2008年7月15日火曜日

96: 理系のための口頭発表術


理系のための口頭発表術

R.H.R. アンホルト,鈴木 炎

2008

 今日は、smoothさんのブログで発見した『理系のための口頭発表術』をご紹介します。まさに、自分が読むべき本が紹介されていたので、即買いでした。じっくり読んで、プレゼンが上手になるように勉強しました。

 この本は、アメリカで10年間教科書として、何千人もの学生に使われてきたのだそうです。著者のアンホルト先生のプレゼンも定評があり、これまでにたくさんの講演をされているそうです。

 内容は、プレゼンへの心掛けや具体的な方法が載っていますが、随所にアンホルト先生の経験談やユーモアが散りばめられていて、とても読みやすいです。

 プレゼンの大切さについて、著者の意見を引用しておきましょう。

 魅力的で、うまく構成されたセミナーを行う技術はしばしば、われわれの専門家としての評価と、将来の成功を決定する。

 これは読まずにいられませんでした!


【目次】

はしがき
訳者まえがき
序論
第1章 いかに準備すべきか
第2章 「面白い話」の構造
第3章 視覚素材はこう使え(使うな)
第4章 「話し方」の技術


【注目の3ポイント】

《1.聴衆が主役》

 『プレゼンは相手にとってベネフィットがなければならない』とは、八幡さんの言葉です。(参考書籍をご覧下さい)つまり、発表は常に、聴衆を念頭において準備しなければならないと、アンホルト氏は言います。

 聴衆は、私の発表を聴いて、何を知りたいと思っているのか?私の発表は、彼らのどんな役に立つのか?このような質問を考えつつ発表の準備をすれば、うまくいく可能性が高い。

 この聴衆想定は、かなり効きます!実際試してみました。どうしたかを言います。

 まず、発表内容を聴いてほしい人に、予め発表内容を宣伝するとともに、彼らが持ち合わせている知識に合わせてスライドを作っていきました。次に、質問してくれそうな人を予測します。次に、その人がどう質問するかも推測します。そうすると、自然に質疑応答も準備万端になります。これをすると、結構充実した発表をすることが出来ましたよ。

《2.時間厳守》

決められた時間を越えることほど、発表を台無しにするものはない。

経験則としては、割り当て時間の80%の長さに話を留めるのが良い。
大ざっぱに言えば、パワーポイントのスライド1枚につき、だいたい1分の発表時間を割り当てれば良い。

 『計画した行程に必要最低限の食料を担いで山に入ってゆく登山家よろしく、セミナーを聴きに来る人々は、決められた時間内に話が終わることを望んでいて、その時間を過ごすのに必要な最低限の聴力エネルギーしか、持ち合わせていないのだ。発表者が終了時間をオーバーするやいなや、聴衆はいらいらし始め、落ち着かなくなる。』

 この喩え、とてもユーモラスであり、説得力がありますよね。決して時間超過してはいけないことを自分も肝に銘じておかねばなりませんね。リハーサルをするのがオススメなのだそうです。
 
《3.ストーリーと環世界》

 「セミナーへ行くときには、物語(ストーリー)を聴きたいと思っているんだ」とは、著者の同僚の言葉だそうです。事実を説明するのではなく、物語として聞き手に伝える。エイターテイメントでもありますね。

 「環世界」とは、生物が、その持てる感覚器官によって周囲を知る能力、その特有の総合的知覚作用ということだそうです。人それぞれの、知的な環世界を持っていることを想定し、互いの世界が重なり合うところで、物語を共有する。これが理想ですね。


【読書後の感想ひとこと】

 理系ならば、絶対「買い」だと思われ!(smoothさん風)交渉や、社内のミーティングにも充分応用可能だと思います。


【関連記事】

● 西村 克己 論理的な話し方が身につく本
  話す前の心がけとストーリー展開について、記事にしています。


【参考サイト】

* マインドマップ的読書感想文:【スゴ本!】「理系のための口頭発表術」はかなりキテます!


【参考書籍】

1.八幡 紕芦史 戦略的プレゼンテーションの技術―オープンな意思決定のために 2002


【今日の折り目】

32折/229ページ 
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。


【満足度】



(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません

【読書カウンター】

★★★★★ ★★★★★
★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆ ☆☆

今月は、あと14冊!

***

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

champleさん、ご紹介ありがとうございました!
私は理系でもないのですが、えらく気に入ってしまいましたよ!
同じ税理士の吉澤大さんも、太鼓判を押されてましたし。
今後ともよろしくお願いしますね!

chample さんのコメント...

smoothさんへ

いい本ですし、面白い本でもありますよね。

いろんな人に読んでもらいたいですね。

こちらこそよろしくお願いします。

コメントありがとうございました。

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