「できる人」の話し方、その見逃せない法則
ケビン ホーガン
2002
今日は、ケビン ホーガンさんの『「できる人」の話し方』をご紹介します。人に伝わる話し方を学ぶために、この本を読みました。
序章には、まず、人に動いてもらう時の前提として、「人々はだれしも快・不快の原則に従って生きている」ということをあげています。その前提をふまえて、「できる人」は、ある特定のやり方で他人に影響を与え、人を動かしたり、欲しいものを手に入れることが出来るそうです。このとき、大原則となるのは「ウィン/ウィン」なのだそうです。
【目次】
はじめに
序章 話し方に、10倍説得力を持たせる
第1章 「できる人の話し方」9つの法則
第2章 常識をくつがえすパーソナルパワーをあなたに
第3章 人を動かす効果が10倍上がる「道具」
第4章 「説得」の天才は身体を使う
第5章 「自分のタイプ」と「相手のタイプ」
第6章 絶対に断れない「提案」の話術
第7章 「脳のフィルター」を武器にする
第8章 「なるほど!」をひきだす交渉術
まとめ
【注目の3ポイント】
《1.「できる人」はOBTで話す》
OBTとは、Outcome Base Thinking(結果を想定した思考)のことです。これをすることで、一番欲しいものや、必要なものはなにかを自分で決めることができるし、どうやったら手に入れることができるかもわかるようになる。
これは、夢や欲望を具体化し、獲得する経路を計画して、少しずつ実行するということですね。熊谷正寿さんの『一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法』を思い出しました。
《2.「できる人の話し方」の法則》
この本の、鍵となる9つの法則を抜き書きします。
個人的には、プレゼントがプレッシャーになる「お返し」の法則が気になりました。なぜなら、勝間さんのGIVE 5条の法則(『効率が10倍アップする新・知的生産術—自分をグーグル化する方法』)と関わると考えたからです。勝間さんは、TAKEを求めずに、与え続けるように勧められています。これは一見、一方的なようですが、受取側として、潜在的に“お返し”をしようと、思わせているのだなあと私は理解しました。
- 「お返し」の法則
- 「比較」の法則
- 「友人」の法則
- 「期待」の法則
- 「関連づけ」の法則
- 「一貫性」の法則
- 「希少価値」の法則
- 「順応」の法則
- 「権力」の法則
《3.相手を引きづり込むうまい質問》
先日、中谷さんの『「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本』で、ネガティブな意見に関して記事にしました。その対処法のひとつが、書かれていました。
その対処法とは、「相手の意図・価値観・ポリシーをまずは理解すること」です。
これらを理解するために、相手に問いかけけることによって、具体的な反対意見を聴くことができます。また、その後の会話の方向性を考える材料になります。
また、「メタ・プログラム」を利用するのも1つの手だと思います。「メタ・プログラム」とは、コンピュータのプログラムのように、内面的に無意識で行われる、人それぞれの情報処理のフィルターのことです。したがって、この「メタ・プログラム」を知ることができれば、相手の心理状態を理解することが可能になるそうです。
【読書後の感想ひとこと】
ポイントでは、取り上げませんでしたが、成功する7つのプレゼンテーションのポイントも参考になりました。
【関連記事】
● 中谷 彰宏 「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本
反対意見を持つ人との関わり方について記事にしています。
● 勝間 和代 効率が10倍アップする新・知的生産術—自分をグーグル化する方法
【参考書籍】
1.竹内 一郎 人は見た目が9割 2005
2.熊谷正寿 一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法 2004
3.勝間 和代 効率が10倍アップする新・知的生産術—自分をグーグル化する方法 2007
【今日の折り目】
32折/238ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
4
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【読書カウンター】
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今月は、あと14冊!
【バックリンク】
● 一冊の手帳で夢は必ずかなう
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