2008年8月13日水曜日

ここまで「気がきく人」


ここまで「気がきく人」―文句なしに凄い!

山形 琢也

2007


【読書の目的】

気がきく人間になりたいと思い、読むことにしました。


【感想】

40年にもおよぶコンサルティングの経験から得た数多くのエピソードが紹介されていました。なるほどと納得する場面は多かったですね。

ただし、チェックが入った量は非常に少なかったです。これは“気がきく”状況が多様にあるため、基本原則以外には体系化が難しいからかもしれませんね。本を読むだけでなく、日常的に気をきかせることに敏感になって、自分で経験しながら磨かないといけないと感じました。

本書は、

・気がきく人になりたい方
・なんだかなぁと思うことが多い方

にお勧めします。


【注目の3ポイント】

《1.気配りの4つのレベル》

    Level 1
     最低限のことをきちんとやる
    Level 2
     最低限ではないが、これくらいはやってもいいのではないか
    Level 3
     プラス・アルファの価値をもつもの
    Level 4
     頭ひとつ抜きん出る

レベル4になると、「普通ではちょっとできないな」と相手に感動を与えるような気配りのことだそうです。このレベルを目指したいですね。

《2.気がつく人は情報分析が鋭い》

情報こそがすべての行動の原点なのだそうです。情報分析を素早くかつ正確に行なうから、気をきかせることが出来るのですね。仕事の流れを書き出します。

情報なくして状況分析できず。
状況分析なくして状況判断できず。
状況判断なくして対策生まれず。
対策なくして効率行動生まれず。
効率行動なくして業績向上ありえず。
業績向上なくして給料あがらず。
給料あがらずして働く喜び生まれず。
働く喜びなくして生き甲斐生まれず
生き甲斐なくして幸福創れず。
幸福なくして人生完成されず。

《3.いい人間関係を気づくためのコミュニケーション法》

SPINトークというのがあるそうです。

S: Situation

  状況をよく見て、正しく判断すること

P: Problem

  問題をはっきりさせること

I: Implication

  問題を解決するための提案を出し合うこと

N: Needs

  必要とされていることを認識すること

以上の4つのポイントを意識して人と関われば、気をきかせることができるようになるそうです。


【今日の折り目】

8折/219ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません


【目次】

はじめに
1 気がきく人は「こんな頭の使い方」もできる
2 簡単に手に入る「仕事ができる人!」の証明書
3 「できる人」ほど大胆で緻密、「ダメ人間」ほど小心で大雑把
4 気がきく人の、一瞬の「状況判断力」
5 一流の人だからできる「一流の機転」
6 仕事でものを言う「サムライ・マインド」
7 ロダンの「考える人」は何を考えているのか
8 気のきいた仕事をする「クルト・レヴィンの法則」
9 なぜ、この人にいつも「お客さま」が集まるのか
10 どんな“難物”もコロリと落とす「心理術」
11 “寝わざ”は苦境打開の特効テクニック
12 トラブルを事前に回避する、ちょっとした「頭の使い方」
13 人の上に立つ人は「ピーターの無能力ライン」に注意!
14 部下のヤル気に火をつける「サンドイッチ」法
15 相手の急所“プライド”をくすぐれ!
16 これで完璧「気がきく人」の誕生!


【読書カウンター】

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今月は、あと15冊!

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