デジタル・ワークスタイル―小さなことから革命を起こす仕事術
徳力 基彦
2007
『うまくいく仕組みで時間・情報をコントロール!「時間管理→情報収集→分析→発信」ネット時代に必須のスキルを磨けばストレスフリーで創造的になれる』と帯に書いてあったので、買ってみました。
まえがきには、会社では教えてもらえない仕事術を、徳力さんがインターネットを利用して学び、新しい仕事への向き合い方をまとめた一冊だと書かれています。ネットを使った効率的な仕事術がまとめられているので、自分の知識をアップデートしようと思い、読んでみることにしました。
【目次】
はじめに
イントロダクション 仕事に対する価値観を逆転させよう
Part 1 「時間管理」でストレスをなくそう
Chapter 1 基本編:作業時間を半減させるためのルール
Chapter 2 メール術編:メールにかける時間を最小限にする
Chapter 3 時間管理術編:デジタルツールで3倍の仕事をこなす
Part 2 小さな努力で最大の成果を上げる
Chapter 4 情報収集力編:10倍の情報を操る三種の神器
Chapter 5 情報分析力編:収集した情報のウラをとる
Chapter 6 情報発信力編:仕事がデキる人になるブログ活用術)
おわりに
【注目の3ポイント】
《1.メールの処理はシンプルかつ少しだけ》
Gmailの特徴を活かしたメールの処理法が説明されいます。なるべくメールはまとめて読み、フォルダに分けずに、「削除」「返信」「アーカイブ」のいずれかの処理をする。後で読みたいときは、検索する。私は、最近、Googleデスクトップを使っています。これで検索すると、メールも引っかかるので非常に便利です。
《2.情報収集にかける時間は30分》
ネットを使うとどうしてもリンクを辿って、ダラダラしてしまいますよね。そこで徳力さんは、毎朝の情報収集は、基本的に30分と決めているそうです。これにならって私も80近く登録しているRSSを、夜の30分〜40分で見れるようになりました。日常的な情報収集は、アイデアのもとになると徳力さんは述べています。
重要なことは情報のシャワーの中に常に身をおいておくこと。
日々、短い時間でいいから情報収集を続けていると、その蓄積があなたに多くのアイデアや視点をもたらしてくれる。
情報収集にかける時間というのは未来の自分への投資なのだ。
《3.アイデアはみんなでふくらまそう》
アイデアは自分だけで独り占めするのではなく、ブログなどに書いて、コメントをもらって膨らませようという徳力さんの意見です。仮に、アイデアを横取りされることになっても、自分がはじめに言い始めたことは“ログ”として残るので、アイデアを書いたことは無駄にはならないということですね。
また、情報は不思議なもので、必ず情報を発信する人にはリターンがあると徳力さんは言います。記事を書きながら、昨日読んだ鹿田尚樹さんのブログ『【ビジネス書評】鹿田尚樹の「読むが価値!」【ビジネスブック・ミシュラン】』の記事で紹介されていた『アライアンス』という単語を思い出しました。
アライアンスとは、同盟・提携という意味で、異種の立場の人や団体が集まって、グループを組み、協力しあうというニュアンスがあるそうです。
【読書後の感想ひとこと】
徳力さんも、ルーチンワークは将来的にコンピュータに取って代わられるであろうという予測に基づいて、創造的な仕事の必要性を訴えていらっしゃいました。このことは、いろいろな本でも述べられていることなので、あらためて人間にしかできない“創造”の必要性を考えました。徳力さんの意見を引用しておきます。
『フラット化する世界』では、これからは「企業が雇用を保証するのではなく、社員自身が『自分意は雇用されるだけの能力がある』ことを証明しなければならない」と力説されているが、まさにそういう時代になるということだろう。
これまでは仕事は会社に与えてもらい、上司や先輩のいうままに仕事をしていればある程度はやっていけたかもしれないが、もうこれからはそういうわけにはいかない。
常に自分が会社にどれだけの価値を生み出すことができているのか、自分が今している仕事はどれだけの意味があるのか、私たちに自身が考えなければいけない時代になっているのだ。
【関連記事】
1.IT media Biz.ID IT達人の仕事術
13人のITの達人の仕事術が紹介されています。
【参考サイト】
tokuriki.com
著者の徳力 基彦さんのネットコミュニケーションやソーシャルメディアに関するブログです。
Workstyle Memo
徳力さんのインターネット時代の仕事術やツールの未来を考えるブログです。
ITmedia Biz.ID:デジタルワークスタイルの視点
徳力さんのデジタルワークスタイルの記事がたくさんあります。
【ビジネス書評】鹿田尚樹の「読むが価値!」【ビジネスブック・ミシュラン】:
『アライアンス仕事術』@平野敦士カール
鹿田尚樹さんのブログで、アライアンス仕事術が今年流行しそうだとコメントされていました。
【読みたくなった本】
■ トーマス フリードマン フラット化する世界 [増補改訂版] (上),[増補改訂版] (下) 2008
■ 平野敦士カール 1の力を10倍にする アライアンス仕事術 2008
【今日の折り目】
30折/237ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
5
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【読書カウンター】
★★★★☆ ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
今月は、あと21冊!
【バックリンク】
◦ 「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本
◦ Blog #2: 【ビジネス書評】鹿田尚樹の「読むが価値!」【ビジネスブック・ミシュラン】|【...
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2 件のコメント:
はじめまして。
「読むが価値」の管理人、鹿田尚樹です。
自分の名前で検索を書けたところ、記事に付け加えていただけるところを発見し、大変に嬉しくコメントさせていただきました。
ブログのご紹介ありがとうございます。
また「blogger」ですよね?
私も一番初めに作ったブログは「blogegr」でもう5年も前になります。
今では「blogger」を使ってるかを見ると「お、センス良いなぁ」と改めて「blogger」のよさを認識しているところです。
これからも楽しみに応援しております。
鹿田尚樹
コメントしていただきまして、ありがとうございました。
とてもうれしいです。
鹿田さんの記事を毎日読ませていただいています。ご紹介されていたアライアンスの本がすごく面白そうだったので、自分のブログでも紹介させていただきました。
これから読んでみます。
これからも鹿田さんのブログを楽しみに読ませていただきます。
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