2008年8月18日月曜日

奇跡のノート術


奇跡のノート術―仕事・勉強・人生すべてが劇的に変わる!

長崎 快宏

2002


タイトルに引かれてほぼジャケ買いしました。『ほぼ日手帳の秘密』や『ドクター・中松の発明ノート』のときもそうでしたが、メモ書きが掲載されてい書籍をみるとつい買ってしまいます。本田 尚也さんの『仕事で差がつくメモ術・ノート術』に続いて2冊目の“メモ・ノート本”の紹介です。


【読書の目的】

「好きなことだけをやって生きてきた」と長崎 快宏さんはまえがきに書かれています。このノート術を学んで、楽しい人生にしたいと思い読むことにしました。


【感想】

夢をかなえる、仕事を手にする、アイデアをだす、人脈をつくるなど、ノートを取ることでたくさんのことが実現可能になるということを長崎さんの体験を交えて読み進めることができました。一緒に旅しているかのように感じられるほど、克明にメモされているのだなあと想像してしました。

本書は、
    ・人生楽しく生きたい方
    ・日々の失敗を教訓にしてより良い暮らしを求める方
    ・小学校〜大学まで、授業や講義を聞いてノートを取る必要のある方
という方々にオススメの1冊です。

長崎さんは鉄道マニアなのだそうですが、鉄道についていきいきと書かれていました。このあたりは、ドクター中松博士の幼いころの飛行機作成の話と非常によく似ていました。


【注目の3ポイント】

《1.夢は書いたら実現する》

 今こうして、好きなコトをやって細々と生計を立てていられるのも、決して偶然ではない。私は高校生から20歳くらいのノートに、「好きな時に外国へ行ける身分になりたい」「海外旅行の本を書く」「鉄道模型博物館を建てる」「外国人と結婚する」等など・・・。そのどれもが、数十年後に実現した。

人生の目標や欲しいものをノートに書き込んでおいて、何度も読み返して実現シーンをはっきりイメージできるようになったら夢は実現するのだそうです。

熊谷 正寿さんの『一冊の手帳で夢は必ずかなう』を読み返しました。

《2.アイデアはまず質より量》

最近、量をこなせばアイデアの質は上がるという記事を幾つか見かけました。長崎さんも同様に考えられているようです。引用しておきます。

 頭の中にある知識を吐き出させる作業なので、できれば資料を見ないで潜在意識に頼ったほうがよい。思いつきを忘れないうちに書きつづることが肝心。文字や文体の体裁などに気をとらわれず、集中してどんどんメモすると意外によいアイデアがわき出してくる。
 ここで大切なのは、「質より量」である。

また、知識を商品化する秘訣も公開されています。『「お金を稼ぐ!」勉強法』を読んだあとなので、ここはおえておきたいですね。

1.知識の蓄積
2.知識の整理
3.知識の加工

+α アイデアの売り込み

《3.欧米ビジネスパーソンが効率的なワケ》

世界中を旅している長崎さんは、欧米のデキルビジネスパーソンの共通点を指摘しています。

欧米の一流ビジネスパーソンは日本人の管理職よりも数倍は働くそうです。効率的に働くことができるのは「目標設定がハッキリしていて部下に的確な指示を与えられる」だからです。

さらに、予習と復習を欠かさないのもポイントなのだそうです。過去の事例を分析し、物事の事前対応策と事後の処理対策をマニュアル化し後世に残すシステムが確立されているそうです。仕組みづくりが大切ですね。


【関連記事】

● 本田 尚也 仕事で差がつくメモ術・ノート術
 メモやノートのとり方について、自分自身の方法とともに紹介しています。

● 山田 浩子, ほぼ日刊イトイ新聞 ほぼ日手帳の秘密
 たくさんのユーザーの“ほぼ日手帳”の使い方がのっているので、見ていて楽しいです。

● ドクター・中松 ドクター・中松の発明ノート
 中松博士の実験ノートが載っています。

● 熊谷 正寿 一冊の手帳で夢は必ずかなう
 夢を書き留める大切さを熊谷 正寿さんは教えてくれました。

● 『聞くが価値』vol.02に参加してきました!
 坂田 篤史さんは、セミナーの質疑応答で『図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく』を紹介されていました。


【参考サイト】

* 長崎快宏のホームページ
 鉄道模型がすごいです!

* Lifehacking.jp:小さな、静かなる持続の力
* Design IT! s/LOVE:なぜ量が質を生み出す可能性を持っているのか?
* Radium Software:質より量に学ぶ
 アイデアは量から質が生まれるのだそうです。

* 俺と100冊の成功本:【キャンペーン延長!】フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術


【新着本】

■ 鈴木 義幸 図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく 2006

坂田 篤史さんのオススメの1冊です。その人にあわせたコミュニケーションを心がけたいですね。



■ 寺田 昌嗣 フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術 2008

『俺と100冊の成功本』で見かけて購入しました。


【今日の折り目】

11折/238ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません


【目次】

はじめに
第1章 夢を叶える「趣味のノート」
第2章 アイデアを生むノート術
第3章 効率的学習ノートの取り方
第4章 ノートの住所録で人脈づくりはバッチリ
第5章 取材ノートと出張報告書
第6章 ペーパー派のスケジュール管理術
第7章 達人のアイデアノート


【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
★★★★★ ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆ ☆

今月は、あと11冊!


【バックリンク】

◦ “ビジュアル式”メモの達人
◦ 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 9/2号

* 書評の塊:2008年8月19日 の書評
sundobaさんにこの記事を取り上げて頂きました。感謝!
◦ ノート思考術


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