頭の良くなる「短い、短い」文章術―あなたの文章が「劇的に」変わる!
轡田 隆史
2005
今日は、轡田 隆史さんの『頭の良くなる「短い、短い」文章術』を読みました。短く、人に伝わる文章を書くために、学びたいと思います。
轡田 隆史さんは、朝日新聞社で長年コラムの執筆を担当されていた方だそうです。210文字という字数制限のなかで、轡田さんが身につけた文書術とは、「短い文章をしっかり作る」ということだったそうです。
『「長い文章」以上に、魂そのものの存在があらわになっている姿こそ、「短い文章」なのではなかろうか。だから力があるのだ、と私は信じたい。』 また、人生をしっかり生きることにつながるのだと、轡田さんは述べています。
【目次】
はじめに
第一章 なぜ「短い文章」ほど心を打つのか?
第二章 文章の上手い下手は「なぜ?」で決まる!
第三章 どうしたらキラッとする「短い文章」が書けるのか
第四章 応用自在の「短い文章」—ビジネス・メール・手紙・スピーチ
第五章 あなたの文章力が革命的にのびる「簡単で身近な極意」
短いあとがき
【注目の3ポイント】
《1.短い文章を上手に書くための3つのコツ》
(1)書く文字数を決める
(2)丁寧に観察して、丁寧に、具体的に表現する
(3)いつ・どこで・だれが・なにを・どのようにして・なぜの定型に従って書く
《2.頭の中で文章を転がす》
TVなどでコメントする場合、時間が予め限られているそうです。そのような時、轡田さんは、頭の中で作文しておいた「短い文章」を“転がす”そうです。
文章を転がすとは、予め短い文章を考えておき、「想定問答」を頭の中で展開するということです。そうして、本番までに、文章を作文したり、壊したり、修正していくのです。
こうすることによって、頭の中に乱雑に生起している考えを整理整頓しながら、同時に、表現をより適切なものに磨き上げようと努力しているのだと、轡田さんは述べています。
この方法はいいですね。是非自分も、口に出す前に実践しようと思います。
《3.考えるとは「短い文書」を考えること》
いつでも「短い文章」を書くようにして考えよう。考える行為とは、「短い文章」を頭のなかでいくつも作文することである。
あれこれ漫然と考えてから書く、のではなくて、はじめから「短い文章」そのものを考える。つまり、「考える」とは「短い文章」を考えることなのだ。
これが、長年短いコラムを書き続けてきた、轡田さんの提言です。
時々刻々の見聞を、綿密に観察し、自問自答しながら生きること。その結果は知と精神のなかの「伏流水」になり、やがて文章となって顕在化するはずだ。長い、短い、は気にしなくていい。観察や自問自答の結果は、おのずと「短い文章」になるはず。
この文章は、先日読んだ表先生の『答えが見つかるまで考え抜く技術』の、自分で立てた問いに対する答えが沸き上がる瞬間を説明したものだと思います。強いリンクを感じました。
【読書後の感想ひとこと】
以前から、短く書く・短く話すほうが伝わりやすいと感じていました。この本を読んで、短く書くことの大切さを学んだだけでなく、具体的に短く書く方法が身につきました。
【関連記事】
● 表 三郎 答えが見つかるまで考え抜く技術
人生を通して、問い続けることの大切さについて記事にしています。
【読みたくなった本】
■ 轡田 隆史 「考える力」をつける本―「頭の壁」をガツンと破る方法 2004
■ 轡田 隆史 要約力―書く、読む、話す すべての能力は「要約力」で決まる! 2005
【今日の折り目】
18折/221ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
4
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【読書カウンター】
★★★★★ ★★★★★
★★★★★ ★★★★★
★★★★★
今月も、目標達成!!
***
0 件のコメント:
コメントを投稿