学びを稼ぎに変える技術

学びを稼ぎに変える技術

藤井 孝一，森 英樹

2005


【読書の目的】
　
先日、藤井 孝一さんの『「お金を稼ぐ!」勉強法』を読んで、本書も購入しました。

まえがきには・・・

私は、大まじめに、
「人は、死ぬまで“学び”続けるべきだ！」

勉強そのものは「それ以上でも、以下でもない」のです。
「＋α」がないとダメなのです。

「＋α」とは、「稼ぐ力」です。

という藤井 孝一さんのメッセージが込められています。私自身も、学び続けることが大事だと日々感じています。金銭的に稼ぐことも大切ですし、学んだことを伝えて周りに貢献するということも、大切だと思いました。

インプットとアウトプットのバランスを改善し、どんどんアウトプットしていくために、『「お金を稼ぐ!」勉強法』とあわせて読もうと思いました。


【感想】

先に『「お金を稼ぐ!」勉強法』を読んでいたので、理解が速かったです。『「お金を稼ぐ!」勉強法』で得られなかった、人脈や集客などの学びを稼ぎに変える根本的思想がとても参考になりました。

１．「書く」
２．「話す」
３．「相談に乗る」
４．「集める」
５．「商品を開発、販売する」
６．「他の人のものを売る」
７．「お墨付きを与える」
８．「マッチングする」

と以前の記事で引用しましたが、なぜこの順番なのかが本書を読むとよく分かりました。

また、「買い手から売り手へ立ち位置を変える」という藤井さんのお母さんのエピソードが印象的でした。そうやるのか！と藤井さんも子供心に感じていたのでしょうね。

今日紹介した本は、

不測の事態が起こっても家族を守りたい方
会社から一歩踏み出した世界で活躍したい方
自分の学んできたことをもっと社会に還元していきたい方

に読んで頂きたい一冊です。


【注目の３ポイント】

《１．学びの人脈が稼ぐに活きる》

自力で稼ぐ時に大事なのは人脈なのだそうです。それは、仕事を運んできてくれるのが人だからです。このような人脈は、実は学んでいる人のほうが豊かであることが多いそうです。一緒に学んだ仲間が人脈となっていくからですね。

《２．本来、自分では売り込めない仕事であることを自覚する》

「学びを稼ぎに変える」仕事は、自力では売り込めない仕事なのだそうです。初めてこのことを知りましたが、藤井さんの体験談と説明を読んで納得できました。その理由とは・・・

「学びを稼ぎに変える」とは、自分の頭の中身を使って商売をすることです。このような仕事ではお客様からは「先生」と呼ばれます。

先生は、売り込みができない仕事です。誰だって、頭を下げて売り込みにきた人を自分の先生にしたくないからです。

実際に藤井さんは、さまざまな“売り込み”をしてもうまく結果に結びつかないという体験を通してこの法則に気づかれたのだと思います。貴重な体験談だと思います。

メールマガジンが転機になったそうです。ここから、

書く　→　話す　→　相談に乗る　→　集める

という、学びを稼ぎに変えるステップに進んで行ったのだそうです。

《３．買い手から売り手へ》

藤井さんの子供のころに体験した「買い手から売り手」へのシフトの実例を引用しておきます。

　私が小学４年生の時です。母は近所の方から、お茶をもらってきました。「おいしいから」ということでし下さったのでしょう。私も飲みましたが、子供心に非常においしいお茶だと感じました。ですが、もらいものですので、そのうちなくなってしまいます。母はお茶の袋に書いてある製茶メーカーに電話をしました。なぜでしょうか。おいしいお茶ですが、近所では売っていません。直接買おうとしたのでしょうか。

　母は製茶メーカーに、「お宅のお茶を売って欲しい」というのではなく「お宅のお茶を売らせて欲しい」と電話したのです。一主婦の申し出に、その会社も驚いたとは思うのですが、取り引き開始となりました。今で言うなら、「お茶の無店舗販売」ということになるでしょう。

・・中略・・

母は、お茶を飲むだけの「買い手」から、そのお茶の「売り手」へと「立ち位置」を変えたのです。

藤井さんも述べられていますが、商売は簡単に始められるものだということがよくわかりますよね。

また、このようにお客様に提供する商品としては、４種類が準備できるのだそうです。

1. モノ
2. ワザ・スキル
3. 知識・考え・情報
4. 場・ネットワーク

自分の専門分野を考えて、どれが良いか検討してみます。


【関連記事】

●　藤井 孝一　「お金を稼ぐ!」勉強法
　折り目がたくさん付いた本です。学んだあなたは、稼ぎの最短距離にいるとは藤井さんの一言です。

●　千葉 智之，中川 ミナ　出逢いの大学
　人脈は“稼ぐ”にも活きるのですね。千葉さんの本を復習しました。

●　勝間 和代　効率が10倍アップする新・知的生産術—自分をグーグル化する方法
　 勝間 和代さんがおっしゃる『情報をGive & Give & Give & Give & Giveする』ことをずっと心がけています。


【参考サイト】

＊　サラリーマン勉強島　アンテレクト
＊　藤井事務所｜ビジネス選書＆サマリー　
　藤井さんのサイトです。


【今日の折り目】

１６折／２５４ページ　
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】

４

（指標の目安）
５：とてもおすすめ，何度も読みたい
４：いい本
３：ふつう
２：う〜んちょっと
１：あんまりおすすめできません


【目次】

はじめに

第１部　学びを稼ぎに変える思考力を身につける
　第１章　“学び”だけでは十分ではない！
　第２章　「学びっぱなし」はもったいない！
　第３章　「“学び”でなく“稼ぎ”」を取り巻く誤解
　第４章　私の学び告白
　第５章　真実の瞬間　私が学びを稼ぎに変えた方法
　第６章　“学んだ”あなたはここから！“学び”を“稼ぎ”に変える技術

第２部　学びを稼ぎに変える実践力を身につける
　第７章　立ち位置を変えるとは？
　第８章　堂々と「専門家」を名乗ろう！
　第９章　情報発信が最初のステップ
　第１０章　売るべき商品を見つける４つの切り口
　第１１章　学びを稼ぎに変え続けるには？

おわりに　あなたにもきっとできる！


【読書カウンター】

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☆☆☆☆☆　☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆　☆

今月は、あと１７冊！


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◦　1週間は金曜日から始めなさい

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