2009年12月1日火曜日

あの演説はなぜ人を動かしたのか


感動する演説にはワケがある。

こんにちはchampleです。

今日は、『仕事はストーリーで動かそう』の川上 徹也さんの『あの演説はなぜ人を動かしたのか』です。

本書は美崎様、岩本様より頂きました。 川上様 本書をご恵贈頂き本当にありがとうございました。

カワテツさんは、UG_1111にも出席されていて、国会議事堂前で警備員さんに注意されながら受けられていたインタビューは会場も爆笑の渦でした。あの体を張った(?)プロモーションが本の売れ行きに繋がっているのではないでしょうか。^^

『あの演説はなぜ人を動かしたのか』は、7人の政治におけるリーダーの演説とその演説に隠された人を動かすストーリーをカワテツさんの視点で鋭く分析した本です。リーダーが目指す目的に、聴者がどうやって巻き込まれていったのかが、詳細に解説されています。

さらに、それを「ストーリーの黄金律」や「ストーリーの三本矢の法則」といったフレームワークとしてまとめられています。演説とカワテツさんの解説を読み進めていくと、うまい演説のメカニズムが理解できて、思わず「なるほど〜」と膝を打ってしまいます。

演説というタイトルですが、人をまとめるお仕事をされている方には非常に参考になる秘訣が得られると思います。リーダーシップを学ばれている方におすすめの1冊です。


【ポイント】

・総理大臣という最高権力者にありながら、小泉は自分が目指す改革が周りの反対で出来ないという演出を通じて、自分を欠落した主人公に仕立て上げたのです。(p.23)

【読書の目的】

人を動かすための話し方のコツを学ぶ

【マインドマップメモ】



【感想】

本書は人を感動させたり、行動を促すためにはどのような話をすべきかということについて書かれた本ででした。演説をする機会は少なくても、日々のちょっとした出来事をストーリーにのせて人に伝えることを心掛けるだけで、随分話し方が面白くなりそうです。

champleは「どうやったら笑かせるやろか?」と考えてしゃべるようにしています。ってこれはただの関西人基質ですかね。^^;

ストーリーについては、『仕事はストーリーで動かそう』にまとめてありますので、こちらも見てみてください。

感動させるスピーチをこれまで深く分析し、再現性のあるフレームワークに落とし込まれているなんて、カワテツさんの演説分析力は素晴らしいですね。

ではまた。今日もお読みいただきありがとうございました。


【今日紹介した本】

■ あの演説はなぜ人を動かしたのか 川上 徹也 2009


【本書を読んだchampleのつぶやき】

chample_ytk 対立するのは手段であって目的ではありません。国をまとめることが大統領の役目です。彼はそれを述べています。"評論家たちは私たちの国を赤い州と青い州に切り分けたがります。" 川上 徹也 あの演説はなぜ人を動かしたのか(p.83) http://bit.ly/1907aI

chample_ytk ケネディ大統領もオバマ大統領もファンクションは国をまとめて動かすことにあったようです。 "国民をひとつにまとめ、行動に導くような演説をしたい" 川上 徹也 あの演説はなぜ人を動かしたのか(p.146) http://bit.ly/1907aI

chample_ytk 日頃の体験を問題意識とともに記憶しておけば、スピーチの種になります。 "具体的な個人のストーリーがあることで、聴衆はまるで自分の問題のように親近感を感じるのです。" 川上 徹也 あの演説はなぜ人を動かしたのか(p.81) http://bit.ly/1907aI

chample_ytk "すぐれた演説・スピーチには、人々の心を大きく動かす力があるのです。" 川上 徹也 あの演説はなぜ人を動かしたのか http://bit.ly/1907aI


【関連記事】

● 仕事はストーリーで動かそう


【目次】

はじめに 人を動かした演説には共通の法則がある
第1章 小泉純一郎 郵政解散演説
 「自民党をぶっ壊す」で国民の心をつかむ
 小泉劇場の幕が開く
 それまでの逆境を一変させた演説
 見事なまでに「ストーリーの黄金律」にかなった構成
 その後四年間の政治を変えた
第2章 田中角栄 ロッキード選挙演説
 非公式な演説でこそ冴える角栄節
 日本列島改造論で角栄ブームへ
 最高権力者から刑事被告人へ
 主人公のすり替え方の巧みさ
 人間の欲求をくすぐり刺激する演説
 逆境の時にこそ力を発揮
第3章 バラク・オバマ 二〇〇四年民主党全国大会基調演説
 オバマならではの高度なストーリーの語り方
 演説の力で一夜にしてライジング・スターに
 人々の心を動かす仕掛けの数々
 聴衆がもっとも聞きたいことを話す
 怒濤のクライマックスへ
 ストーリーの「三本の矢の法則」も満たした演説
 オバマ、もうひとつの名演説
第4章 ジョージ・W・ブッシュ 9・11直後の演説
 過去七人の大統領の中でも最低の評価
 低支持率の大統領が直面した危機
 人の心を動かしやすいシチュエーション
 支持率九〇%の大統領
第5章 ジョン・F・ケネディ 大統領就任演説
 戦争の英雄から大統領候補へ
 弱点を武器にする演説戦略
 ニューフロンティアというスローガン
 リンカーンの演説を徹底的に分析
 国民をひとつにまとめた歴史的な演説
 ケネディ大統領のその後
第6章 フランクリン・ルーズベルト 大統領就任演説
 大恐慌のなか大統領に就任
 国民の希望の灯をともす演説
 巧みに構成された二つのストーリー
第7章 マーティン・ルーサー・キング・ジュニア 「私には夢がある」演説
 アメリカで三人だけの名誉ある祝日
 堪え難い差別体験から公民権運動のリーダーに
 二十世紀を代表する名演説
 オバマ演説との類似性
 キング牧師の夢
おわりに
参考文献



【バックリンク】

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レビュープラス

2 件のコメント:

ススメ さんのコメント...

初めまして。

私は『ビジネス書のお勧め!』というブログを運営しておりますススメというものです。

ツイッターからお邪魔しました。

貴サイトを初めて見ましたが一冊の本に対してたくさんの情報をわかりやすく掲載されていてすごいと思いました。

わたしも見習わないといけないです。

そこでもしよろしければわたしのブログと相互リンクをしていただけないでしょうか。

私のブログはこちらです。
→http://sinnshakaizin.seesaa.net/

ぜひ一度ご覧頂いてご検討ください。

よろしくお願いします。

chample さんのコメント...

ススメ さま


>一冊の本に対してたくさんの情報をわかりやすく掲載されていてすごいと思いました。

とっても嬉しいです。ありがとうございます!

これからも読者の皆様に分かりやすい記事を心掛けます。

Twitterのフォローもありがとうございます。

それでは今後ともよろしくお願いいたします。

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