2010年1月29日金曜日

知的生産力を鍛える!「読む・考える・書く」技術―あなたのアウトプット力を飛躍させる50の方法




この本は、ビジネス書を書くための教科書だ!


こんにちは、champleです。


今日の1冊は、午堂 登紀雄さんの『知的生産力を鍛える!「読む・考える・書く」技術』です。午堂 登紀雄さん、発売前にご著書をご恵贈いただき、ありがとうございました。


さっそくですが、
この本を読んだら、誰でも本が書けると思います。


なぜなら、

今の自分の日常からどうやって本のネタを見つけ出すか
それをどうやって深く考えるか
アウトプットするときにどうオリジナリティを出せばいいか

といった、
ベストセラービジネス書著者の午堂 登紀雄さんの執筆の秘訣が、惜しみもなく全部公開されているからです。


あとはやるかやらないかの違いだけですね。


自分の主張のエッジの効かる方法、鋭く観察する方法、深く考察する方法などが、具体例とともに説明されています。どの項目も非常に参考になりました。


読書メモもあっという間に、普段のビジネス書の倍のページになりました。


この本は、非常に読み応えがある1冊です。


そしておそらく、読むのにも時間がかかる本です。


ビジネス書を書こうと考えている方や、書評ブロガーには強くお勧めしたい1冊です。


ぜひじっくり考えながら読んでみてくださいね。より多くの学びが得られるはずです。



【ポイント】


アウトプットの質を決めるのは、自分自身の成長と経験にかかっている(p. 29)


問題提起と処方箋(解決策)はセットであるべきです。つまり、「要するにどうすればいいのか?」を問いながら書くことです。(p. 45)


「理由を見る」ように意識を向けてみましょう。何げなく見る、ということと、本当の意味で“見る”ということの間には、大きな違いがあります。(p. 91)


意外性やギャップがあると、自分の心が揺さぶられ、相手に惹かれるのです。(p. 130)


一人の心に猛烈に突き刺さるなら、1千万人の潜在読者がいて、そこから流れが変わっていくこともあり得るのです。(p. 134)


僕の感覚的な順番としては、インプットからではなく、まずアウトプットすることです。(p. 116)


よい書き手になるには、どれだけ自分の中に、「よい読者」を育んでいけるかにかかっているのです。(p. 126)


主観と客観の往復作業は、自分のオリジナリティを引き出し、自分の思考レベルを深化させ、自分をより成熟させてくれます。(p. 170)


ベストセラービジネス書のタイトルの方程式20(p. 212)



【読書の目的】


ブログ記事の質を高める。



【マインドマップメモ】



自分自身の経験に価値があり、それを抽象化することで教訓となります。



【今日紹介した本】


■ 知的生産力を鍛える!「読む・考える・書く」技術―あなたのアウトプット力を飛躍させる50の方法 午堂 登紀雄  2010



【本書を読んだchampleのつぶやき】
Follow chample_ytk on Twitter

*午堂 登紀雄さんも「クーリエジャポン」を愛読されているそうです。「読む・考える・書く」技術(p. 55) http://bit.ly/ak5I3l

*午堂さんの「読む・考える・書く」技術を読んでいます。スーパーのレジの女性のエピソード、本当に印象に残るいい話。 http://bit.ly/ak5I3l

#mhks コミュニケーションの技術がどんどん進歩する今だからこそ、情報価値が高まってきている。アウトプットする力を高める1冊。まえがきを読んだだけでも面白そう! @tokiogodo さんの知的生産力を鍛える!「読む・考える・書く」技術 http://bit.ly/ak5I3l



【関連記事】


● 大阪ミドウスジ大学 マトリクスシンキングに参加してきました

午堂登紀雄さんのセミナーを受講した体験レポートです。内容がほぼ本の内容にそっていたので、セミナーを受講された方は本書が理解しやすいはずです。


● 脳を「見える化」する思考ノート

午堂登紀雄さんのノート術の紹介記事です。
「紙に書かれない企画は実現しない」これは今でも続けていることです。


● ノート思考術

午堂登紀雄さんが責任編集されたノート術Mookの紹介記事です。



【目次】

はじめに

プロローグ 知的生産力を鍛えよう!

 1 知的生産力は現代の錬金術
 ■文章を書く力=情報を編集する力
 ■知的生産力とは、情報を換金するということ
 ■アメリカ大統領選挙に何を見たか?
 ■人を動かす文章がお金をいただける


第1章 コンテンツを生み出す5つの技術

 1 自分なりの発想の方程式をつくる
 ■【発想の方程式1】物事を抽象化する能力を鍛える
 ■【発想の方程式2】抽象と具体の行き来をする
 ■【発想の方程式3】説得力はエピソード力
 ■【発想の方程式4】問題提起+処方箋をセットで提示する

 2 コンテンツを生み出す「情報編集術」
 ■【情報編集術1】「メタファ(比喩力)」を鍛える
 ■【情報編集術2】「アナロジー(類推)力」を鍛える
 ■【情報編集術3】雑誌を魔法のおもちゃ箱に変える
 ■【情報編集術4】ネタ収集として優れたポータルサイトを利用する
 ■【情報編集術5】You Tubeがチェックすべきメディアになる
 ■【情報編集術6】テーマを設定し、仮説検証し、書く
 ■【情報編集術7】「ムー」の仮説力に学ぶ

 3 コンテンツを生み出す「発想術」
 ■【発想術1】自分の体験を「一般原則化」「教訓化」する
 ■【発想術2】ゼロベースで考える
 ■【発想術3】寓話や昔話から、違う解釈、違う教訓を引き出す
 ■【発想術4】そもそも論を考えてみる
 ■【発想術5】常識をひっくり返す理論を考える
 ■【発想術6】桶屋理論の発想法
 ■【発想術7】日常のニュースから連想ゲームをしてみる
 ■【発想術8】発想は5つ目からが面白い〜オプション発想
 ■【発想術9】ビニール傘から発想するビジネスコンテンツ

 4 コンテンツを生み出す「観察力」
 ■【観察力1】日常生活における観察力
 ■【観察力2】「なんで?」「なんで?」「なんで?」
 ■【観察力3】電車で座る技術
 ■【観察力4】ひとり問題解決
 ■【観察力5】マニュアル化を意識する
 ■【観察力6】猫の瞳孔観察から自分のプレゼン術にする
 ■【観察力7】クラブに行って営業術を学ぶ

 5 コンテンツを生み出す「読書術」
 ■【読書術1】読みやすい文章表現、豊富な語彙は、読書で養われる
 ■【読書術2】本は記憶の糸を探るフックとしての役割を持つ
 ■【読書術3】売れている本から学べること
 ■【読書術4】同じテーマの本を自分が書くことを想像してみる

 6 同じ情報に触れながら、人と異なる切り口を生み出す
 ■常に物事のウラを読む習慣を身につける
 ■絵本でネタ出しトレーニング


第2章 アウトプット力を高める方法

 1 アウトプット力を高める技術
 ■インプットはアウトプットが決める
 ■考えるとはアウトプットすること

 2 誰でもオリジナリティを出すことができる
 ■文章を書くのは、主観と客観を往復する作業
 ■客観的な視点を自分の中に育てる
 ■文章を書くことは、自分の人格をみがくこと
 ■読者の視点を手に入れる方法
 ■寝かせて読み直す
 ■価値ある文章を書く作業は、常識を外す作業
 ■文章技術よりも、おもしろいかどうか〜「そうそう、へぇー」の法則
 ■ありきたりのメッセージに、インパクトとオリジナリティを出す
 ■思い浮かぶ最も過激な表現を使ってみる
 ■「高齢者をいたわってはいけない」

 3 文面に人間性がにじみ出る
 ■読みやすさ、わかりやすさは読者への思いやりの裏返し
 ■執筆していないときに原稿が進む
 ■筋肉質の文章を作るには、削ぎ落としていくこと

 4 読みやすく書く工夫
 ■専門用語を減らしていこう
 ■当たり前のことを、当たり前じゃないように表現する
 ■パクリとは、「構成要素のリストラクチャー」のこと
 ■ピラミッド・ストラクチャーで論理構成を考える
 ■自分で読んで感動する文章を書く


第3章 書く環境を整備する

 1 オフィス×ノマドスタイル
 ■週末はフリーランスのように働く

 2 快適に書くツールを用意しておく
 ■モバイルパソコンはとにかく軽量がおすすめ
 ■スタンバイモードは意外に便利
 ■充電できる場所を調べておくと便利
 ■データ通信カードは諸刃の剣
 ■そのほかの小物
 ■ワードの見出しマップが便利

 3 書く時間を天引きして生活を組み立てる
 ■いつでも書くトレーニングをしてみる
 ■忙しければ忙しいほど朝早く起きる
 ■金曜日は飲みにいかない
 ■お酒好きのあなたのための、朝が2度来る週末の過ごし方


第4章 出版があなたの世界を変える!

 1 本を出版すると住む世界が変わる!

 2 ワンランク上の世界を手に入れる最強最速の手段
 ■今がダメな人は、ものすごいチャンスがある
 ■出版はチャレンジしがいのあるテーマ

 3 本を出すメリットはこんなにある
 ■ビジネスチャンスが増える
 ■人脈が広がる
 ■自分のスキルの棚卸し、価値観の再確認になる
 ■自分の能力開発を意識できる
 ■ビジネススキルを高めるターボチャージャーとなる
 ■感謝される
 ■世の中に影響を与えられる
 ■印税が入る
 ■生活の密度が濃くなる
 ■さらに成長が加速する、加速成長効果

 4 デメリットは、嫉妬攻撃を受けること
 ■批判されることに価値がある
 ■世の中に影響を与える本を出したいなら、「いい子」をやめよう

 5 ビジネス書を書くということ
 ■よいビジネス書とは何か?

 6 テーマを設定する
 ■テーマは意外に身近にある
 ■自分の得意分野にぶつかるまで分解する
 ■その本を読んで、読者にどういうメリットがあるか?

 7 ターゲットを決める

 8 世界観を創り出すためのタイトルの方程式
 ■ベストセラービジネス書のタイトルの方程式20

 9 企画への落とし込み方
 ■書店で書きたいテーマの類書を買う
 ■まえがきを自分の内容にアレンジする
 ■章立てはそのままパクる

 10 目次を立てる
 ■ネタを思いつく限り全部書き出す
 ■似たような項目をグルーピングし、章立てを考える
 ■キャッチコピーを意識する
 ■10万字への道は見出しの数から
 ■書きたいところ、書けるところから書く
 ■なかなか筆が進まないときは、口述筆記してみる

 11 経験値がなくても本を書く方法
 ■取材で情報を集め、自分なりの切り口で分析する
 ■エッセンス集
 ■名言集
 ■自分の専門分野の解説書や入門書
 ■物語調は「妄想力」で書ける
 ■良質なコンテンツは必死に取り組んだものからしか生まれない

 12 本業に打ち込んでこそ、ビジネス書のコンテンツになる
 ■成功体験がなければ作ればいいだけ

おわりに―つらいことも苦しいこともすべてネタになる


■ 知的生産力を鍛える!「読む・考える・書く」技術―あなたのアウトプット力を飛躍させる50の方法 午堂 登紀雄  2010



【バックリンク】

◦ 今日は早く寝よう|本日の”いぶし銀”
午堂登紀雄さんのブログで記事が紹介されました。ありがとうございます。




***



レビュープラス



2 件のコメント:

午堂登紀雄 さんのコメント...

champleさん

午堂登紀雄です。
素晴らしいご感想、ありがとうございます。
より多くの人にお役に立てるとうれしいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

chample さんのコメント...

午堂登紀雄さま


あとがきに書かれている通り、この本はきっと多くの方に読まれ、役立つと思います。

Twiiterでも反響がありましたし、とても良い本でした。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。

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