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2009年1月31日土曜日

超!部下マネジメント術 ~1/3の時間と労力で人が育つ~


株式会社ウィルPMインターナショナル
山本様

ご恵贈ありがとうございました。


読者の皆さんは、部下を持たれているでしょうか?あるいは、上司に仕事を教えてもらっているでしょうか?

人に仕事を教えたつもりが、実はそれほど伝わっていなかった。あるいは、仕事をしたいのにどうすれば出来るようになるのか分からない。ということを私自身も日々経験します。

効果10倍の“教える”技術』では、学びの場をどう作るべきか、学び手をどう接するかについて学びました。そこで一歩踏み込んで、具体的に教える内容をどう設計し、伝えていくかについて学びたいと考えていました。

今回紹介する本『超!部下マネジメント術 』では、効率的に再現性よく部下を育てるための方法論「インストラクショナルデザイン」について、石田 淳さんが分かりやすく解説しています。


【感想】

計画的に部下を育てるための方法論を分かりやすく解説した良書でした。

本書で解説される「インストラクショナルデザイン」とは、部下の問題点を洗い出し、それを自覚させ、最終的な目標に向かって方向付けをしながら行動を促すというもの。自分は基本的には放任主義で育てられたことが多かったので、自分がこの「インストラクショナルデザイン」で教育されていたらもっと効率的に成長しただろうな〜と読みながら思いました。

仕事の飲み込みの悪いとされていた新人も「インストラクショナルデザイン」で教育される過程で、積極性を身につけるようになり、上司にとっても、「インストラクショナルデザイン」で基本的な教育法が確立できるため、あとは個別の部下の特性に応じて指導法をカスタマイズするだけで済むため、非常に効率的です。

本書はチームメンバーをマネジメントすべきリーダーに向けて書かれています。しかし、本の中でリーダーがインストラクショナルデザインをする過程でおこなう作業は、実は仕事を学ぼうとする新人にとっても非常に参考になります。

今の仕事の最終的な目的は何か?仕事がデキる人との違いは何か?自分は何が分かっていないのか?何を分かるべきなのか?それぞれの自問は自分の能力の発展に必ず繋がります。

この本は、

 ・部下の育成に困っている方
 ・部下の育成の再現性を高め、もっと効率的に仕事を進めたい方
 ・どうしたらもっと早く仕事を憶えられるかと悩んでいる新人の方

にぜひ、読んで頂きたい1冊です。非常に得られるものが多い本でした。


【読書の目的】

仕事を人にうまく伝える方法を学ぶ。


【注目の8ポイント】

* 自分自身の仕事をこなす技術と、人を育てる技術は全く別物

* インストラクショナルデザインの3つのメリット

 1.インストラクションの効果・効率が高まる
 2.再現性がある
 3.汎用性に優れている

* ADDIEモデルでインストラクショナルデザインする

ADDIEとは、分析、設計、開発、実施、評価のことで、これらを通して指導法を改善していきます。

* 今時の若いものは・・・は言い古された言葉だった

「今時の人はなぁ・・」とよく聞きますが、このようなことは昔からあったそうです。歴史を遡ると、80年代〜江戸時代〜古代遺跡!にまでこのような表現が残されているとのこと。このようなジェネレーションギャップは今も昔も(そしてこれからも)あるのですね。ということは、単に学ぶ方に問題があると押し付けてばかりの姿勢では、マネジメント問題を解決できないのは当然ですね。石田さんの言葉を引用しておきます。

 まずは、「何も知らない」「何もできない」ということを起点にして考えないと、“教え手”と“学び手”のギャップは決して埋めることができません。

* インストラクションの3分類

 (1)知識
 (2)技術
 (3)実践・継続

これらは独立して学び手に伝える必要があり、混ぜてはいけないのがコツだそうです。

* 「わかったか?」と問う上司と「わかりました」と答える部下

部下の返答に対する石田さんの想定する4パターンの思考に深く納得してしまいました。
 ・実際に習得、理解している
 ・本当はわかっていないが、上司に対して「わかりません」とは言いづらい
 ・わかったつもりになっているだけで、間違った理解をしている
 ・自分自身でも「わかった」か「わかっていない」か判断出来ていない

*2つのインストラクショナルデザインの大原則

  1.部下は常に正しい
  2.すべてを「具体的な行動」に落とし込む

詳細は読んでみて理解して下さい。ここがインストラクショナルデザインのキモです。
* 部下の「自主性」や「向上心」は周囲の環境や状況によって変化していくもの

このことが一番インパクトのある気づきでした。


【今日紹介した本】

■ 超!部下マネジメント術 ~1/3の時間と労力で人が育つ~ 石田 淳 2009

帯情報を転記しておきます。

上司のあなたはいつも「自分が正しい」と思っていませんか?

行動科学に深く関わる人材育成法

[本書を読み終えると身に付く力]
・部下が分からないことが把握できる
・公平に評価できる
・部下の能力を引き出せる
・部下とのコミュニケーションがはかれる

雇用淘汰の時代を生き抜くリーダーへ

《裏面》

部下の成長を願う上司のための技術!

インストラクショナルデザインは、10年先を見つめるリーダーの新しいマネジメント手法です。

・短期間で人を育てることができます。
・「再現性」と「汎用性」があるため、どんな人材・どんな場面でも使用出できます。
・あらゆるマネジメントの悩みがスグに解決します。
・あなた自身のセルフマネジメント能力も高めます。


【関連記事】

● 効果10倍の“教える”技術
● 相手がわかるように教える技術
● 仕事は部下に任せよう
● 齋藤孝の「教え力」アップノート!
● 「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本
● 頭の回転をよくする74の方法
● デキる部下は「報告」しない
● 脳を鍛えれば今までの10倍うまくいく
● レバレッジ勉強法


【参考サイト】

* 行動科学マネジメント:ウィルPM インターナショナル 新刊! 『1/3の時間と労力で人が育つ!超!部下マネジメント術』


【参考書籍】

1.「できる人」で終わる人、「伸ばす人」に変わる人 吉田 典生 2006
 この本も良い本です。また記事にします。


【読みたくなった本】

■ ノート思考術—15人が公開!すぐに結果が出せる理想のノートの作り方 午堂 登紀雄 2009
 『脳を「見える化」する思考ノート』の牛堂さんからメールを頂きました。新しい本が出たそうです。小山龍介さんをはじめ、15人の方々のノート術が掲載されているそうです。気になりますね!


【今日の折り目】

37折/197ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません


【やまかわポイント】

97 point
*非常に気づきの多い一冊でした。オススメです。


【目次】

はじめに
CHAPTER 1 インストラクショナルデザインとは?
CHAPTER 2 部下育成の救世主、インストラクショナルデザイン!
CHAPTER 3 「インストラクション(指導)」の設計図をつくる
CHAPTER 4 部下に向けて「インストラクション(指導)」を実施する
CHAPTER 5 実践・継続のための「インストラクション(指導)」
CHAPTER 6 あなた自身の「部下成長マネジメント計画」をつくろう
おわりに
おまけ 部下成長マネジメント・チェックシート



【読書カウンター】

★★★★

今月は、目標達成!


【ひとこと】

明日、『聞くが価値』vol.06に参加します。『「外見力」と「視覚力」で確実に突き抜ける最強ブランディング術』はじめての大阪での開催!楽しみです。

【バックリンク】

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2008年6月25日水曜日

79: 問題解決のための「質問力」


問題解決のための「質問力」―9つの視点(エニアグラム)が仕事の質を高め、あなたを鍛える!

木村 孝,高橋 慶治

2003

 今日は、エニアグラムをご紹介します。人間の気質を理解し、それに応じた会話をするために、この本を読みました。

 著者らは、20年に及ぶ研修活動の経験から、次のことを見いだしたそうです。そしてこれらが、ビジネスをはじめとして、人生上のあらゆる問題と深く関わっているということに気づいたのだそうです。

「人は自分の見たいものしか見ていない」
「人は自分の見方が当たり前だと考える」

 このような各個人の考え方を、エニアグラムを通して理解することによって、自分らしさを活かしながら、それだけに囚われないバランスの取れた行動をとるようになれるのだそうです。今後、他人と協調しあいながら働くことがますます必要になるので、エニアグラムで人の気質をつかむことはとても重要になってくるのではないでしょうか。(cf. 1の力を10倍にする アライアンス仕事術)

 このエニアグラムでは、「人間には9つの本質があり、すべての人間はそのうちのひとつを必ず持って生まれてくる」のだそうです。



【目次】

まえがき
第1章 「質問力」を高めよう
第2章 9つの質問とエニアグラム
第3章 ビジネスに生かす「9つの質問」
第4章 人生を豊かにする「9つの質問」
第5章 この「質問」で好転した!
第6章 自分のエニアグラム・タイプを知ろう
第7章 「9つの質問」を自分のものにするトレーニング
付録 9つの質問カード
おわりに


【注目の3ポイント】

《1.エニアグラムを学ぶ5つのメリット》

  1. 自分や他者が何を求め、欲し、恐れ、どのように自分を表現しているのかが理解できる。
  2. 人間性の中に隠されている9つのパターンを知ることにより、人間一人ひとりの存在の価値を高めることができる。
  3. 自己変革と自己成長のための筋道がわかる。
  4. 自分を行動に駆り立て、固有の行動をとらせる、自分を突き動かしている動機を知ることができる。
  5. 対人関係をスムーズにし、組織内、家族間などの人間関係の問題を改善するための効果的な助言が得られる。

 この5つが、エニアグラムを学ぶメリットとして挙げられています。つまり、まず、他人との関わりについては、相手の本質を理解して、それに合わせて対応するということです。次に、自分の内面とも対話できるようになるということです。また、人間は、精神状態の変化に伴って、エニアグラムに描かれている直線に沿って変化することも知られています。安定している時は、統合の方向へ、また、ストレスがかかっている時は、分裂の方向に流れるそうです。

《2.人それぞれに備わった独自のものの考え方》

 先に、人間は自身の思考に支配されるということを書きました。また、そのことにすら実感できないのだそうです。このことについては、本書に載っている“だまし絵”を使った質問に取り組むと非常に納得できます。

 このように聞くと、自分自身の枠に囚われているような印象を持つかもしれません。しかし、そもそも人の考え方・行動の仕方にクセ(パターン)があるからこそ、性格や個性があるのだとも著者らは述べています。たしかにそうですね。だから、自分の特性を理解し、改善すべきところは直すように努力して、後は他人に合わせていけばいいのですね。

 この「自分を正しく理解する」ことは、他人を理解するよりも本当ははるかに難しいのだそうです。

《3.質問力をつける》

 日本人は、学校教育で体系的に質問力について学んだ経験がないため、「質問力」が非常に弱いのだそうです。質問力は、単純な質問を指すのではなく、今後どうすべきかを判断するための材料を漏れなく集めるような“効果的な”質問のことです。効果的な質問をすることによって、得られた回答を集積すると全体像が立体的に立ち上がってくるのだそうです。

 問題解決のための効果的な質問をするときに、9つの質問が真価を発揮します。つまり、ものごとを1点から見るのではなく、常に9つの側面から質問しながら確認するので、思い込みや視野狭窄による行き詰まりを防ぎ、真に効果的な問題解決への道を歩むことができます。


【読書後の感想ひとこと】

 自分は、どの属性なのかが気になりました。自己診断のためのチェックシートが最後についています。Webでもできるようです。(エニアグラムで自己分析)

 随所に質問例が豊富に載っていて、日常に役立ちそうです。


【関連記事】

● 書き方のコツ、話し方のワザ
  エニアグラムコーチング社長の安村 明史さんの記事をまとめています。


【参考サイト】

* 【ビジネス書評】鹿田尚樹の「読むが価値!」【ビジネスブック・ミシュラン】:
『アライアンス仕事術』@平野敦士カール
  他人と一緒に仕事をするという仕事術に関する記事が掲載されています。

* エニアグラムで自己分析|エニアグラム無料診断


【読みたくなった本】

  ■ 平野敦士カール 1の力を10倍にする アライアンス仕事術 2008


【今日の折り目】

18折/205ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません


【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
★★★★★ ★★★★★
★☆☆☆☆

今月は、あと4冊!


【バックリンク】

◦ 理系のための人生設計ガイド
◦ するどい「質問力」!
◦ 図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく

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2008年6月20日金曜日

75: 齋藤孝の「教え力」アップノート!


齋藤孝の「教え力」アップノート!―部下を伸ばして結果を出す

齋藤 孝

2006

 今日は、齋藤 孝先生の『「教え力」アップノート!』を読みました。「上司のいちばんの仕事は部下を教え伸ばすこと」という齋藤先生のあつい言葉に引かれて買いました。

 上司が身につけるべき「教え力」というものはどんなものか、その力をアップするためにはどうしたらいいのかという観点から、この本は書かれています。


【目次】

序章 相手に幸福感を与える「教える」とは
1章 モチベーションをかきたてる憧れる力
2章 相手に足りない力を見抜く評価力
3章 臨機応変に教えるためのライブ能力
4章 実践!部下の能力アップ練習メニュー
終章 「教える」の最終目標そして自立へ


【注目の3ポイント】

《1.「教える」最終目標は相手の自立》

 これまで“教える”ということは、作業自体をコピーさせるというイメージが強かったです。しかし、齋藤先生が述べられている通り、最終的には教えている相手が1人で仕事を進めていけるようにしてあげるのが最終目標ですね。ずっと一緒についていてあげられる訳でもないですしね。

 自分で仕事を進められるようになるということは、自分自身で成長するためのループを作り出せるようになるということです。こうなるためには、自分に対して、客観的な判断を下しながら、出来ていないことを自覚し改善を試みる必要があります。また、仕事に熱意を持って、臨機応変に対応していけるようにならなければいけないでしょう。

 齋藤先生は、「教える」の中心は練習メニューをしてもらうことだと言います。その練習メニューを考えるために必要な力が“憧れる力・評価力・ライブ能力”の3つの力なのだそうです。憧れる力は、教える側が、仕事に対する情熱を持ち、それを教えられる側と共有することです。評価力は、教えられる側を適切に見極め、改善ポイントを指摘していくということです。ライブ能力は、状況に応じて練習メニューを調節するということです。

 先に述べたように、「教える」の最終目標が、自立ならば、この3力を身につけさせることが、教える側の具体的な課題になるということでしょうね。

《2.憧れることによりモチベーションが湧く》

 エッセンスを抜き書きします。

 ◦ のめり込んでいる人の話は魅力的であり、そういう人が仕事の面白さを伝えることができるのである。
 ◦ 教える側の目指しているところを、教える側と一緒に見る。
 ◦ 上司は、部下以上に勉強量が必要である。

 仮に、教える側の勉強量が不十分でも、学ぶ謙虚さ・練習している素直さを学ぶ側に示すことができれば、学ぶ立場の人はそのことに尊敬の念を抱くそうです。そして、自分も一緒にやってみようと思うのでしょうね。いいことですね。

《3.ライブなコミュニケーション》

 物事を教えている時に、メモを取らない人がいるとします。その人が忘れっぽい人だとしたら、メモを取らないことに、私は非常に不安感を抱きます。逆に、こまめにメモを取っている人なら、少し忘れていても(結局はちゃんと思い出してくれますし)、安心していられます。

 これと同じことが、逆転して起こるということを理解しました。

 齋藤先生のアドバイスは、部下の話をメモしながら聞くようにすると信頼感が生まれるということです。これには、信頼感という心理的な効用に加えて次の2点の効果もあるそうです。

  1.自分自身の学ぶ姿勢を見せることによって、部下の学ぶ構えを作ることが出来る。
  2.部下の意見を取り入れる、部下からも学ぶという姿勢が、上司の柔軟性を示すことになる。

 これを読む前に、自分も最近メモしながら話を聞くようにしていたので、ナルホドっと思いました。


【読書後の感想ひとこと】

 ページ数の少ない本ですが、内容は非常に濃い本でした。すぐに役立つ考え方をたくさん吸収することができました。良書ですね。


【関連記事】

● 効果10倍の“教える”技術
  学ぶ側が主体とならなければいけないということを記事にしています。自立が目標ならばこうあるべきですね。

● 相手がわかるように教える技術
  センスを見抜くことについて記事にしています。評価力の一つですね。

● 「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本
  どうしたら伝えられるかを考えること自体が情熱なので、学ぶ側に伝わるのでしょうね。

● 説明上手になれる「らくがき」の技術
 私は、この本を読んで、ものごとを説明する時に絵を描くことが増えました。


【今日の折り目】

19折/95ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。

【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
★★★★★ ★★☆☆☆
☆☆☆☆☆

今月は、あと8冊!

【バックリンク】

◦ デキる上司は定時に帰る
◦ 図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく
◦ 超!部下マネジメント術 ~1/3の時間と労力で人が育つ~


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2008年6月17日火曜日

相手がわかるように教える技術


相手がわかるように教える技術

戸田 昭直

2004

 今日は、戸田 昭直先生の『相手がわかるように教える技術』をご紹介します。わかりやすく仕事を伝えるために、この本を読みました。

 まえがきには、戸田先生が次のように述べられています。

 教え方は経験を積めば必ず上手になるというものではありません。書物をひもといて教えることの意味や方法を学んだり、上手に教えている人を観察し、直接お話を伺うなど、意識して教えるコツを勉強することが大切です。

 漫然と教えていたのでは、教え方が向上するはずがありませんね。しっかりとこの本に学びたいと思いました。

 教える準備のキーワードは、2W1Gなのだそうです。これを明確にするだけでとても伝わりやすくなりそうです。

  • Whom ?: 誰を教えるのか
  • Why ?: なぜ教えるのか
  • Goal ?: 目標は何か


【目次】

はじめに
第1章 教える技術を学ぶための五つの前提
第2章 七つのプロセスを踏んで教える
第3章 コミュニケーション能力を高める教え方
第4章 「やる気」を出させるにはこう教える
第5章 ここが肝心、教えるコツとツボ


【注目の3ポイント】

《1.センスを見抜いて適切に指導しよう》

 フランスで料理人としての将来性のある人材は、キッチンで任された簡単な作業をしながら、先輩の仕事を盗み見して覚えていくそうです。学ぶはまねぶですね。このように、仕事のセンスがある人を育てるのは、教える側の負担が少ないだけでなく、一緒に成果を上げることが楽しくなりますね。

 では、センスのない人はどのように指導すれば良いのでしょうか?ともすれば、能力がないと決めつけてしまって、放ったらかしになりがちです。しかしそれでは、教える側の指導能力も逆に疑われることになりかねませんね。

 そこで、戸田先生はこのような部下のタイプ別の教育法を紹介されています。

  1. 「やる気がない」部下 → 仕事の面白さを伝える
  2. 「やり方がわからない」部下 → 仕事の内容や手順を教える
  3. 「能力不足」の部下 → 不足している知識や能力を補う方法を教える

 さらに、要領の悪い部下や不器用な部下への対応の仕方についても説明されています。こちらも3つのパターンに分けられています。

  1. 何ごとにも消極的な部下 → 仕事を細分化して、達成したらほめる
  2. 業務に対する能力や経験が足りない部下 → 丁寧にわかりやすく説明して、何度も繰り返しやらせる
  3. 沢山の仕事を抱え、どれも中途半端な部下 → 段取りを教える

 手強いと思っていた人は、これで何とかなるような気がします。勉強になりました。

《2.7つのプロセスを経て効果的に教えよう》

 効果的に教えるための7つのプロセスが説明されています。まずは、その7つを列挙します。

  (1)いってきかせる
  (2)やってみせる
  (3)やらせてみる
  (4)結果を伝える
  (5)ほめて自信をもたせる
  (6)さらに良くなる方法をしめす
  (7)次の目標を設定する

 次にそれぞれの、プロセスにおけるポイントを書き出しておきます。

(1)「いってきかせる」の4つのポイント

  1. 目標は具体的に
  2. 現状と目標の差を分析する
  3. 目標達成の方法を決める
  4. 目標達成の期限を決める

(2)「やってみせる」の6つのポイント

  1. 失敗を恐れないように言って聞かせる
  2. ゆっくりやってみせる
  3. つまずいた人には対応する
  4. 見せ方を工夫する
  5. 喩えを使う
  6. フィードバックを受ける

(3)「やらせてみる」の3つのポイント

  1. 手順をしっかり理解させる
  2. 臨機応変に行なう
  3. ほめる

(4)「結果を伝える」の4つのポイント

  1. 結果から読み取れることを伝える
  2. 数値で伝える
  3. 評価項目を決める
  4. 評価の判断基準を明確にして改善を求める

(5)「ほめて自信をもたせる」の4つのポイント

  1. 良い点をほめる
  2. ほめてから欠点を指摘する
  3. 具体的に、ほめる
  4. タイミングよくほめる

(6)「さらに良くなる方法をしめす」の3つのポイント

  1. 進歩した点を評価する
  2. 改善点は、1つか2つに絞る
  3. 具体的に指摘する

(7)「次の目標を設定する」の4つのポイント

  1. 達成目標の優先順位を決める
  2. 具体的な行動目標をつくる
  3. 教育の方法を考える
  4. 実行計画を立てる

《3.カウンセリングマインドで受け入れよう》

 コミュニケーションにとても参考になった、カウンセリングマインドの3つの条件を書き出します。

条件1:一致
 先入観なしに相手を受け入れて、自分も相手の見方と同じものの見方をしてみようとする姿勢のこと。

条件2:無条件の積極的理解
 相手を肯定的に受け入れようとする姿勢のこと。

条件3:共感的理解
 相手の立場になり、相手の話からその気持ちを積極的に理解しようとする姿勢のこと。

 まずは、相手の話を聴くことが、何よりも大切ですね。


【読書後の感想ひとこと】

 教えるための7つのプロセスを読んで、山本五十六さんの言葉を思い出しました。

 やってみせ いってきかせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ

 また、本書は、2006年に文庫化されたようです。よろしければ、どうぞ。

 ◆ 戸田 昭直 相手がわかるように教える技術 2006


【関連記事】

● 仕事は部下に任せよう!
 部下に教える簡単なコツを記事にしています。


【今日の折り目】

21折/159ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。

【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★ 
★★★★☆ ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆

今月は、あと11冊!


【バックリンク】

◦ 思考の整理学
◦ 効果10倍の“教える”技術
◦ 齋藤孝の「教え力」アップノート!
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2008年4月23日水曜日

37: 才能がある人の生活習慣


セオリービジネス vol.1 (2008) (1)
才能がある人の生活習慣

講談社



 今回紹介するこの雑誌は、『生物と無生物のあいだ』の福岡 伸一 先生、レバレッジ本の本田 直之 さん、佐藤 可士和 さん、『ビジネスブックマラソン』の土井 英司 さん『シゴタノ』の大橋 悦夫 さんなどインタビューが載っています。生活習慣やアイデア発想法、読書、継続力について特集されていて、お得な内容だと思います。

【目次】
佐藤可士和「頭も空間も、整理整頓が大切です」
御立尚資 「歩きながら、読みながら、見ながら、見つける」
岸田周三 「シェフは時間の管理人でもある」
本田直之 「流されないために、時間割を作る」
福岡伸一 「効率の良さは、疑う」
大宮エリー「テレビ見ない、本読まない、他人から聞く」
宮田拓弥 「その場で決断、後ろは見ない」
箭内道彦 「昔から朝勉でした」
石渡美奈 「朝7時から社員と1対1のグッドモーニング・ミーティングを」
森田恭通 「雑踏の中で、ひたすら妄想してみる」
土井香苗 「試験は要領で、いまは行動で」
中井広恵 「やることに優先順位をつけない」
樹林伸  「アイデアにつまったら、ひたすら歩く、ひたすら話す」
亀田誠治 「音楽って勤勉が大事なんです」
和田裕美 「水曜日に線を引いて、考える」
海堂尊  「時間がないから、時間が作れる」
稲本健一 「クリエイティブな発想は肉体から始まる」
荘司雅彦 「大型書店と家電量販店をハシゴする」


土井英司   成功するビジネス読書習慣
講師羽根拓也 「英会話を身につける生活習慣」教えます

伊藤真  「三日坊主を気にするな」
篠原菊紀 「 脳の機能からいえば、やる気が3日も続くほうがおかしい」
石田淳  続けられない人は根性がないのか
大橋悦夫 続けられない理由はどこにある?
古市幸雄 1日たったの30分、それが人生を分ける!?


【注目ポイント】

本田直之 「流されないために、時間割を作る」

●逆算して人生設計

「明確なゴールが見えると、そこまでのギャップを簡単に見つけられる。逆にゴールがはっきりしない見切り発車では、それができないんです。それでは遠回りを強いられる。」


御立尚資 「歩きながら、読みながら、見ながら、見つける」

●ボストン・コンサルティング・グループの採用基準

1.一定程度、賢いか?
2.その人と2週間、旅行する気になるか?


根本的な価値観の部分で、その人が好きかどうかがポイントだそうです。

和田裕美 「水曜日に線を引いて、考える」

●年104回のゴール設定

一年を53週に分けて、さらに、水曜日で一週間を二分する。すると、104になる。この区切りごとに目標を設定して、こまめにゴールを作るというアイデアです。千里の道も一歩からですが、細かく目標設定するには、良い仕組みだなぁと思いました。

土井英司 成功するビジネス読書習慣

●土井氏の読書の目的

1.人の”情”(人間の性質)を知ること
2.世の中の道理を知ること

●日々よい情報を得ることの効能

世の中には人に多くを与えた人が、結果的により多くを得るという一面があるものです。

●続けるための仕組みを作る

*必ず「毎日」の習慣にする
*常にアウトプットを意識して読む

●本選びは「プロフィール」に注目

*キャリアの断絶部分に著者の本質を探る
*目次で内容の要点をチェックする
*問題意識をもって読む

『成功読書術』に詳細が書かれているそうです。良質の読書のため、早速読んでみます。

篠原菊紀 「 脳の機能からいえば、やる気が3日も続くほうがおかしい」

●人間には続かないという生理的基盤がある

 脳を活性化させる脳内物質にはノルアドレナリンとドーパミンがあり、単純作業を続けると、これらの脳内物質の分泌量は低下するそうです。つまり、三日坊主は生理的必然というわけだそうです。なので、それほど気にせずに、気長に取り組むのが良いとのことです。

【読書後の感想ひとこと】

 第一線の多くの方々のコメントが満載で、とても参考になりました。紹介した他にも、英語を習得するコツなども掲載されていました。


【今日の折り目】

12折/118ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★ 
★★★★★ ★☆☆☆☆ 今月は、あと4冊!


【バックリンク】

◦ 使う力

***

2008年3月27日木曜日

15: 人を見抜く力〔セオリー〕vol.6

人を見抜く力〔セオリー〕vol.6 (講談社 Mook)

もうダマされない! さらば、間違いだらけの「人選び」
仕事も人生もこれでうまくいく
プロ25人が「人を見る目」を徹底コーチ!

第一編集局セオリープロジェクト

 仕事柄、デキル人を見抜くことがとても大切なので、購入しました。以下ポイントを抜き書きします。

【大前 研一】
 新しい時代に通用する人材を見抜く3つのポイント

1.前提条件を自分で考えられるか
2.自分自身を変えられるか
3.能動的な人生を歩んできたか

+ 物語る力

【荻田 伍】

部下は上司を3日で見抜くが、上司は部下を3年かかっても見抜けない


【宇田川雅俊】
 面接ではここを見る

GOOD↑
・好きなテーマを深く究めている
・専門的なことをわかりやすく説明できる
・多趣味である
・雑談に乗ってくる
・返し言葉がうまい
・意見は述べるが主張しすぎない

BAD↓
・服装があまりにもラフ
・相手の目を見ない
・視線があちこち泳ぐ
・質問に対して仏頂面
・趣味があまりない
・独りよがりの意見を譲らない

【今月の読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
★★★★★ ☆☆☆☆☆
今月は、あと5冊!

【バックリンク】

***

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