2008年6月23日月曜日

77: 書き方のコツ、話し方のワザ


書き方のコツ、話し方のワザ―もう、恥をかかない!

プレジデント編集部

2008

 コンビニで見つけた『書き方のコツ、話し方のワザ』をご紹介します。わかりやすい文章を書くためと、わかりやすく話すために、この本を読みました。


【目次】

伊坂幸太郎スペシャルインタビュー
第1部 実践!書く力
 「伝える、知恵を出す、人を動かす」悩み一挙解決!
 「古文なぞり書き」が快活脳を取り戻す
 なぜ、あなたのメールはバカにされるのか
 私の秘密!「日常文章のコツ」初公開
 儲け話が舞い込む「大人ブログ」入門
 管理職もつまづく「敬語」の新常識テスト
第2部 できる上司の話し方
 「世代・タイプ別」叱る、褒める、励ます100のお手本
 「9の気質別」知らずに相手を腐らせるNGワード集
 感謝の気持ちが2倍伝わる「手紙の新作法」
 社長自ら添削!これが「読みたくなる文章だ」
 社長が自ら指南!10倍効く「問い&声かけ」
 放っておけない!「若者・バイト語」矯正法
 話しベタ脱出!3分間スピーチ入門
 すぐに使える、役立つ名言集


【注目の3ポイント】

《1.「伝える、知恵を出す、人を動かす」悩み一挙解決!》

 文章を書くときに、よく一番始めに何を書くかでつまってしまいますね。このつまずきへの対処法として、話の展開の途中部分にあたる、自分の主張から書くのが良いそうです。これは、憶えておくと大変便利です。その前後をあとから埋めていくのは、結構楽ですからね。このことは経験的に感じていたことですので、「やっぱりそうか!」と思いました。

 また、説得力をつけるためには、統計データをもとに論を展開すると良いそうです。また、反論を想定して書くのもコツなのだそうです。自分の主張と真逆の視点から反論してみるとうまく反論が考えられそうですね。

《2.「9の気質別」知らずに相手を腐らせるNGワード集》

 エニアグラムコーチング社長の安村 明史さんの記事です。エニアグラムとは、人間の気質を9つのタイプに分類するものです。もともと、アフガニスタンの王家で口伝されていたものを、スタンフォード大の研究チームが科学的な考察を加え、世間に広まったのだそうです。

 人と接する時は、人それぞれの気質を見極めて、その人に合った言い方をしなければならないのだそうです。つまり、上司となる人間には、自分を起点にして、8つのタイプに対応できるようになることが要求されると考えて良いと思います。安村さんは、「上司は8本の鍵を持て」と指導されているそうです。

 また、分類された8つのタイプは、それぞれ決まったタイプに変化する場合があるそうです。たとえば、プレッシャーがかかった時は、もともと“楽しさを求め計画する”人が“完全でありたい”人に変化するということです。(本書の図を見たほうが伝わりやすいですね)この変化のパターンも、憶えておくと日常に使えそうです。

 木村 孝さんと高橋 慶治さんのエニアグラムの本を読み直そうと思います。
 
《3.話しベタ脱出!3分間スピーチ入門》

 トーク&コミュニケーションアカデミーの金井 英之さんは、上手な話し方を身につける前提条件は、「大きな声で話すこと」と「日々の出来事に対してポジティブな考え方をすること」の2つであると言います。これは、明るい話は聞き手が興味をもって一生懸命聞いてくれるからだそうです。

 話が下手な原因は、“材料・組み立て・練習”の3つなのだそうです。これらを改善することで話がうまくなっていくのですね。特に組み立てで注意したいのは、はじめの10秒なのだそうです。この段階で、聞き手は話し手を判断するのだそうです。したがって、特に、話しはじめの10~15秒は、相手を引きつけるように考えるといいのでしょうね。話すスピードは300字/分くらいが適当なのだそうです。

 最後に、人の考えは、言葉となり、態度となり、行動となって現れるそうです。言葉に出して話すことは、大きな意味があるのですね。


【読書後の感想ひとこと】

 「放っておけない!「若者・バイト語」矯正法」というところを読んでいて、こんな言葉があるのかと思いました。例えば、“鉄板”,“ディスる”,“ND”です。おわかりになりますか?

  鉄板:ほぼ確実であるということ
  ディスる:軽蔑する
  ND:人間としてどうかと思う


【関連記事】

● 樋口 裕一 文章力の鍛え方
● 齋藤 孝 原稿用紙10枚を書く力


【読みたくなった本】

  ■ 木村 孝,高橋 慶治 問題解決のための「質問力」―9つの視点(エニアグラム)が仕事の質を高め、あなたを鍛える! 2003


【今日の折り目】

10折/95ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。

【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

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今月は、あと6冊!

【バックリンク】

◦ 問題解決のための「質問力」

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