栗田昌裕の「一夜づけ」超スピード勉強法
栗田 昌裕
2002
今日は、栗田 昌裕先生の勉強法についての本をご紹介します。指回し運動で有名で、速読法などの高速学習法を確立された先生ですね。速く学びたいので、この本を読みました。
【目次】
はじめに
第1章 「一夜づけ高速学習法」とは何か
第2章 高速入力を可能にする技術
第3章 高速理解を可能にする技術
第4章 大量記憶を可能にする技術
第5章 高速学習を支える身体技術
第6章 高速学習を遂行する技術
おわりに
【注目の3ポイント】
《1.短い発想時間が良いアイデアを生む!》
ものごとは、時間をかければ良いという訳ではありません。以前、本田さんの『レバレッジ・シンキング』を読んで、時間をかけ過ぎるデメリットについて、記事にしましたね。
栗田先生は、アイデア発想にもこの考え方が応用できることを、ご自身の実体験に基づいて、説明されています。構想2日で書き上げた論文を、各省庁後援の論文コンテストに投稿し、受賞されたそうです。
そこで、このような体験から「発想時間はむしろ短いほうがよい」という考えをもたれたそうです。その理由については、「かける時間によって潜在意識の働き方が異なっている」という事実と「潜在意識は加速して用いれば用いるほど、より高度な性能を発揮する特質がある」からだそうです。
潜在意識についての、重要な知見です。憶えておくと良さそうですね。
《2.体と刺激すると脳が活性化する》
歩きながら発想するとよいと言われますね。このように、体を動かしながら考えるということは、脳にとっても良い刺激になるのでしょう。栗田先生は簡単にすぐできる運動を紹介されていますので、あげておきます。
- 指回し体操
- 眼球運動
- 手の運動
- 足指の運動
- 肩回しの運動
築山 節先生の『脳が冴える15の習慣』を読んだ時にも、運動の効用について書いたことを思い出しました。それと一緒に、しこをふんだり、肩をぐりぐり動かす斎藤先生のことも思い出してしまいました。インパクトありますよね教授がすると・・・(^^)
《3.総智力を高める8つの原理》
総智力とは、知的情報処理能力を総合的に発動させ、結集して事に当たる営みのことです。ちょっとカッコいいですね。この力を高める8つの原理があげられています。
(1)拡散原理:物事を広げる方向にとらえて応用していく考え方とそのように行動する姿勢
(2)集約原理:物事をまとめあげていくようにする考え方と行動の姿勢
(3)並列原理:複数の戦略を用いて努力をしていく姿勢
(4)直列原理:1つひとつの出来事や物事をきちんととらえ、達成していく姿勢
(5)共鳴原理:複数のシステムを互いに増幅し、応用して生かしていく姿勢
(6)干渉原理:逆に複数のシステムをお互いに抑え合わせるように、応用して用いる姿勢
(7)動的原理:動きの中で物事を生かし、応用していく姿勢
(8)静的原理:動きがない状態を実現して、物事の認識を深め、活路を見出す姿勢
これらの原理を、円形に配置して憶えて、見通しよくとらえながら活用していくと良いそうです。ちょっと難しいので、詳しく勉強してみます。
【読書後の感想ひとこと】
栗田先生の学習法(特に速読法)にも、興味があり昔カタログを取り寄せたことがあります。講座に行ってみようかなと思いました。
本書は、2007年に文庫になったようです。また、2008年には図解版が出版されています。
◆ 栗田 昌裕 「一夜づけ」超スピード勉強法 2007
◆ 栗田 昌裕 [図解]「一夜づけ」超スピード勉強法 2008
【関連記事】
● 本田 直之 レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
本田さんの超効率的シンキングについて記事にしています。
● 築山 節 脳が冴える15の習慣
脳の準備運動についてまとめています。
● ポール・R・シーリィ あなたもいままでの10倍速く本が読める
フォトリーディングの本を紹介しています。
● 斉藤 英治 頭の回転が良くなる10倍速読術
速読術の本を紹介しています。
【参考サイト】
SRS研究所 | 速読法 | 速読 トレーニング
栗田式SRS能力開発法・SRS速読法の公式ホームページです。
【参考書籍】
1.斎藤 孝 アイディアを10倍生む考える力 2006
アイデア3分について書かれています。
【読みたくなった本】
■ 栗田 昌裕 [図解]「一夜づけ」超スピード勉強法 2008
【今日の折り目】
28折/206ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
4
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【読書カウンター】
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