2009年12月12日土曜日

ロジカルシンキング・リーディング


その本は、何のために読んでいるのですか?

こんにちはchampleです。

今日ご紹介するのは、大石 哲之さんの『ロジカルシンキング・リーディング』です。大石さんは外資系のコンサルティング会社で勤務されていました。そこでは、人の3倍以上のスピードで成果を求められるという環境だったそうです。

教養や人生のための読書ではなく「仕事で成果を生み出すための読書」とは、どうあるべきかに徹底的にこだわりました。(p.3)

まえがきに書かれている通り大石さんが、どうすれば必要最小限の読書投資で、最大限の仕事での成果が得られるかにこだわって考え続けて生み出された読書法です。

冒頭の質問は、「成果を出すための読書では、目的を“本を読む”以前に明確に決めておくべきである」という大石さんの読書法のポイントの1つに由来します。

「本をたくさん読むけど、身についている実感がないな〜」

と感じている方にこそ、読んで頂きたい1冊です。

今読んでいる本をより自分に身につけるために、ぜひ大石さんのロジカルシンキング・リーディングを実践してみてください。

ではいってみましょう!


【ポイント】

・コンサルタント流読書
読む前 :仕事上の成果に結びつけることを意識して目的を絞る
読み方 :仮説検証のPDCAサイクルを回しながら読む
読んだ後:インプットとアウトプットを同時に行なう,成果物の形にする(p.20)

・10冊読んで、同じことが出てきているものは、その分野のスキル習得にあたって、肝となる部分なのです。(p.68)

・速いか、遅いかだけの2通りではなく、重要度に合わせて読書のスタイルも変えるということです。それが選択と集中だと言えます。(p.123)

・本を読んで身につけるためには「考える」ということが不可欠なのです。理想を言えば、本を読むのに使った時間と同じだけの時間を、その本に書かれていることについて「考える」ことに使うべきです。(p.136)

・読んでいる本の内容が、その場で実践できるものとは関係のないものになっているということであれば、まったくのムダです。(p.170)


【読書の目的】

読書を成果に結びつける実践力を身につける。


【マインドマップメモ】


「目的」と「考える」のブランチが「成果」に結びついています。


【感想】

  1. アウトプットとインプットを同時に始める。
  2. 読む時間と考える時間を同じくらいとる。

この2つが、新たな学びになりました。これらのポイントを自分のメモ術とブログでさっそく実践しています。

自分の読書法の記事を今書いているところです。
明日、公開しますね。(tweetはこちら)

  『山といえば川の読書法3つのポイント』

大石さんは「本をマニュアルとして扱うといい」とおっしゃっています。自分が分からないことがあればマニュアルから探して、読んだらすぐに行動するしますよね。

この一連の作業は、「目的の明確化→読書箇所の絞り込み→実践による成果獲得」を実によくたとえられています。

どうしても読書が長くなってしまうという方には、この心がけがきっと役に立つと思います。

自分の本の読み方がとても改善されたいい本でした。オススメです。

それではまた。今日もお読み頂き、ありがとうございます。


【今日紹介した本】

■ ロジカルシンキング・リーディング 大石 哲之 2009


【本書を読んだchampleのつぶやき】

*chample_ytk こだわるからこそ、技術が磨かれていきます。“教養や人生のための読書ではなく「仕事で成果を生み出すための読書」とは、どうあるべきかに徹底的にこだわりました。”大石 哲之 ロジカルシンキング・リーディング(p.3)

*chample_ytk 読む時間と考える時間のバランスをとる必要があります。“重要なポイントを読んでいるときは、読みながら同時に考えながら読んでいきます。”大石 哲之 ロジカルシンキング・リーディング(p.126)

*chample_ytk 自分のactionのためのタネが「雲と雨」に含まれています。“本を読むときには、「雲雨」の部分、つまりデータと著者の解釈の部分を中心に理解するようにしています。”大石 哲之 ロジカルシンキング・リーディング(p.133)

*chample_ytk “目的を明確にした読書はセレンディピティを呼び込む”大石 哲之 ロジカルシンキング・リーディング(p.52)

*chample_ytk 意識的に読むのをいったん止めて、考えるくせをつけるのが良い。“頭を良くする読書とは、読む → 考えるの「PDCAサイクル」をたくさん回す読書です。”大石 哲之 ロジカルシンキング・リーディング(p.141)

*chample_ytk 要約+雲雨+思考=価値あるメモ “メモは、本の抜粋ではなく、その本の内容に対して自分が考えて、自分なりの言葉でまとめ直したものということになります。”大石 哲之 ロジカルシンキング・リーディング(p.192)


【関連記事】

● 本がどんどん読める本 記憶が脳に定着する速習法!

● いつも目標達成している人の読書術

● A6ノートで思考を地図化しなさい
学習マッピングには、アウトプットのための読書法について説明されています

● 40歳からの人生を変える1日10分速読勉強法

● マインドマップ読書術

【読みたくなった本】

■ 3分でわかる ロジカル・シンキングの基本 大石 哲之 2008


【目次】

まえがき

第1章 1冊の本からは多くを学ばない

 コンサルタントに求められるのは3倍以上の生産性
 コンサルタントは「集中と選択」で1点突破
 読書も1点突破で突き進む
 問題意識のない読書はムダ
 問題点を明確にすることから成果につなげる
 大風呂敷を広げない
 知識のデコボコは気にしない
 1冊の本の9割はムダ
 目的を明確にした読書は「セレンディピティ」を呼び込む
 著名人や評論家が推薦する本は読まない!

第2章 読むべき本はこうして選ぶ

 「同じ分野の本を」「10冊買って」「集中して読む」
 コンサルタント流、本の選び方
 図と表に注目するだけで内容は分かる
 奥付と著者のプロフィールは情報の宝庫
 経歴を判断する3つの視点
 「構造化」された本を中心に選ぶ
 4つのタイプを意識して本を選ぶ
 「成功本(戦術本)」は「原理原則本」と併せて使う
 「As it To be思考」で著者の成功本を読み解く
 「原理原則本」を読むことで応用力を身につける
 「トピック本」で全体を俯瞰する
 良いトピック本、悪いトピック本を見分ける方法
 「教科書」は理解できなくてあたりまえ
 ネット書店ではレビューの星の数で判断しない

第3章 「ロジカルシンキング」で本を読む

 コンサルタントが本を読むときのポイント
 全部読まずに必要なところだけをゆっくり読む
 「ロジカルシンキング」を使って読む方法
 「雲雨」の部分こそが最重要
 細切れ時間を使うと「PDCA型の読書」ができる
 「仮説思考」で読む習慣をつける
 表紙は破って捨てて読む
 なぜ必要なところだけを読むことができないのか?
 本は1500円の紙束コレクションだと考える
 同じ本は2度読まない—Quick & Dirty の読み方
 本を読んでいると途中で飽きる理由

第4章 読書を確実な成果につなげる

 読書した内容をどのように実践につなげるか
 マニュアルは読みながら実践する
 事前にアウトプットを設計する
 成果から逆算して本を読む
 フレームワーク整理で情報をメタ化する
 読書メモは本の要約では無意味
 アクションだけをまとめても実践にはつながらない
 自分流まとめのつくり方
 ナレッジベースのつくり方
 ナレッジベースを活用する
 Scan & Google―雑誌の整理の仕方
 読み終わった本は時系列で整理する

あとがき



【バックリンク】

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