2008年6月2日月曜日
59: 時間管理(タイムマネジメント)セルフチェック
時間管理(タイムマネジメント)セルフチェック―毎日の計画は、これでうまくいく!
ローター・J. ザイヴァート
2005
今日は、ドイツでロングセラーになっている『時間管理セルフチェック』をご紹介します。ローター・J. ザイヴァートさんは、『すべては「単純に!」でうまくいく』を書かれた方です。自分の時間の使い方で、間違っているところがないか確認するために、この本を読むことにしました。
まえがきに、時間を管理することは、「時間に追われるのではなく、自分が時間を支配すること」と述べられています。これによって得られる、2つのプラスメリットが挙げられていました。
1.仕事で成功を収めることができ、収入が増える。
2.仕事以外で、大切なことに使う時間が生まれる。
また、時間を上手く管理するためには、小手先のテクニックなどよりも、「正しいものの見方」や「一貫した行動」が大切なのだそうです。
【目次】
この本について
著者まえがき 成功するために
1 あなたの時間は、どこに?
2 目標、プランニング、優先順位
3 自分が楽しくなることをする!
4 自己管理なくして成功なし!
【注目の3ポイント】
《1.合理的なデカルトのプランニング》
デカルトは有名な哲学者で、次の方法は1637年に考え出されたものだそうです。350年以上も前ですね。その方法を引用しておきます。
1.まず問題(目標・プロジェクト)などを書き出す
2.それを成しとげるために、何をすればいいのかを考える
3.それらを優先順位を期限にしたがって並べる
4.すべての活動を実際に行ない、結果をチェックする
PDCAサイクルと呼ばれるマネジメントサイクルになっていますね。Pは計画(plan)、Dは実行(do)、Cは評価(check)、Aは改善(act)を表しています。
《2.毎日達成できるスケジュールの組み方》
一日のスケジュールの立て方が書かれていました。スケジュール表は、3つのブロックに分けることを勧めています。
予定している仕事には、60%を割り振っています。ここがゆったりなのは、予期しない仕事(20%)と静かにひとりで働く時間や創造的な時間(20%)があるからです。
これで、こなせない仕事は優先順位に基づいて、「やらない」「人に任せる」「先に延ばす」という選択をする必要があります。
《3.自分の能率リズムにあわせて、効率的に成果を出す》
図は、統計による一日の平均的な作業能率のグラフだそうです。最大と最小の差が80%もありますね。自分のリズムを見つけ出すことが、仕事を効率的に進めるうえで、大切なのですね。
【読書後の感想ひとこと】
マインドマップを使う方法が紹介されていました。マインドマップは、時間管理にも使えるのですね。
著者のローター・J. ザイヴァートさんは、“時間管理の帝王”と呼ばれている、タイムマネジメントコンサルタントです。今回紹介したこの本は、「時間管理の古典」として、長らくドイツの方々に読み続けられているのだそうです。改訂されたこの本は、コンパクトにまとめられているので、すぐに読める良い本でした。
本の所々に出てくるシンプルでかわいいイラストは、前田まみさんが描かれたのだそうです。
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1.おちまさと 時間の教科書
時間について、痛快に書かれている本を紹介しています。
【今日の折り目】
19折/87ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
4
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【読書カウンター】
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今月は、あと24冊!
【バックリンク】
◦ スピードハックス
◦ 1週間は金曜日から始めなさい
◦ 図解 「孫子の兵法」に学ぶ最強の仕事術
◦ 超時間活用ノート
◦ 世界で一番シンプルな時間術
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