図解 「孫子の兵法」に学ぶ最強の仕事術
ビジネス兵法研究会
2006
孫 正義 氏(ソフトバンク)・盛田 昭夫 氏(ソニー)・鈴木 敏文 氏(セブン-イレブン・ジャパン)・中條 高徳 氏(アサヒビール)・上山 保彦 氏(住友生命)・ビル・ゲイツ 氏(マイクロソフト)など多くの経営者や、武田信玄・源義家・毛沢東・ナポレオンなどの歴史的人物が孫子に学んだそうです。
孫子の兵法を読みたかったのですが、難しいイメージがあったので、図解から入門することにしました。紀元前500年頃に生まれた最古の兵法書だそうです。戦いの方法について書かれて、現代にも応用できる考え方がたくさんつまっているそうです。
【読書の目的】
戦略の立て方と戦術の選び方を学び、仕事に応用するために読みました。全体的に見渡して内容を理解することにしました。
【感想】
重要なポイントは太字になっていて、自分の赤ペンチェックもほとんど太字ゾーンに引かれました。また、紙面の60%は図解されていますので、非常に理解しやすい本でした。
戦争は物資や人材を大量に消費するマイナス面を直視して、必ず勝つような戦略を練ることが必要だと説いています。これが孫子の最大の特徴なのだそうです。したがって、正面衝突や長期戦を避けるという戦術が勧められています。
この本は、
・孫子の兵法について学んでみたい
・孫子の考え方を復習したい
という方におススメできる1冊です。
【注目の3ポイント】
《1.兵とは詭道なり》
詭道(きどう)とは、常識を覆すという意味です。手の内を全てみせることなく、相手と上手くやり取りするということですね。奇をてらうのではなく、相手の動向に合わせて出方を考えていくというイメージでしょうか。
《2.其の疾きこと風の如く》
武田信玄も孫子に学んで戦略を練ったそうです。風林火山はそれぞれが戦術をあらわしていますが、特に風は、先手必勝型の戦術を指しています。現代にあてはめると、週の前半に重要な仕事をこなしておいて、週末にかけて残務処理をしていくというパターンですね。
1週間のリズムは火曜か水曜日にピークであると何かの本で読んだことがあります。「月火水で仕事を終わらせる。」という臼井さんの言葉を思い出しながら、『時間管理(タイムマネジメント)セルフチェック』を見かえしてみましたが、1週間のバイオリズムに関しては載っていませんでした。どこで読んだんだっけ??また見つけたらご紹介します。とにかく、早いもん勝ちってことですね。
《3.将とは智・信・仁・勇・厳なり》
君主に必要な5つの能力
智:物事を明察する知力
信:兵士や武将からの信頼
仁:兵士を思いやる心
勇:戦いに臨んでの勇気
厳:信賞必罰。功績を褒め、罪を犯した者は罰する
経営者に必要な5つの能力
智:先見性・ヒット性を見抜く力
信:嘘をつかない、信頼感
仁:部下を思いやり、いたわる心
勇:選択を迫られた際の決断力
厳:甘えを許さない
理想のリーダー像は今も紀元前も基本的なところは変わりありませんね。
【関連記事】
● 臼井 由妃 1週間は金曜日から始めなさい
● ローター・J. ザイヴァート 時間管理(タイムマネジメント)セルフチェック
時間管理のコツを具体的に紹介しています。
【参考サイト】
* 孫子の兵法 完全版
かなり詳しく、孫子の兵法が解説されています。
* DesignWorks:黒板に描かれた芸術「タモリさん - こくばん.in」
詳細は下の【ちょっとしたひとこと】で・・・。
【読みたくなった本】
■ 守屋 洋 孫子の兵法—ライバルに勝つ知恵と戦略 1984
■ 守屋 洋 「孫子の兵法」がわかる本—世界最高の「人生戦略の書」をどう読むか! 2004
【今日の折り目】
19折/95ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
5
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【目次】
1章・仕事が効率化する孫子の言葉
2章・人づき合いを助ける孫子の名言
3章・経営がうまくいく孫子の常道
4章・人生が開ける孫子の教え
【読書カウンター】
★★★★★ ★★★★★
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★★★★☆ ☆
今月は、あと2冊!
【ちょっとしたひとこと】
TVチャンピオンでサンドアートを見ました。砂であそこまで表現できるのはすごいですね。砂ではありませんが、オンライン黒板でのタモリさんの芸術を見ました。DesignWorksの記事で知ったのですが、これもすごかったです!是非見てみてください。
↓ コチラです。
タモリさん - こくばん.in
【バックリンク】
♪ 【週間ランキング】8/24 ~ 8/30【第1位】読書ポイント
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