レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
本田 直之
2007
今日は、本田 直之さんの『レバレッジ・シンキング』をご紹介します。ちゃんと内容も確認しましたが、ジャケ買いしそうになるほど、表紙がカッコいいですね。Doing more with less(ラクしてもっとやる)に非常に共感しまして、何とか効率的に仕事がしたいので、この本を読んだので紹介します。
【目次】
はじめに
第1章 常にレバレッジを意識せよ
第2章 労力のレバレッジ
第3章 時間のレバレッジ
第4章 知識のレバレッジ
第5章 人脈のレバレッジ
レバレッジ・シンキング おすすめブックリスト
レバレッジ・シンキング チェックリスト
【注目の3ポイント】
《1.効率的に時間を生み出しトレーニング不足を解消する》
プロスポーツ選手とビジネスパーソンの時間の使い方の違いは、トレーニングに使う時間配分です。スポーツ選手が時間の80%をトレーニングに使うのに対して、ビジネスパーソンは、1%しか使わないのだそうです。もっと、トレーニングをしないと成果が得られないのは当然ですよね。ビジネスでうまくいっている人は、絶えず自己投資というトレーニングをしているそうです。
レバレッジとは、てこのことです。本田さんは、少ない労力と時間でもレバレッジをかけることによって、成果が何倍にも増えるといいます。では、どうやって”レバレッジ”を手に入れるかというと、お金のように、自己投資することにより「労力」「時間」「知識」「人脈」の資産を作り上げ(パーソナルキャピタル)、不労所得的に得た時間や労力をさらに投資する(複利のように)ことで、成果を得るのだそうです。このような考え方が、レバレッジ・シンキングと名付けられました。
レバレッジ・シンキングを実行するために必要になるのが、先に書きましたDoing more with lessを常に意識するということです。
さらに、本田さんはマインドを高めるのも成果を上げるために必要なことだと言っています。なぜならば、成果=パーソナルキャピタル × マインドだからです。マインドは、自己啓発書を読むことで高まるそうです。パーソナルキャピタルとマインドをバランスよく上げていくことが、成功の近道といえますね。
最後に、ノウハウを学んで、すでにある物の質を高めたり、付加価値を加えることも労力と時間を削減するのに、有効だそうです。本田さんの言葉を引用しておきます。
一握りの天才を除いたほとんどの人は、誰か成功した人のやり方を学んで、そこに自分なりの応用を加えるのが成功の近道です。試行錯誤に労力と時間を使うのではなく、すでにある一の質を高めたり、付加価値をつけたりしたほうが、少ない量力と時間で済み、成果が上がりやすいのです。
ノウハウの必要性は、藤田田さんも言及されているようです。
藤田さんは「『ノウハウ』とは、『有効な時間の使い方』ということもできる。つまり『ノウハウ』とは、仕事をするときに、いかに限られた時間を有効に使ったら儲かるか、ということである」とし、「ノウハウがなぜ必要かというと、現代が時間不足時代に突入しているからである」と述べています。
《2.時間レバレッジのかけかた》
本田さんは、こう断言しています。
時間がないから成果が上がらないのではありません。時間があるから成果が上がらないのです。
知識労働の時代では、仕事にかける時間に際限がなくなりました。したがって、時間を区切って、目標を設定してやらないといけないのですね。ここで、注意しておくべきことを本田さんは述べています。それは、
知識労働社会では、時間を積み重ねれば積み重ねるほど成果につながるという仕事はほとんどなく、実際にはある程度のレベルにまでは到達しますが、その後は一定になる
ということです。時間をかけても、成果濃度が薄まるだけということですね。これも「パーキンソンの法則」の1つでしょうね。(パーキンソンの法則は、見田村 元宣さんの朝9時までの「超」仕事術の記事でも言及しました)
パーキンソンの法則(Parkinson's law)とは、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」(第一法則)、「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」(第二法則)というもの。また、時間のルーチン化についてです。時間割を作ることによって、ルーチンを組み込むということです。ルーチン化のメリットは、ほぼ無意識的に行動できるようになるということです。朝の支度と同じですよね。時間はお金と違い、貯蓄できないのでお金以上の意識を持つことが大切だと本田さんは述べています。ウィキペディア(Wikipedia):パーキンソンの法則
《3.レバレッジ・リーディングのすすめ》
私は、いままで本を読んできても頭に残るものが少ないと感じてきました。しかし、本田さんの勧めるレバレッジ・リーディングを実践するようになり、読んできた本が頭の中で有機的に結びつくようになってきました。『レバレッジ・リーディング』という本田さんの本があるので、また紹介します。
【読書後の感想ひとこと】
本田さんが使っていらっしゃるステーショナリーがカッコいいので、いくつかマネして買ってみたいと思っています。あと、レバレッジ本はどれもおしゃれだなぁ〜と思っていたら、Joyさんのブログ、『そろそろ本気になって勉強してみようか。』で、こんな記事を見つけて、納得しました。
「レバレッジ・リーディング」の出版にまつわる裏話的なものも聞けました。
この本を出版するに当たっては題名、装丁にこだわったとのこと。題名はわざとちょっと分かりにくくした。少し考えさせた方が強烈に記憶に残るから。出版社からははじめ「分かりにくい、『ビジネス書多読本』にしてくれ」と言われたとのこと(笑)装丁については、日本のビジネス書はアメリカのビジネス書に比べてカッコイイものが少ないので、「スタバとかで机の上に置いても恥ずかしくないもの」にしようとのコンセプトで作ったとのこと。そろそろ本気になって勉強してみようか。:本田直之講演会@六本木ヒルズ49階
【関連記事】
1.本田直之 週刊ポスト5/21臨時増刊号 Post-35,才能がある人の生活習慣,Think! 2007年春号 No.21
2.築山 節 脳が冴える15の習慣
3.見田村 元宣 朝9時までの「超」仕事術
【参考サイト】
そろそろ本気になって勉強してみようか。:本田直之講演会@六本木ヒルズ49階
【参考書籍】
築山 節 脳が冴える15の習慣
ティモシー・フェリス なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?
【読みたくなった本】
1.スチーブ リブキン アイデアをいただいてしまえ!—模倣はこんなにクリエイティブだ 2003
2.本田 直之 レバレッジ時間術—ノーリスク・ハイリターンの成功原則 2007
3.石田 淳 「続ける」技術 2006
4.小山 昇 「儲かる仕組み」をつくりなさい----落ちこぼれ企業が「勝ち残る」ために 2005
5.西野 浩輝 仕事ができる人の「段取り」の技術 2006
6.デール カーネギー 人を動かす 新装版 1999
7.キース フェラッジ 一生モノの人脈力 2008
【今日の折り目】
50折/181ページ
・・・赤ペンチェックが入ったページ数を示しています。本の興味度を定量化しています。
【満足度】
5
(指標の目安)
5:とてもおすすめ,何度も読みたい
4:いい本
3:ふつう
2:う〜んちょっと
1:あんまりおすすめできません
【読書カウンター】
★★★★★ ★★★★★
★★★★☆ ☆☆☆ 今月は、あと4冊!
【バックリンク】
◦ 段取り力
◦ 栗田昌裕の「一夜づけ」超スピード勉強法
◦ 思考の整理学
◦ アイデアをいただいてしまえ!
◦ サラリッチの法則
◦ 「お金を稼ぐ!」勉強法
◦ いま、すぐはじめる地頭力
◦ 仕事の道具箱
◦ 頭の引き出しが多い人の習慣
◦ レバレッジ勉強法
◦ 人に2歩差をつける先読み仕事術
◦ ハイペース仕事術
◦ 超時間活用ノート
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2 件のコメント:
はじめまして、どらさんのページより着ました。
本田さんの書評ということで思わず読みふけってしまいました!
すっごく見やすいページであった為思わずプリントアウトしてしまいました。
これからもたびたび拝見させてくださいね。
宜しくお願いいたします!
hiro さま
はじめまして、
コメントありがとうございました。
これからも読みやすいよう努力していきます。コメントお待ちしております。
ありがたいコメントを頂き、感激しております。
こちらこそ宜しくお願いします。
どらさんにも感謝!!
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