな情報でも「ただの人間が」作っている
情報は小さなブロックに分解できる
判断基準①:新旧
判断基準②:正確性
判断基準③:加工度
判断基準④:発信源
判断基準⑤:希少性
判断基準⑥:再現性
判断基準⑦:効率性
判断基準⑧:インパクト
判断基準⑨:コスト
扱いやすければ拾う
第5章 情報の捨て方、拾い方
調べものは「辞書」から
フリーソフトでウィキペディアもオフライン化
「まとめ記事」で勉強する
何度も読む本はまとめておく
書類はコピー用紙の箱にどんどん捨てる
通信社のウェブサイトで速報チェック
月刊誌の「遅さ」を活用する
「政府」を情報のソースにする
プレスリリースを手に入れる
ウェブで「現場」に行く
数字と固有名詞から拾う
日経の名物情報は「企業ニュース」
一般紙の名物情報は「わかりやすい説明」
辞書を引いたら「未知」だけメモ
書類に「×」を書く
「自分由来」は必ずメモする
酒の席の発言は隠れてメモする
夕刊に注目する
願望はメモして冷静になる
街の観察日記を書く
打ち合わせの雰囲気をメモに残す
偶然の出会いはメモる
会議情報は一元化しておく
捨てる資料はその場で廃封筒に
テレビは録画ベースで観る
録画を観たらメモを作る
説明用DVDはメモ化して捨てる
自分の考えを検閲しない
現物の保存には手書きがいい
イベントでは「現物」を採取
「複数講読」で情報を多様化
最後には自分で考えることが必要
あとがき
【バックリンク】
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レビュープラス
2 件のコメント:
先日のワークショップのとき気付いてたのですが山さんの「ノート変わりましたね」^^☆
「戦略的インプット」まさに!!
アメリカの鋼鉄王のことば
「読む本は日々の食事と同じくらい気を使いなさい」をふと思い出しました。
私も最近はロハスな読書を心掛けています(笑)
Dr.OGA さま
あっ見つかってしまいましたね。笑
メモのとりやすさを追求してノートを変えたんです。
パラクルノなかなかいいですよ。メモのとり方も固定されてきました。
>「読む本は日々の食事と同じくらい気を使いなさい」
いい言葉ですね。記憶に残りました。
ロハスな読書いいですね★
いつもコメント頂き、本当にありがとうございます。
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