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2009年12月1日火曜日

あの演説はなぜ人を動かしたのか


感動する演説にはワケがある。

こんにちはchampleです。

今日は、『仕事はストーリーで動かそう』の川上 徹也さんの『あの演説はなぜ人を動かしたのか』です。

本書は美崎様、岩本様より頂きました。 川上様 本書をご恵贈頂き本当にありがとうございました。

カワテツさんは、UG_1111にも出席されていて、国会議事堂前で警備員さんに注意されながら受けられていたインタビューは会場も爆笑の渦でした。あの体を張った(?)プロモーションが本の売れ行きに繋がっているのではないでしょうか。^^

『あの演説はなぜ人を動かしたのか』は、7人の政治におけるリーダーの演説とその演説に隠された人を動かすストーリーをカワテツさんの視点で鋭く分析した本です。リーダーが目指す目的に、聴者がどうやって巻き込まれていったのかが、詳細に解説されています。

さらに、それを「ストーリーの黄金律」や「ストーリーの三本矢の法則」といったフレームワークとしてまとめられています。演説とカワテツさんの解説を読み進めていくと、うまい演説のメカニズムが理解できて、思わず「なるほど〜」と膝を打ってしまいます。

演説というタイトルですが、人をまとめるお仕事をされている方には非常に参考になる秘訣が得られると思います。リーダーシップを学ばれている方におすすめの1冊です。


【ポイント】

・総理大臣という最高権力者にありながら、小泉は自分が目指す改革が周りの反対で出来ないという演出を通じて、自分を欠落した主人公に仕立て上げたのです。(p.23)

【読書の目的】

人を動かすための話し方のコツを学ぶ

【マインドマップメモ】



【感想】

本書は人を感動させたり、行動を促すためにはどのような話をすべきかということについて書かれた本ででした。演説をする機会は少なくても、日々のちょっとした出来事をストーリーにのせて人に伝えることを心掛けるだけで、随分話し方が面白くなりそうです。

champleは「どうやったら笑かせるやろか?」と考えてしゃべるようにしています。ってこれはただの関西人基質ですかね。^^;

ストーリーについては、『仕事はストーリーで動かそう』にまとめてありますので、こちらも見てみてください。

感動させるスピーチをこれまで深く分析し、再現性のあるフレームワークに落とし込まれているなんて、カワテツさんの演説分析力は素晴らしいですね。

ではまた。今日もお読みいただきありがとうございました。


【今日紹介した本】

■ あの演説はなぜ人を動かしたのか 川上 徹也 2009


【本書を読んだchampleのつぶやき】

*chample_ytk 対立するのは手段であって目的ではありません。国をまとめることが大統領の役目です。彼はそれを述べています。"評論家たちは私たちの国を赤い州と青い州に切り分けたがります。" 川上 徹也 あの演説はなぜ人を動かしたのか(p.83) http://bit.ly/1907aI

*chample_ytk ケネディ大統領もオバマ大統領もファンクションは国をまとめて動かすことにあったようです。 "国民をひとつにまとめ、行動に導くような演説をしたい" 川上 徹也 あの演説はなぜ人を動かしたのか(p.146) http://bit.ly/1907aI

*chample_ytk 日頃の体験を問題意識とともに記憶しておけば、スピーチの種になります。 "具体的な個人のストーリーがあることで、聴衆はまるで自分の問題のように親近感を感じるのです。" 川上 徹也 あの演説はなぜ人を動かしたのか(p.81) http://bit.ly/1907aI

*chample_ytk "すぐれた演説・スピーチには、人々の心を大きく動かす力があるのです。" 川上 徹也 あの演説はなぜ人を動かしたのか http://bit.ly/1907aI


【関連記事】

● 仕事はストーリーで動かそう


【目次】

はじめに 人を動かした演説には共通の法則がある
第1章 小泉純一郎 郵政解散演説
 「自民党をぶっ壊す」で国民の心をつかむ
 小泉劇場の幕が開く
 それまでの逆境を一変させた演説
 見事なまでに「ストーリーの黄金律」にかなった構成
 その後四年間の政治を変えた
第2章 田中角栄 ロッキード選挙演説
 非公式な演説でこそ冴える角栄節
 日本列島改造論で角栄ブームへ
 最高権力者から刑事被告人へ
 主人公のすり替え方の巧みさ
 人間の欲求をくすぐり刺激する演説
 逆境の時にこそ力を発揮
第3章 バラク・オバマ 二〇〇四年民主党全国大会基調演説
 オバマならではの高度なストーリーの語り方
 演説の力で一夜にしてライジング・スターに
 人々の心を動かす仕掛けの数々
 聴衆がもっとも聞きたいことを話す
 怒濤のクライマックスへ
 ストーリーの「三本の矢の法則」も満たした演説
 オバマ、もうひとつの名演説
第4章 ジョージ・W・ブッシュ 9・11直後の演説
 過去七人の大統領の中でも最低の評価
 低支持率の大統領が直面した危機
 人の心を動かしやすいシチュエーション
 支持率九〇%の大統領
第5章 ジョン・F・ケネディ 大統領就任演説
 戦争の英雄から大統領候補へ
 弱点を武器にする演説戦略
 ニューフロンティアというスローガン
 リンカーンの演説を徹底的に分析
 国民をひとつにまとめた歴史的な演説
 ケネディ大統領のその後
第6章 フランクリン・ルーズベルト 大統領就任演説
 大恐慌のなか大統領に就任
 国民の希望の灯をともす演説
 巧みに構成された二つのストーリー
第7章 マーティン・ルーサー・キング・ジュニア 「私には夢がある」演説
 アメリカで三人だけの名誉ある祝日
 堪え難い差別体験から公民権運動のリーダーに
 二十世紀を代表する名演説
 オバマ演説との類似性
 キング牧師の夢
おわりに
参考文献



【バックリンク】

◦ 

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レビュープラス

2008年8月21日木曜日

「できる人」の聞き方&質問テクニック


「できる人」の聞き方&質問テクニック—なぜか、「人に好かれる人」の技術と習慣

箱田 忠昭

2006


「自己分析シート」「長所・短所明確化シート」など10点の活用ファイルがダウンロードできる特典がありました。


【読書の目的】

1.Why ?

問題点をうまく見つけるための質問力を身につけるため。
でしたが、本書の主旨に沿わなかったので、
人の心理を学び、聞き上手になるために、読みました。

2.What ?

話を聞く大切さを学ぶ。

3.How ?

話す人の心理、話を聞く大切さについて書かれている箇所を読む。


【感想】

上手に話せるようになりたいと思う人は多いようです。私もその1人です。それに対して、聞き上手になりたいと思う人はあまりないそうです。でも、聞き上手になることが大切だということにこの本は気づかせてくれます。人は自分の話を聞いてもらってからでしか、相手の話を聞くことはできないのですね。

この本は、

 ・どうも自分の言いたいことが伝わらない
 ・どのように人の話を聞けば良いのかわからない

という方にオススメです。


【注目の3ポイント】

《1.ミネソタ大学での実験》

大学の講義を使って次のような実験をしたそうです。

外部のコンサルタントを招いて、特別講義を開いたそうです。しかし、学生たちは私語をしたり、あくびをしたり、外を見ていたり明らかに講義を聞く態度ではありませんでした。

丁寧に注意したのにも関わらず、学生たちの態度は良くならなかったので、ついにこのコンサルタントは激怒し絶叫したそうです。

これは予め、学生たちにひどい態度で受講するようにと指示していたからでした。

このような簡単な実験で、コミュニケーションについて大切なことが分かると思います。

自分を無視し、さえぎり、反抗し、疑ってくるような人は嫌いになるのです。

この逆を心がけると人との付き合いが良くなるのですね。「人の話を聞くことにより、人生の80%は成功する」とは、デール・カーネギーの言葉です。

《2.聞き方が年収の差を生む》

箱田 忠昭さんがある会社で開催したセミナーで、熱心に講義を聴いていた人たちがトップセールスであると言いあてたというエピソードが紹介されていました。

彼らには、5つの共通点があったそうです。

  1. 前の席に座っていた。
  2. 乗り出すようにして聞いていた。
  3. 常にうなずいていた。
  4. 熱心にアイコンタクトをしてくれた。
  5. 重要な点はメモをとっていた。

できる人は聞く態度ひとつとっても違うということがよく分かりますね。

《3.聞くことのメリット》

    ・情報が得られる
    ・相手が自己満足する
    ・相手の人間性が分かる


というメリットが聞くことにはあります。さらに聞き上手になるためのとっておきの方法も紹介されていました。これは憶えておいて損はないですね。

    ・人の話を奪い取らないこと
    ・反論に反論しないこと
    ・話の80%は相手にゆずること



【関連記事】 

● ほぼ日手帳+ブックカバー

ほぼ日手帳2009が出来上がったようですね。『DesignWorks:ほぼ日手帳2009 新作「COUSIN」が発売』の記事で知りました。『関心空間』の記事も手帳のカスタマイズが面白いです。


【参考サイト】

* インサイトラーニング株式会社
箱田 忠昭さんのセミナー情報がたくさん掲載されています。聞き方のセミナーは開催されていないようです。本書は教科書として何度も読もうと思います。

* DesignWorks:ほぼ日手帳2009 新作「COUSIN」が発売
* 関心空間|ほぼ日手帳-超カスタマイズ!


【今日の折り目】

14折/196ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】

5

(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません


【目次】

はじめに
Prologue 意外と知らない人間心理「なぜ、人は話を聞けないのか?」
Chapter 1 なぜか結果を出す人は「聞き上手」「なぜ、『聞き上手』は、人に好かれ、信用されるのか?」
Chapter 2 誰も教えてくれなかった!相手に好印象を与える「聞き方の基本」
Chapter 3 人間心理を利用した「良い雰囲気を作るコミュニケーション術」
Chapter 4 これだけ知っておけば大丈夫!「できる人」の質問テクニック
Chapter 5 「できる人」だけが知っている!「良い人間関係を作るコツ」
Chapter 6 「できる人」だけが知っている!効果的な「第一印象の作り方」


【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
★★★★★ ★★★☆☆
☆☆☆☆☆ ☆

今月は、あと8冊!

***

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2008年8月6日水曜日

いつのまにか心を操縦する技術


いつのまにか心を操縦する技術―催眠術をかけずに暗示を入れる究極の心理技法

前田 大輔

2003


【読書の目的】
 
 本書は、園 善博さんの『道:いつのまにか心を操縦する技術—催眠術をかけずに暗示を入れる究極の心理技法』で紹介されているのを見かけ、探して読んでみることにしました。

 「心の時代」にふさわしい洗練されたコミュニケーションを目的に書かれたそうなので、コミュニケーション力の向上のために読むことにしました。


【感想】

 自分にとっては、あまりなじみのない領域だったので、読むのに時間が掛かりました。

 暗示と催眠について日常の例をたくさん取り上げて、わかりやすく説明してくれています。普段から、こんな暗示にかかっていたのか!という発見がいっぱいでした。

 どうも空気が読めない、上司や部下とうまくいかない、催眠術ってなんだかわからないという人にオススメしたい一冊です。


【注目の3ポイント】

《1.人の心を理解するには?》

 ほとんどの人は、自分自身が無意識に「何かを」期待して動いているそうです。ですので、人の心を理解するということは、その人の期待を理解することになります。では、どうすればその人の期待を理解できるのでしょうか?それは、その人の言葉ではなく行動を冷静に観察すれば良いのだそうです。

《2.人は無意識に3つの感覚を使っている》

 視覚・聴覚・触覚の3つのどれかを使って人はそれぞれ生活しているそうです。この3つのことを感覚要素と呼びます。人とうまくコミュニケーションを取るためには、相手がどの感覚を主に使うかに応じて話すと良いそうです。

《3.人の心に与える影響は視覚情報が大半である》

 NLP(神経言語プログラミング)の研究では、視覚が55%、聴覚が38%、口述内容が7%という比率で、人の心に影響を与えるのだそうです。しゃべることは、あまり影響力がないのですね。


【参考サイト】

* 道:いつのまにか心を操縦する技術—催眠術をかけずに暗示を入れる究極の心理技法
 園 善博さんは面白そうな本をいつも紹介されています。


【今日の折り目】

29折/162ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】

4

(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません


【目次】

はじめに
第1章 心を操縦する魔法「催眠」とは何か?
第2章 心、無意識、記憶のしくみを理解する
第3章 暗示、メッセージを入れるテクニック
第4章 暗示を解き、正しさを見極める


【読書カウンター】

★★★★★ ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆ ☆

今月は、あと21冊!

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2008年7月28日月曜日

107: すぐに使える!仕事ができる人の話し方


すぐに使える!仕事ができる人の話し方

THE21編集部

2007

 今日は、THE21の『すぐに使える!仕事ができる人の話し方』をご紹介します。この本は、『THE 21 2008年 08月号』でおススメされていたので買ってみました。仕事を効率的に進めるために、この本を読みました。

 はじめに、9人のビジネスリーダーの言葉を書き出しておきます。

・渡邉 美樹 「言葉」よりも「空気」を伝えるように心がける
・佐々 木かをり 「アイ・ステートメント」で語ることを習慣づける
・森下 篤史 「他者否定」ではなく「他者肯定」で常に話す
・伊藤 正裕 プレゼン成功の鍵は「精神」「目的」「前提」だ
・宮嶋 宏幸 “お客の気配”を背中でさりげなく感じ取ろう
・窪山 哲雄 お客には父性愛と母性愛でアプローチしよう
・平尾 誠二 「意外性」のある言葉で部下のやる気を高める
・平野 岳史 「最初の五分」にこだわって心の距離を縮めよう
・相澤 賢二 お客様は神様ではなく「弱者」と思って接しよう


【目次】

はじめに
第一章 話し方は自分で磨くしかない
第二章 初級編 最低限知っておきたい話し方の基本
第三章 業績を伸ばす人の話し方はここが違う
第四章 中級編 社長とうまく話せれば、業績は伸びていく
第五章 経験した人にしか語れない大切なこと
第六章 上級編 相手の問題を解決する人の話し方テクニック


【注目の3ポイント】

《1.話す時に心に留めておくべきこと》

 『話のうまい下手よりも、「この人なら」と信頼できる空気というかオーラというか、そんなものを全身から発している人のほうがトップセールスマンになっているように思います。』と、渡邉氏は自らの経験を紹介しながら、述べています。伝わるように話すことが大切ですが、必ずしもそれは“話がうまい”ということではないのですね。

 『上司と話すときは「結論から話す」、「提案型ではなす」、自分を主語にして話す』これは、話すときの佐々木氏が挙げたポイントです。「結論から話す」のは、聞き手にまずフレームワークを与えるという意味で有用ですね。また、「提案型ではなす」は、建設的であるとかアイデアがあるということでしょうか。「自分を主語にして話す」は、曖昧さをなくす上で重要ですね。覚えておくべきですね。

《2.人脈のつくり方》

 佐々木氏は、「自己紹介させていただいてもよろしいですか?」と、初対面の方に話しかけられるそうです。また、人脈をデータベース化し、再び合う時に見返して昔会ったときのことを思い出すのだそうです。ちょっとしたことですが、いい関係を保つ上で大切なことですね。

《3.他者を肯定するべき》

 『要するに、小さなことでも自分がいったことを否定されりゃ、顔も見たくなるし、逆に肯定されるとつい、いい気分になっちゃうんだよ。』

 森下 篤史氏は、だから、「他者否定」ではなく「他者肯定」で常に話すべきだと述べられています。たしかにこの通りですね。雑談レベルから仕事の打ち合わせまであらゆるレベルで、あてはまりますね。

【読書後の感想ひとこと】

 インタビュー形式の本なので、ハイスピードで読むことが出来ました。


【関連記事】

● PHP研究所 THE 21 2008年 08月号
  THE 21を読むと、おすすめ本がたくさん紹介されていて、読みたい本がたくさん出てきます。


【今日の折り目】

9折/189ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。

【満足度】

3

(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
★★★★★ ★★★★★
★★★★☆ ☆☆

今月は、あと3冊!

【バックリンク】

◦ 仕事ができる人の実践段取り術

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2008年7月8日火曜日

90: 出会って1分で相手の心をつかみなさい


出会って1分で相手の心をつかみなさい 人づき合いが上手になる話し方

清水 克彦

2007

 今日は、プロデューサーをされている清水 克彦さんの『出会って1分で相手の心をつかみなさい』をご紹介します。人の集中力は15分しか持たないそうです。ということは、はじめの数分で話を真面目に聞くかどうかを判断されるでしょう。そこで、うまく相手とはなし始めるために、この本を読みました。

 筆者の清水さんは、20年以上も記者・キャスター・プロデューサーを務められ5000人以上の人々と関わってきたそうです。清水さんの仕事は、初対面でも相手の本音を聞き出す必要があったのだそうで、1分で相手の心の中に飛び込むことが出来るようになったのだそうです。


【目次】

はじめに
序章 人に好かれることに勝るスキルはない—人間関係がうまくいけば、何でもできる!
第1章 好かれたいなら、好きになれ!—人づき合いは、まず「与える」ことからはじめる
第2章 人に好かれる人の話し方—何をどう話すかで、あなたの好感度が決まる
第3章 言葉一つ、聞き方一つで好感度はぐっとアップする—人から信頼を得るためのポイント
第4章 出会って1分で相手の心をつかみなさい—あっという間に人脈を増やせる出会いのノウハウ
第5章 人は見た目で好き嫌いを決める—外見やしぐさで信頼を勝ち取るポイント
第6章 いつの間にか人とチャンスが集まってくる人の習慣—考え方一つ、気持ち一つで、どんどん味方が増える
あとがき


【注目の3ポイント】

《1.出会った瞬間は見た目である》

 出会うということは、まず相手を見るということです。竹内 一郎さんの『人は見た目が9割』を引用しながら、きちっとした服装の大切さについて指摘しています。表先生が述べているように、服装はその人の思考にも影響を及ぼすこともあるので、身だしなみには気を使うべきですね。

 また、メラビアンの法則が紹介されていました。どういう法則かと言うと、話し手が聞き手に与えるインパクトの内訳を数値化したものです。

  • 言語情報(言葉そのもの)・・・・・・・・7%
  • 聴覚情報(声の大きさ・質など)・・・・・38%
  • 視覚情報(表情・外見・動きなど)・・・・55%

 言葉そのものは、1割に満たないのです。逆に、見た目をはじめとした非言語的なインパクトが大半であるということがわかります。身振り手振りも有効だそうです。ますます見た目が大切ですね。

《2.話し始めて1分で相手の心をつかめ》

 『会議の技法』を読んだ時に、人の話を聞くときの集中力は15分しか持たないと書きました。本書のタイトルにもなっているように、最初の1分でその後の話を吸収してもらえるかどうかが決まると考えるべきでしょうね。

 清水さんの1分トークのコツが紹介されていました。まずは10分時間がある場合です。

  1. 1分:相手の心をつかむ
  2. 1分:安心感を与える
  3. 5分:本題に入る
  4. 3分:相手の要望を聴く

 次に、30秒バージョンです。

  1. 10秒:自己紹介
  2. 10秒:面会の意図
  3. 10秒:相手のメリットを語る

 具体的に話すべき内容は、清水さんの例が載っているのでそれを参考に自分用に作って準備しておくのがよさそうですね。

《3.3つのマメと人脈が成功の秘訣である》

 仕事ができる人の共通点

    筆マメ
    口マメ
    足マメ

 人生に成功する秘訣

    一引き・二運・三力

【読書後の感想ひとこと】

 清水さんの本には、多くの名言が含まれています。

「人生の成功・仕事の成功=能力×熱意×考え方」
稲盛和夫

「人の液面を見ろ」
木村育生
 相手が何を求めているか、何を不満に思っているのかをいち早く見抜くことが成功につながる。もとは、宴席などで相手の杯に酒が少なくなったらすぐに注ぎ足すこと。

「志を持っている人間はいい仕事をする。そうでない人間はたいしたことはできない。」

「おしゃれをしない人間は、泥棒より醜いと思います。」
宇野千代

「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。」
ウイリアム・ジェームス

「ネアカ、のびのび、へこたれず」
中内功

桃李不言下自成蹊
 美しい花や果実がある桃やすももの木には、自然と人が集まり小道ができるが、それと同じように、徳のある人には、黙っていても、その人の人格を慕って人が集まってくる。

「メモをとれる人なら、今は政治の世界に疎くても、たいていのことは出来るようになる」

 これらの言葉だけでも、参考になることがたくさんあります。憶えておこうと思います。


【関連記事】

● 週刊ポスト5/21臨時増刊号 Post-35
  箱田 忠昭さんの言葉です。「第一印象は、3秒・30秒・3分で決まる。見た目、挨拶、会話がそれぞれの時間に対応。」

● 表 三郎 答えが見つかるまで考え抜く技術
  記事にはしていませんが、服装が自分の思考に影響を及ぼすと表先生は述べています。

● 吉田 新一郎 会議の技法
  ほとんどの人は、15分以上集中力を維持することは出来ないそうです。

● 話題の達人倶楽部 できる大人の「モノの言い方」
  心をつかむためには、言い方にも気をつけるべきですね。

● 内藤 誼人 「人たらし」のブラック心理術
  「一に声、二に振り、三に姿」なのだそうです。

【参考サイト】

* ソフトバンク ビジネス+IT|【清水克彦氏インタビュー】40歳が人生の再スタート地点
  30歳くらいの方へ講演などでお話をするときには、「50歳になったときにどういう自分になっているかを想像して、それに向かって頑張ってください。


【参考書籍】

1.竹内 一郎 人は見た目が9割 2005
2.長崎 祐子 5秒で引きつけ、10秒で夢中にさせ、1分でその気にさせる「語り」の技術 2005


【読みたくなった本】

  ■ 清水 克彦 人生、勝負は40歳から! 2007


【今日の折り目】

37折/223ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。

【満足度】

5

(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

★★★★★ ★★☆☆☆
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆ ☆☆

今月は、あと20冊!

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2008年6月28日土曜日

82: 気くばりのツボ


気くばりのツボ

山崎 拓巳

2005

 今日は、イラストレーターの山崎 拓巳さんの『気くばりのツボ』をご紹介します。日常のちょっとした気配りが出来るようになりたくて、読んでみました。


【目次】

1 周りの雰囲気を良くするツボ
2 好意を集めるツボ
3 相談に乗るツボ
4 すみやかに和解するツボ
5 印象に残る会話をするツボ
6 仲間を増やすツボ
7 関係を新鮮に保つツボ
8 「もう一度会いたい」人になるツボ
9 出会いを無駄にしないツボ
10 自分を知るツボ
11 さらに相手と接近するツボ
12 新しいグループになじむツボ
13 場を盛り上げるツボ
14 注目を集めるツボ
15 人をたてるツボ
16 情報を集めるツボ(1)
17 情報を集めるツボ(2)
18 話をスムーズに切り出すツボ
19 話に臨場感を持たせるツボ
20 仕事を円滑に進めるツボ
21 空いた時間を活かすツボ
22 人を好きになるツボ
23 常連さんになるツボ
24 人を集めるツボ
25 魅力をあげるツボ


【注目の3ポイント】

《1.人の話を聴こう》

 人が気持ちよく話せる雰囲気を創り出すことだ大切です。そうすると、いろいろな話を聞くことが出来ます。人が話している内容は、興味津々で聞くと良いです。それによって、相手はますます話したくなります。最後に、すべてを話しきる少し手前で、お別れするのも良いです。そうすることで、また話そうと思うからです。

《2.日常を楽しもう》

 単調な作業は、ひとりでやるとつまらないですが、みんなでワイワイすると楽しくなります。また、ご飯を食べる、映画を見るといったことでも、みんなを誘うとイベントになります。

 一週間で楽しいことがないときは、週末に楽しいことを企画しよう。

 そうやって、毎日楽しくすごしている人の周りには、自然と人が集まります。
 
《3.映像トークで上手く話そう》

 聞いているひとみんなを引き込むような、とても話の上手い人がいます。こういう人は、相手の頭の中に、「言葉」より情報量の多い「映像」を送り込んでいます。ちょっと難しそうですが、実は、話す前にその景色を思い浮かべるだけで出来ることです。これで簡単に話せます。


【読書後の感想ひとこと】
 
 山崎さんの文章は、柔らかく読みやすいです。他の本も読んでみたくなりました。


【参考サイト】

* Taku's Cafe
  おしゃれで、カッコいいサイトです。ブログ書かれているそうです。


【読みたくなった本】

  ■ 山崎 拓巳,長友 清 Dictionary【ディクショナリー】 2003
  ■ 山崎 拓巳 ポケット成功術 2001
  ■ 山崎 拓巳 人生はかなりピクニック 2000
  ■ 山崎 拓巳 めんまじ 2002


【今日の折り目】

17折/120ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。

【満足度】

5

(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
★★★★★ ★★★★★
★★★★☆

今月は、あと1冊!

***

2008年6月23日月曜日

77: 書き方のコツ、話し方のワザ


書き方のコツ、話し方のワザ―もう、恥をかかない!

プレジデント編集部

2008

 コンビニで見つけた『書き方のコツ、話し方のワザ』をご紹介します。わかりやすい文章を書くためと、わかりやすく話すために、この本を読みました。


【目次】

伊坂幸太郎スペシャルインタビュー
第1部 実践!書く力
 「伝える、知恵を出す、人を動かす」悩み一挙解決!
 「古文なぞり書き」が快活脳を取り戻す
 なぜ、あなたのメールはバカにされるのか
 私の秘密!「日常文章のコツ」初公開
 儲け話が舞い込む「大人ブログ」入門
 管理職もつまづく「敬語」の新常識テスト
第2部 できる上司の話し方
 「世代・タイプ別」叱る、褒める、励ます100のお手本
 「9の気質別」知らずに相手を腐らせるNGワード集
 感謝の気持ちが2倍伝わる「手紙の新作法」
 社長自ら添削!これが「読みたくなる文章だ」
 社長が自ら指南!10倍効く「問い&声かけ」
 放っておけない!「若者・バイト語」矯正法
 話しベタ脱出!3分間スピーチ入門
 すぐに使える、役立つ名言集


【注目の3ポイント】

《1.「伝える、知恵を出す、人を動かす」悩み一挙解決!》

 文章を書くときに、よく一番始めに何を書くかでつまってしまいますね。このつまずきへの対処法として、話の展開の途中部分にあたる、自分の主張から書くのが良いそうです。これは、憶えておくと大変便利です。その前後をあとから埋めていくのは、結構楽ですからね。このことは経験的に感じていたことですので、「やっぱりそうか!」と思いました。

 また、説得力をつけるためには、統計データをもとに論を展開すると良いそうです。また、反論を想定して書くのもコツなのだそうです。自分の主張と真逆の視点から反論してみるとうまく反論が考えられそうですね。

《2.「9の気質別」知らずに相手を腐らせるNGワード集》

 エニアグラムコーチング社長の安村 明史さんの記事です。エニアグラムとは、人間の気質を9つのタイプに分類するものです。もともと、アフガニスタンの王家で口伝されていたものを、スタンフォード大の研究チームが科学的な考察を加え、世間に広まったのだそうです。

 人と接する時は、人それぞれの気質を見極めて、その人に合った言い方をしなければならないのだそうです。つまり、上司となる人間には、自分を起点にして、8つのタイプに対応できるようになることが要求されると考えて良いと思います。安村さんは、「上司は8本の鍵を持て」と指導されているそうです。

 また、分類された8つのタイプは、それぞれ決まったタイプに変化する場合があるそうです。たとえば、プレッシャーがかかった時は、もともと“楽しさを求め計画する”人が“完全でありたい”人に変化するということです。(本書の図を見たほうが伝わりやすいですね)この変化のパターンも、憶えておくと日常に使えそうです。

 木村 孝さんと高橋 慶治さんのエニアグラムの本を読み直そうと思います。
 
《3.話しベタ脱出!3分間スピーチ入門》

 トーク&コミュニケーションアカデミーの金井 英之さんは、上手な話し方を身につける前提条件は、「大きな声で話すこと」と「日々の出来事に対してポジティブな考え方をすること」の2つであると言います。これは、明るい話は聞き手が興味をもって一生懸命聞いてくれるからだそうです。

 話が下手な原因は、“材料・組み立て・練習”の3つなのだそうです。これらを改善することで話がうまくなっていくのですね。特に組み立てで注意したいのは、はじめの10秒なのだそうです。この段階で、聞き手は話し手を判断するのだそうです。したがって、特に、話しはじめの10~15秒は、相手を引きつけるように考えるといいのでしょうね。話すスピードは300字/分くらいが適当なのだそうです。

 最後に、人の考えは、言葉となり、態度となり、行動となって現れるそうです。言葉に出して話すことは、大きな意味があるのですね。


【読書後の感想ひとこと】

 「放っておけない!「若者・バイト語」矯正法」というところを読んでいて、こんな言葉があるのかと思いました。例えば、“鉄板”,“ディスる”,“ND”です。おわかりになりますか?

  鉄板:ほぼ確実であるということ
  ディスる:軽蔑する
  ND:人間としてどうかと思う


【関連記事】

● 樋口 裕一 文章力の鍛え方
● 齋藤 孝 原稿用紙10枚を書く力


【読みたくなった本】

  ■ 木村 孝,高橋 慶治 問題解決のための「質問力」―9つの視点(エニアグラム)が仕事の質を高め、あなたを鍛える! 2003


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2008年6月17日火曜日

相手がわかるように教える技術


相手がわかるように教える技術

戸田 昭直

2004

 今日は、戸田 昭直先生の『相手がわかるように教える技術』をご紹介します。わかりやすく仕事を伝えるために、この本を読みました。

 まえがきには、戸田先生が次のように述べられています。

 教え方は経験を積めば必ず上手になるというものではありません。書物をひもといて教えることの意味や方法を学んだり、上手に教えている人を観察し、直接お話を伺うなど、意識して教えるコツを勉強することが大切です。

 漫然と教えていたのでは、教え方が向上するはずがありませんね。しっかりとこの本に学びたいと思いました。

 教える準備のキーワードは、2W1Gなのだそうです。これを明確にするだけでとても伝わりやすくなりそうです。

  • Whom ?: 誰を教えるのか
  • Why ?: なぜ教えるのか
  • Goal ?: 目標は何か


【目次】

はじめに
第1章 教える技術を学ぶための五つの前提
第2章 七つのプロセスを踏んで教える
第3章 コミュニケーション能力を高める教え方
第4章 「やる気」を出させるにはこう教える
第5章 ここが肝心、教えるコツとツボ


【注目の3ポイント】

《1.センスを見抜いて適切に指導しよう》

 フランスで料理人としての将来性のある人材は、キッチンで任された簡単な作業をしながら、先輩の仕事を盗み見して覚えていくそうです。学ぶはまねぶですね。このように、仕事のセンスがある人を育てるのは、教える側の負担が少ないだけでなく、一緒に成果を上げることが楽しくなりますね。

 では、センスのない人はどのように指導すれば良いのでしょうか?ともすれば、能力がないと決めつけてしまって、放ったらかしになりがちです。しかしそれでは、教える側の指導能力も逆に疑われることになりかねませんね。

 そこで、戸田先生はこのような部下のタイプ別の教育法を紹介されています。

  1. 「やる気がない」部下 → 仕事の面白さを伝える
  2. 「やり方がわからない」部下 → 仕事の内容や手順を教える
  3. 「能力不足」の部下 → 不足している知識や能力を補う方法を教える

 さらに、要領の悪い部下や不器用な部下への対応の仕方についても説明されています。こちらも3つのパターンに分けられています。

  1. 何ごとにも消極的な部下 → 仕事を細分化して、達成したらほめる
  2. 業務に対する能力や経験が足りない部下 → 丁寧にわかりやすく説明して、何度も繰り返しやらせる
  3. 沢山の仕事を抱え、どれも中途半端な部下 → 段取りを教える

 手強いと思っていた人は、これで何とかなるような気がします。勉強になりました。

《2.7つのプロセスを経て効果的に教えよう》

 効果的に教えるための7つのプロセスが説明されています。まずは、その7つを列挙します。

  (1)いってきかせる
  (2)やってみせる
  (3)やらせてみる
  (4)結果を伝える
  (5)ほめて自信をもたせる
  (6)さらに良くなる方法をしめす
  (7)次の目標を設定する

 次にそれぞれの、プロセスにおけるポイントを書き出しておきます。

(1)「いってきかせる」の4つのポイント

  1. 目標は具体的に
  2. 現状と目標の差を分析する
  3. 目標達成の方法を決める
  4. 目標達成の期限を決める

(2)「やってみせる」の6つのポイント

  1. 失敗を恐れないように言って聞かせる
  2. ゆっくりやってみせる
  3. つまずいた人には対応する
  4. 見せ方を工夫する
  5. 喩えを使う
  6. フィードバックを受ける

(3)「やらせてみる」の3つのポイント

  1. 手順をしっかり理解させる
  2. 臨機応変に行なう
  3. ほめる

(4)「結果を伝える」の4つのポイント

  1. 結果から読み取れることを伝える
  2. 数値で伝える
  3. 評価項目を決める
  4. 評価の判断基準を明確にして改善を求める

(5)「ほめて自信をもたせる」の4つのポイント

  1. 良い点をほめる
  2. ほめてから欠点を指摘する
  3. 具体的に、ほめる
  4. タイミングよくほめる

(6)「さらに良くなる方法をしめす」の3つのポイント

  1. 進歩した点を評価する
  2. 改善点は、1つか2つに絞る
  3. 具体的に指摘する

(7)「次の目標を設定する」の4つのポイント

  1. 達成目標の優先順位を決める
  2. 具体的な行動目標をつくる
  3. 教育の方法を考える
  4. 実行計画を立てる

《3.カウンセリングマインドで受け入れよう》

 コミュニケーションにとても参考になった、カウンセリングマインドの3つの条件を書き出します。

条件1:一致
 先入観なしに相手を受け入れて、自分も相手の見方と同じものの見方をしてみようとする姿勢のこと。

条件2:無条件の積極的理解
 相手を肯定的に受け入れようとする姿勢のこと。

条件3:共感的理解
 相手の立場になり、相手の話からその気持ちを積極的に理解しようとする姿勢のこと。

 まずは、相手の話を聴くことが、何よりも大切ですね。


【読書後の感想ひとこと】

 教えるための7つのプロセスを読んで、山本五十六さんの言葉を思い出しました。

 やってみせ いってきかせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ

 また、本書は、2006年に文庫化されたようです。よろしければ、どうぞ。

 ◆ 戸田 昭直 相手がわかるように教える技術 2006


【関連記事】

● 仕事は部下に任せよう!
 部下に教える簡単なコツを記事にしています。


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2008年6月16日月曜日

72: 論理的な話し方が身につく本


論理的な話し方が身につく本―ストーリーの組み立てから説得テクニックまで

西村 克己

2006

 今日は、西村 克己 先生の『論理的な話し方が身につく本』をご紹介します。論理的に相手を納得させるために、この本を読みました。

 本来、話が苦手な人はいません。苦手意識を持っているだけです。

 と、西村先生は述べられています。「自分は話すのが苦手だ」と、余計な心配をするから、自意識過剰になって、必要以上に緊張して、話せなくなるという悪循環に落ち入るのだそうです。したがって、論知的に話す前の、第一歩として、心の準備が必要なのですね。


【目次】

はじめに
第1章 論理的に話す前の心構え
第2章 論理的に話す基本技術
第3章 論理ストーリーを組み立てる技術
第4章 どんな時でも話題に困らない技術
第5章 論理的に相手を説得する技術
第6章 論理的に話すための「聞く」技術
第7章 プレゼンで説得する技術


【注目の3ポイント】

《1.話す前に心構えを持とう》

 緊張してあがってしまうことは良くあることですよね。その“あがり”を防ぐ3つの心構えが紹介されています。

  1. 自信を持つ
  2. 相手の評価を気にしない
  3. 何かを伝えようと念じる

 1.の『自信を持つ』は、聴いているほうにとっても重要ですね。自信なさげに説明されると「大丈夫かな?」と思ってしまいますから。話すほうとしては、聴衆がいるからこそ緊張してしまう面があると思いますが、「聴きに集まってくれている」、「注目されている」時点で、既に自分に自信を持っていいのだと思いました。

 2.の『相手の評価を気にしない』は、不安を抱えながら話すと注意散漫になるということを西村先生は指摘していいます。

 3.の『何かを伝えようと念じる』は、主張を一本に絞る。ということだと考えています。つまり、言いたいことを決めてしまい、後はそれを支持する事実や意見、ならびに、現段階で明らかになっている問題点を説明していくといいのだと思います。そうすると、話の全体が、ピラミッドストラクチャーに自然に構成されていくと思います。

《2.論理を組み立てて、ストーリーを話そう》

 “三角ロジック”という、論理的に話す三大要素が説明されています。それは、次の3つです。

 (1)主張(結論・意見)
 (2)論拠(一般的な理由付け)
 (3)データ(統計・事実・具体例)

 主張→データは、"Why ?(なぜ)"で、論拠→主張は、"So What ?(だからどうした)"という関係になります。論拠→データは、"Because(なぜなら)"ということだと理解しました。

 あと、参考になった事柄を列挙しておきます。

 *帰納法と演繹法
 *事実と判断は区別する
 *相手に合わせて話をする
 
《3.プレゼンテーションで相手を説得しよう》

 図解を使って、プレゼン資料をつくるというコツが参考になりました。いきなり、シートを作りはじめるのではなく、絵コンテを先に作成すると全体がまとまりやすいのですね。それから、アウトラインをつくって、全体の骨格を固めて、詳細を肉付けしていくという流れですね。

 実際に自分でもやってみると抜けやもれが少ない統一感のあるスライド集を作ることができました。


【読書後の感想ひとこと】

 西村克己先生は、芝浦工業大学で工学マネジメントをご研究されている先生なのだそうです。図解思考の本など書かれていて、これまでにいくつか読んでいます。非常にわかりやすい文章なので、どの本も理解が深まります。

 普段、大学にいると専門的になるので、文章を書くにも、話すにも、伝わりにくくがちです。西村先生のように、広く読まれる文章を書いていきたいと思いました。


【今日の折り目】

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2008年6月13日金曜日

69: 「できる人」の話し方、その見逃せない法則


「できる人」の話し方、その見逃せない法則

ケビン ホーガン

2002

 今日は、ケビン ホーガンさんの『「できる人」の話し方』をご紹介します。人に伝わる話し方を学ぶために、この本を読みました。

 序章には、まず、人に動いてもらう時の前提として、「人々はだれしも快・不快の原則に従って生きている」ということをあげています。その前提をふまえて、「できる人」は、ある特定のやり方で他人に影響を与え、人を動かしたり、欲しいものを手に入れることが出来るそうです。このとき、大原則となるのは「ウィン/ウィン」なのだそうです。


【目次】

はじめに
序章 話し方に、10倍説得力を持たせる
第1章 「できる人の話し方」9つの法則
第2章 常識をくつがえすパーソナルパワーをあなたに
第3章 人を動かす効果が10倍上がる「道具」
第4章 「説得」の天才は身体を使う
第5章 「自分のタイプ」と「相手のタイプ」
第6章 絶対に断れない「提案」の話術
第7章 「脳のフィルター」を武器にする
第8章 「なるほど!」をひきだす交渉術
まとめ


【注目の3ポイント】

《1.「できる人」はOBTで話す》

 OBTとは、Outcome Base Thinking(結果を想定した思考)のことです。これをすることで、一番欲しいものや、必要なものはなにかを自分で決めることができるし、どうやったら手に入れることができるかもわかるようになる。

 これは、夢や欲望を具体化し、獲得する経路を計画して、少しずつ実行するということですね。熊谷正寿さんの『一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法』を思い出しました。

《2.「できる人の話し方」の法則》

 この本の、鍵となる9つの法則を抜き書きします。

 個人的には、プレゼントがプレッシャーになる「お返し」の法則が気になりました。なぜなら、勝間さんのGIVE 5条の法則(『効率が10倍アップする新・知的生産術—自分をグーグル化する方法』)と関わると考えたからです。勝間さんは、TAKEを求めずに、与え続けるように勧められています。これは一見、一方的なようですが、受取側として、潜在的に“お返し”をしようと、思わせているのだなあと私は理解しました。
  1. 「お返し」の法則
  2. 「比較」の法則
  3. 「友人」の法則
  4. 「期待」の法則
  5. 「関連づけ」の法則
  6. 「一貫性」の法則
  7. 「希少価値」の法則
  8. 「順応」の法則
  9. 「権力」の法則
 
《3.相手を引きづり込むうまい質問》

 先日、中谷さんの『「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本』で、ネガティブな意見に関して記事にしました。その対処法のひとつが、書かれていました。

 その対処法とは、「相手の意図・価値観・ポリシーをまずは理解すること」です。

 これらを理解するために、相手に問いかけけることによって、具体的な反対意見を聴くことができます。また、その後の会話の方向性を考える材料になります。

 また、「メタ・プログラム」を利用するのも1つの手だと思います。「メタ・プログラム」とは、コンピュータのプログラムのように、内面的に無意識で行われる、人それぞれの情報処理のフィルターのことです。したがって、この「メタ・プログラム」を知ることができれば、相手の心理状態を理解することが可能になるそうです。


【読書後の感想ひとこと】

 ポイントでは、取り上げませんでしたが、成功する7つのプレゼンテーションのポイントも参考になりました。


【関連記事】

● 中谷 彰宏 「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本
 反対意見を持つ人との関わり方について記事にしています。

● 勝間 和代 効率が10倍アップする新・知的生産術—自分をグーグル化する方法

【参考書籍】

1.竹内 一郎 人は見た目が9割 2005

2.熊谷正寿 一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法 2004

3.勝間 和代 効率が10倍アップする新・知的生産術—自分をグーグル化する方法 2007

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2008年5月13日火曜日

43: ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ


ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ

伊藤 守






 TUTAYAで2冊本を買いました。今回は、その一冊を紹介します。もう一冊は、見田村 元宣 さんの『朝9時までの「超」仕事術』です。3分ならいいな!と思って、読んでみました。あとがきを読んでみると、伊藤 守 さんはコーチングを日本に伝えた方だそうです。3分間コーチは、コーチングの進化形であり、効果的で持続可能なマネジメント手法だそうです。


【目次】

はじめに
第1章 この3分間が組織を変える!
第2章 その瞬間をつかまえる
第3章 そこに、その〈場所〉をつくる
第4章 これについてコーチする
第5章 コーチ型マネージャーの時代
あとがき


【注目ポイント】

《1.3分間コーチはコミュニケーションのプラットホームをつくる》

 私はまだ、それほどではありませんが、たくさんの部下を抱える上司は、すべての部下とゆっくり話す時間はあまりないようです。なので、職場ですれ違った時、目の前を歩いている時など、ちょっとした瞬間に話しかけると良いそうです。そのために、何を部下に話しかけるか?話しかけたとき、部下はなんと言ったかなど、考える時間を持つ。これが3分間コーチのもとになるそうです。

 本書には、わかりやすいたとえが挙げられていました。それは、3分間コーチは、プラットフォームの会話のようなものだということです。

  「どこに行くのか?」
  「何をしにいくのか?」
  「この先どこで乗り継いだらいいのか?」

《2.部下が声をかけやすい環境を作る》

 上司から部下に話しかけるだけでなく、上司は部下から話しかけられるべきなのだそうです。そのためには、部下が話しかけやすい状態を作り出す必要がありますね。具体的には、以下の通りです。

 「特別な問題解決のときだけでなく、普段からコミュニケーションを交わそう」

 「判断に迷ったときや優先順位に迷いがあるとき、予想外のことが起こったときには、きみのほうから遠慮なく声をかけてくれ」

 たとえば、プレゼンの前、企画書を書く前、営業のあと、キャリアについて話したいとき、頭の整理をしたいときなど、できるだけ具体的に、どんな時に声をかけたらいいのかを、あらかじめ伝えておくことです。

《3.ビジョンを作り、一緒に眺める》

 イメージやビジョンは記憶できないので、常に作る必要があるそうです。それを上司と部下は、横に並んで、時には近くのキャンバスを、また時には遠くの星を見るように、ビジョンを作るといいそうです。そうすると、ビジョンが現実化する可能性が高まるのだそうです。


【読書後の感想ひとこと】

 この他にも、「問いを共有する」「会社の目標だけでなく、個人の目標も設定する」「コーチするタイミング」など、参考になる箇所が沢山ありました。(折り目も多めです)タイトル通り、ひとりでも部下のいる方に読んでもらいたいですし、単に、コミュニケーションレベルでも参考になると思いました。お勧めします。


【今日の折り目】

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◦ 段取り力
◦ ちょっとした習慣であなたの人生は変わる
◦ 図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく
◦ ご機嫌の法則100

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